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中国電力は19日、未計量のウラン粉末や濃縮前のウラン化合物とみられる少量の核物質を、
広島市中区の本社で保管していたと発表した。ウラン鉱山などから受け取ったサンプルとみられ、
国に報告していなかった。
国際原子力機関(IAEA)への報告義務がある核物質に該当するか確認を急いでいる。核物質は
ガラスの小瓶などに密封された5種類。本社の原子燃料調達部門の鉄製キャビネット内の
段ボール箱に入っていた。
海外のウラン鉱山や製錬工場からサンプルや記念品として受け取り、約30年前から保管していたと
みられる。簡易測定による放射線量は0・2~3・5マイクロシーベルトで、日常の放射線量と比べ
最大44倍程度。人体に影響を及ぼすレベルではないという。
文部科学省がことし8月、電力会社や研究施設に未計量の核物質の有無について調査を要請した。
核物質の所持、使用は原子炉等規制法で報告が義務付けられ、一定量以上はIAEAへの報告が必要。
中電は「調査をして保管が分かった。必要に応じて適切に管理する」としている。
ソース
中国新聞 URLリンク(www.chugoku-np.co.jp)