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サウジアラビア内務省は、女性が魔術を行った罪に問われ、斬首刑を執行されたと発表した。
これに対して国際人権団体のアムネスティ・インターナショナルは「深い衝撃」を受けたと述べ、
同国の死刑執行中止を訴えている。
内務省の発表によると、女性は魔術を行ったとして取り調べを受けて逮捕され、法に基づき有罪判決を
言い渡された。死刑は12日に北部ジャウフ州で執行されたという。
アムネスティによると、女性に対してかけられた罪の具体的な内容は不明だが、同国では言論や信教の
自由を行使した人を罰する目的で、魔術の罪が用いられることがあるという。
サウジアラビアは厳格なイスラム教国で、魔術や魔法を使ったり、アラーを冒涜(ぼうとく)したと
みなされれば死刑を言い渡されることがある。
英国を拠点とするサウジの新聞アルハヤトは同国の宗教警察関係者の話として、この女性の自宅を捜索
したところ、魔術に関する書籍や魔法に使ったとみられる液体の入った瓶などが見つかったと伝えた。
この関係者は、女性が呪文を唱えたりこの液体を売ったりして現金を受け取っていたと語ったとされる。
アムネスティによれば、サウジでは9月にも魔術を行った罪に問われたスーダン人に対して斬首刑が
執行された。同国で2011年に死刑を執行された人は女性5人を含む少なくとも79人に上り、
前年の27人から3倍近くに増えているという。
2011.12.14 Wed posted at: 12:51 JST
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