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★大阪の反・君が代教師粛清で「採用拡大か」と教員志望者期待
・大阪のW選挙で大阪維新を掲げた橋下徹氏が圧勝、その一方で想定外の大敗を目の
当たりにして、大教組(大阪教職員組合)関係者の選挙中の悲壮感は「悲観」に変わっていた。
大教組関係者はこう漏らした。
「W選挙では橋下阻止のために我々が活動したことは否定しない。教育の自由を守るための
行動だ。だが、敗れた今となっては、いくら“教育の自由”を叫んでも府民は関心を持たない。
今後は“一公務員”として耐えていくしかないのか」
橋下氏が率いる維新の会は、政治主導で教育改革を図る「教育基本条例」の成立をW選挙の
公約に掲げた。同法案は去る9月に市議会で廃案となったが、橋下市政で再提案されるのは
確実で、橋下後継となった松井一郎・府知事も、府議会での年度内成立を明言した。
法案の“肝”は、教員の人事評価や指導力不足教員の整理など、教師の身分保障に踏み込んだ
点にある。評価を行なう校長や新設の「学校協議会(※)」の委員を外部登用するなど、“無能教師”の
追放が可能になるとされ、「君が代斉唱」を拒否する教員も処分対象となる。
だが、大教組に動揺が広がる一方で、主戦論を唱える勢力も健在だ。府立高のベテラン教員は
徹底抗戦の構えを見せる。
「最初に白旗を揚げたら、ずっと言いなりになってしまう。デモや署名で世論を盛り上げ、議会で
条例を廃案に追い込むつもりです。国歌斉唱はしない。私みたいな教師は遅かれ早かれクビ。
でも、教員をいっぺんに大量解雇すれば、教育再生どころか大阪の教育はストップする。そこまでの
覚悟はないでしょう」
だが、“戦争”なら橋下市長のほうに一日の長がありそうだ。橋下氏の政策ブレーンの一人に
ベテラン教員の発言をぶつけると、「ぜひ、そうしていただきたい」と笑みを浮かべた。
(>>2-10につづく)
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