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神奈川県は12日、続々と退職する「団塊の世代」の“地域デビュー”に照準を合わせ、
元気な高齢者対策を重点課題とする「高齢者保健福祉計画」の改定素案を示した。市町村の
介護保険事業計画を支援するもので、平成24~26年度の3カ年計画。
介護ボランティアポイント制度導入や老人クラブの活性化などにより、高齢者が
地域社会の担い手となることを期待している。
改定計画素案は基本目標に「安心」「元気」「いきいき」を掲げた。
介護が必要になっても安心して暮らせる仕組みの構築に加え、比較的元気な高齢者の
健康寿命を延ばす取り組みを強く打ち出している。
昭和22~24年生まれの団塊の世代が65歳以上となる平成27年に向け、
毎年10万人ずつ高齢者が増えると予測。定年後の再雇用などで勤めを続けていた人が、
仕事をやめて地域コミュニティーに戻ると想定した上で、こうした高齢者の介護予防に
力を入れる。
さらに、地域社会の担い手となってもらうため、高齢者の介護ボランティア活動を推進する。
お金や物と交換可能なポイントを付与する制度をこれまで横浜、相模原、藤沢、
平塚の4市が導入したほか4市4町が県のモデル事業を実施しており、未実施の
市町村に導入を働きかける。従来の老人クラブも見直し、団塊の世代のニーズに対応した
趣味の活動や社会貢献などを取り入れて活性化を図る。
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