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【はじめて物語】日本のクリスマス“発祥の地”は山口
2011.12.06
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年の瀬も迫り、クリスマスソングがあちこちから響いてくる。
団塊の世代にとって、クリスマスといえば銀座だが、その銀座のクリスマス風景は
１９００（明治３３）年、横浜から進出した明治屋が華やかな装飾を施してセールを開催したことに始まったという。
ところで、「日本のクリスマス発祥の地」と宣言するのは、山口商工会議所青年部。
キリスト教は１５４９（天文１８）年７月、フランシスコ・ザビエルがもたらした。
しかし、ザビエル滞在中のクリスマスの記録はない。
わが国でのはじまりは、１５５２（天文２１）年１２月９日（現・１２月２４日）、
ザビエルが伴ったトルレス司祭が周防・山口町（山口県）で日本人信徒を招いて行ったもの。
翌朝開かれた歌ミサは日本で披露された最古の西洋声楽とされる。これが山口商工会議所の論拠となっている。
その後、キリスト教はわが国に広まり１５６０（永禄３）年には京都で盛大な降誕祭が営まれ、
１５６８（永禄１１）年には、イエズス会司祭ロイス・フロイスが堺近郊で起きた織田信長と松永久秀との闘いに
「クリスマス停戦」を取り持つまでになる。
しかし、のちに秀吉、家康と禁教政策をとり、明治政府による解禁まで２８０年間弾圧が続いた。
ところで、クリスマスにつきもののツリーのお目見えは１８６０（万延１）年、
赤羽橋の外人接遇所でプロシアのオレインブルグが飾ったのがわが国初とされる。
（続く）
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