11/11/30 20:35:21.35 0
>>1の続き
実験を率いたFouchier教授自身も「これはおそらくみなさんが作れる中で最も危険なウイルスのひとつですね」と
認めており、今年9月にマルタで開かれたインフルエンザ会議で実験の成果を発表しました。
フォウチャー教授は米科学誌「Science」にも成果を発表し、バイオテロ(生物兵器テロ)対策担当責任者が
ワーストケース・シナリオに備えられるようにしたいと考えているのですが...同僚の間からは、オイオイまかり
間違って悪者の手に落ちたら大変なことになる、発表はやめろ、と止められており、そもそも最初っからこんな
研究やるべきじゃなかったんじゃ...という疑問の声まで出ているのです。
H5N1型鳥インフルは普通は鳥に感染するのですが、約10年前から人間の中からも感染例が出始め、アジアを
皮切りに世界中に広まりました。ヒトが感染するのは稀で、これまでに感染したのは延べ約600名。ですが、
感染した人の約半数は死んでしまうという、恐ろしい致死力を備えています。鳥インフルエンザが今以上に
広まらないのは何故かというと、空気感染しないから。
変異前のバージョンでは何かウイルスに汚染されたものに触れない限り発病はしません。ところがところが
Fouchier教授が生成した変異種は空中浮遊するので、ウイルスのそばにいて、それを吸い込むだけでもう病気に
罹ってしまうのです。「その感染力は人間の季節性インフルエンザ並みだが、致死力はもっとある」
(フォウチャー教授)。そんなヤバいものの作り方を科学に掲載しようというのだから、そりゃ反対しますよね!
研究仲間のバイオテロ専門家の間からも、この論文を掲載すれば読んだ人が誰でもフォウチャー教授の
実験成果を再現できるようになってしまうので良策とは思えない、という意見が出ていますよ。編集部から
論文掲載の是非判断を委ねられた米国バイオセキュリティー科学顧問委員会(National Science Advisory Board
for Biosecurity、NSABB)のポール・ケイム(Paul Keim)会長(炭疽専門の微生物遺伝学者)はScience Insiderに
こう話しています。:
これほど恐ろしい病原体は私も他に知らない。 これに比べたら炭疽なんて怖くもなんともないよ。
>>3以降に続く