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・大阪市の橋下徹市長は26日、市役所内にある職員労組6団体の事務所に退去を求める
考えを明らかにした。橋下市長は「職員組合と市役所の体質をリセットする。組合の事務所には
庁舎から出て行ってもらう」としている。組合活動をしながら給料を受け取る「ヤミ専従」の有無に
ついて全庁調査する意向も表明し、職員労組との対決姿勢を鮮明にした。
この日の市議会交通水道委員会で、橋下市長が代表を務める大阪維新の会の市議が職員の
内部告発として、市営バスの運転手らでつくる大阪交通労働組合(大交)幹部が、11月の市長選の
報告集会に参加する名目で勤務時間中に職場を離れたことを指摘した。
これに対し、交通局は、大交執行委員で、50歳代のバス運転手が市長選報告の組合集会に
参加しようと、勤務終了前に東成営業所に出かけたことを認めた。ダイヤには影響なかったが、
交通局は「職務専念義務違反に当たる」とし、処分する方針を示した。
また、維新市議は「庁舎内で、前市長の推薦者カードが勤務時間内に配布されていた。
過去にヤミ専従問題で大量の処分者を出しているのに、いまだにこのようなことをやって
いるのか」などと指摘。新谷和英交通局長は「時間内の組合活動や職場での政治活動の
疑いがあったことは誠に遺憾」と答弁した。
これを受け、橋下市長は「今までは組合が推したトップが(市長に)当選してきたから許されたの
だろうが、僕は一切許さない。公の施設での政治活動はあってはならない」と述べた。
市役所地下1階には、大交が加盟する市労働組合連合会(市労連)など労組6団体が入居。
月額計280万円の家賃は現在60%減免しているが、橋下市長は委員会終了後、報道陣に
「まず減免をゼロにする」とし、退去時期は来年5月以降になるとの見通しを示した。
さらに、ヤミ専従については、全部局について調査する考えを示した。
事務所の退去について、市労連の田中浩二書記長は「他都市でも職員労組には無償で
部屋を貸しているところがほとんどで、大阪市が特に優遇されているとは考えていない」と語った。
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