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○全電源喪失想定もんじゅで訓練 対応、手順を総合的に確認
東京電力福島第1原発事故を受け、日本原子力研究開発機構は20日、敦賀市の高速増殖炉
「もんじゅ」で、地震と津波により全電源を失った事態を想定した総合防災訓練を行った。
訓練は保安規定と防災業務計画に基づき毎年実施しているが、全電源喪失に伴う一連の対応や
作業手順を総合的に確認するのは今回が初めて。原子力機構の職員ら約460人が参加した。
震度5強の地震が発生し、原子炉が緊急停止。停電により外部電源が失われた後、津波で
非常用ディーゼル発電機も機能しなくなったと想定して行った。近藤悟所長を本部長とする
現地対策本部を設置し、衛星通信によるファクス送信で国や県などに通報した。
中央制御室を模したシミュレーター室では照明が消え、警報が鳴り響く中、わずかな明かりを
頼りに運転員が設備の状況や冷却材のナトリウムの温度、流量を確認。1、2次系ナトリウムが
温度差により配管を自然循環し、空気冷却器を通ることで原子炉が冷やされる状態を監視した。
発電機搭載の電源車にケーブルを接続する作業のほか、消防車を使った使用済み燃料プール
への給水準備なども確認した。
近藤所長は「緊急安全対策の手順を確認できた。今後もこのような訓練を繰り返し、万が一に
備えて万全の態勢を整えたい」とコメントした。
もんじゅをめぐっては政府の提案型政策仕分けや国会版事業仕分けで来年度予算について
見直しを求められ、中川正春文部科学相が来年度の試運転実施を見送る方針を示している。
☆写真:全電源喪失を想定し、運転訓練シミュレーターを使って行われたもんじゅの総合防災訓練
URLリンク(www.fukuishimbun.co.jp)
□ソース:福井新聞
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