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定期的に歯科医院を訪れ、歯石を取ってもらうと心臓発作のリスクが最大24%低下する。台湾での研究が示した。
米フロリダ州オーランドでのアメリカ心臓協会(AHA)の会合でこのほど発表された研究によると、
歯石除去の処置は脳卒中のリスクも13%減らした。
台北の栄民総医院の心臓病学研究員で論文の筆者のズーイン・チェン氏は、
歯石除去は口腔(こうくう)内のバクテリアを減らし慢性的な炎症を抑えると説明した。
炎症に伴い歯垢が血管の中に入り動脈硬化を引き起こして心臓発作や脳卒中につながるという。
「口内環境を衛生的に保つことが非常に重要。
口腔内の健康を維持するために正しい方法を指導する必要がある」とチェン氏。
定期的な歯石除去は心臓発作や脳卒中のリスク低減に有効であるということが今回の研究結果から初めて分かったとした。
一方で歯石除去が、心臓や血管の機能をどのように改善するのか、
がんや免疫疾患のような疾病のリスクも低下させるのかについては、さらに研究が必要だという。
研究では心臓発作または脳卒中の発症歴のない10万2620人を約7年間追跡調査した。
歯石除去の処置を少なくとも1回受けた被験者5万1108人のうち心臓発作を起こしたのは226人、脳卒中は1168人だった。
処置を受けないグループ5万1512人では心臓発作が507人、脳卒中が2480人だったという。
(記事続きます)