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ロシア・西シベリアのスルグトで、サンタクロースになりすました男が
「家の中にある貴重品をくれたら、好きなプレゼントをあげる」と子供たちをだまし、
現金や宝石を奪う事件が３件、相次いだ。インタファクス通信が伝えた。
被害に遭ったのは、市内に住む８歳以下の男子２人と女子１人の計３人。サンタクロースを
名乗る男から電話がかかり「好きな物をなんでもあげよう。その代わりサンタさんにも
プレゼントをちょうだい。家にあるお金や貴重品を窓から投げるか、箱に詰めて
玄関前に置いてほしいんだ」と言われた。当時３人は、それぞれ１人で留守番をしていたようで、
偽サンタの指示通りに従った。男は現金や、金製品、宝石を持ち去り、プレゼントは
残していかなかったという。
男が、どうやって子供が１人でいることを知ったのかや、電話番号の入手経路などは不明。
金品を詐取した疑いで、現地の警察は男の行方を追っている。
スルグトは西シベリア屈指の大都市。４０年ほど前は貧しい町だったが、石油が
見つかってから急速に発展。現在では庭付き一戸建てが立ち並び、外国車も走る
豊かな都市になった。男はそこに目を付けたとみられる。
ロシア正教のクリスマスは１月７日。サンタクロースは「ジェット・マロース（寒波おじさん）」
「ファザー・フロスト（霜じいさん）」などと呼ばれ、トナカイのそりではなく３頭立ての
馬車「トロイカ」に乗ってプレゼントを配る。
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