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★田原総一朗の政財界「ここだけの話」 劣化するマスコミ、「失言」報道はナンセンスだ
一川保夫防衛相は11月29日、不適切な発言をした田中聡沖縄防衛局長を更迭した。
30日付の各紙朝刊を読むと、どの新聞も「更迭は当然だ」という論調で報じていた。
●田中前局長の発言は悪趣味の極み。だが……
田中氏の発言は28日夜、沖縄で開いた新聞記者やテレビ局の報道記者との
「オフ懇」(オフレコ懇談、非公式懇談会)の場で飛び出した。
米軍普天間基地の移設に必要な環境影響評価(アセスメント)の評価書を沖縄県に12月中に
提出するかどうかを記者に聞かれ、田中氏は「犯す前にこれから犯しますよ、とは言わない」と答えたというのである。
この発言を報道したのは琉球新報のみ。オフ懇の場では記者は黙って発言を聞き、翌日の新聞に記事を書いた。
すると、「発言はとんでもない」と大騒ぎなり、大手各社が後追いしたのである。
オフ懇には9社が参加していたという。
田中氏の発言は、悪趣味の極みだ。相当下品である。その点で田中氏を擁護するつもりはまったくない。
しかし、これはオフ懇での発言である。公式には話せない内容を本音でしゃべり、
記者にその背景や前提などを知ってもらうのがオフ懇の主旨である。
●発言に異論があるのなら、記者はその場で論争せよ
私は信頼する新聞記者何人かに話を聞いてみたが、「新聞記者であるならば、オフレコは守らなければならない。
もし内容に問題があるのなら、その場ですぐに論争すべきだ」と言っていた。
記者が黙って聞き、翌日の新聞にドンとその発言を出す。これは完全にルール違反である。
発言が重大問題であり、報道すべき内容だと判断したのなら、記者はその場で相手にそう言うべきである。
そして相手が記者の言い分に対して「いや、これはこういう意味だ」と答えたのなら、それを含めて報道すべきである。
オフ懇での発言を「よし、もらった」とばかりに新聞に書き立てるなど、まさにルール違反。
足をすくうどころか、だましているようなものだ。
日経BPnetから抜粋
URLリンク(www.nikkeibp.co.jp)
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