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日本政府が今年初め、中国政府の求めに応じ、北朝鮮からの脱出住民(脱北者)の
保護について「中国の国内法を尊重し、脱北者を公館外から公館に連れ込まない」と
誓約する文書を提出していたことが7日、分かった。
複数の日本政府関係者が明らかにした。北朝鮮に配慮する中国の圧力に譲歩し、
中国での脱北者保護を事実上断念したものだ。
政府関係者によると、同文書は、中国遼寧省瀋陽の日本総領事館で2008~09年に
かけて保護された脱北者5人の日本移送をめぐる交渉で提出された。脱北者を
「不法な越境者」とする中国側が出国を認めず、足止めが約2年~2年8か月と長期化。
日本側は事態打開のため昨年末、「脱北者を保護すべきでない」とする中国側の主張に
「留意する」と口頭で伝えた。
中国外務省は軟化したが、公安当局が難色を示し、「これまでに脱北者が日本に渡ることを
認めた中国側の対応を評価する。今後は公館外からは連れ込まない」との趣旨を文書化
するよう迫られた。
提出後、保護されていた5人は、5月までに日本への出国が認められた。
ソース
読売新聞 URLリンク(www.yomiuri.co.jp)