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・米国Appleの韓国Samsungに対する米国での特許侵害訴訟で、米国カリフォルニア北部地区
連邦地裁の判事は12月2日、Appleが4種類のSamsung製品について米国での販売差し止めを
求めた仮処分申請を棄却した。
同連邦地裁のルーシー・コー（Lucy Koh）判事のこの決定により、Samsungは、「Galaxy S 4G」、
「Infuse 4G」、「Droid Charge」、「Galaxy Tab 10.1」の米国での販売継続が可能になった。
Appleは4月、SamsungがAppleの数件の特許（iPhoneのデザイン特許2件、iPadのデザイン
特許1件、リスト・スクロール・ソフトウェア特許1件など）を侵害しているとして同連邦地裁に
提訴した。この訴訟では裁判の口頭弁論が来年7月30日に行われる。
コー判事は、特にAppleのリスト・スクロール・ソフトウェアに関する特許侵害の訴えについては
根拠があると認めたが、「Appleは、販売差し止めの仮処分が下されなかった場合に、取り返しの
つかない損害を受けることを立証していない」と判断した。
コー判事は、iPadのデザイン特許に関して、「成功の可能性を立証する義務全般を果たしていない」と
棄却文に記し、そう判断した主な理由として、Samsungがその特許の有効性に「重大な疑問」を提起
したことを挙げている。
また、コー判事は、iPhoneのデザイン特許が広く適用しうるものであることについて、
次のように記している。「手で持てるサイズ、スマートフォン前面の大部分を占める画面、
製品前面の上部にあるスピーカーといった要素は、装飾の範囲を超えている」
コー判事は、iPhone特許の問題は、一筋縄ではいかないという認識に達したもようだ。
「裁判所は、この特許侵害の問題は、難しい判断を要すると考えている。このため、仮処分を
出すと、Samsungに、2種類の携帯電話を不当に市場から引き揚げさせることに
なりかねない」と、同判事は記している。
先週にはオーストラリアの裁判所が、SamsungのGalaxy Tab 10.1の同国における販売を
差し止める仮処分を12月9日まで延長している。
また、Appleはドイツで、以前の販売差し止めの回避を目的としたSamsungのGalaxy Tab
10.1の新バージョン販売を阻止しようとしている。（抜粋）
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