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1972年の日中国交正常化交渉の際の当時の田中総理大臣と、中国の周恩来首相との会談で、
田中総理大臣が尖閣諸島の領有権の問題を提起したのに対し、周恩来首相は
「今回は話したくない」と述べ、議題にすることを避けたことが、22日に公開された外交文書で分かりました。
専門家は「中国は事実上、尖閣諸島を放棄したとみなされてもやむを得ない」と指摘しています。
今回、公開されたのは、1972年9月、当時の田中角栄総理大臣が中国を訪れて、周恩来首相と会談し、
「日中共同声明」に調印した際の会談記録をはじめ、1955年から1973年の間の
日中国交正常化に関わる交渉記録や各国とのやり取りをまとめたファイル15冊です。
9月25日から4日間にわたって行われた田中総理大臣と周恩来首相の会談記録によりますと、
田中総理大臣は、交渉3日目、突如「尖閣諸島についてどう思うか」と切り出しました。
これに対し、周恩来首相は「尖閣諸島問題については、今回は話したくない。今、これを話すのはよくない。
石油が出るから、これが問題になった。石油が出なければ、台湾もアメリカも問題にしない」と述べ、
別の話題に転じ、議題にすることを避けました。一連の会談を通じて、尖閣諸島に関するやり取りは、
この部分だけで、会談のあと、日中両政府は、国交正常化の共同声明に調印します。
>>2へ続く
12月22日 18時12分
URLリンク(www3.nhk.or.jp)