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福島第1原発、事故直後の新事実が明らかに―WSJ分析 - WSJ日本版 - jp.WSJ.com
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蒸気放出にはリスクがあった。蒸気は放射性物質を含んでいる可能性があり、近隣地域に
危険を及ぼす。だが放出しなければ、容器が壊滅的に破壊される危険が非常に大きかった。
菅首相と海江田万里経済産業相は、午前1時半頃、公式に蒸気放出を認めた。
その後何時間も続いたのは、情報の行き違いや混乱だった。3月12日午前2時45分、東電は
原子力安全・保安院に1号機の格納容器内の圧力が想定最大レベルの倍になっているようだと伝えた。
それでも、蒸気放出口は閉じられたままだった。首相官邸から、海江田経済産業相は東電の経営陣に
1時間ごとに電話をし、進捗状況を尋ねた。午前6時50分、海江田経済産業相は蒸気放出を命じた。
だが、実行はされなかった。
3月12日の朝が近づくと、東電の役員を自らせっくために、菅首相は福島第1原発に飛んだ。午前7時頃、
10人乗りの自衛隊ヘリコプター、スーパーピューマは、菅首相と複数の補佐官を乗せ、発電所に到着した。
同席した人々によると、菅首相は、白髪長身の原子力技術者、武藤副社長と衝突した。
武藤副社長は、発電所の電力の問題があるため、あと4時間蒸気放出はできないと言った。
作業員を送り込んで、蒸気排出弁を手動で開けることを検討しているが、原子炉付近の放射線レベルが
非常に高いため、そうすべきかどうか確定できない。一時間ほどで決定すると、武藤副社長は言った。
菅首相の補佐官によると、「人ぐりが悪い」と武藤副社長は言った。
同席していた人にようると、菅首相は「悠長なことを言っている場合じゃない、出来ることは
何でもやって、早くしろ」と怒鳴った。
菅首相は、このミーティングの後すぐに福島第1原発を離れた。午前8時18分、発電所の技術者が
最初に菅首相らに、1号機から蒸気を排出したいと伝えてから7時間後、東電は首相官邸にあと1時間
ほどでバルブを開けると伝えた。