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超円高、東芝・北九州工場直撃…5百人配置転換
東芝は30日、設立から90年超と同社で最も歴史が古い北九州工場(北九州市小倉北区)
を来年度にも閉鎖することを決めた。
同日午後発表する。携帯電話の半導体部品などを製造しているが、
1ドル=77円台前後の円高が続き、海外勢との競争に太刀打ちできないと判断。
500人強の従業員は他の工場に配置転換する。
今年に入っての円高局面で国内電機大手が工場の生産停止に踏み切るのはパナソニックに次いで2例目。
同工場は、1920年に白熱電球を製造する東京電気(現・東芝)の小倉工場として操業を始めた。
39年に東京芝浦電気小倉工場に名前を変え、高度成長期にはトランジスターなどを生産した。
白熱電球は東芝の草創期の主力商品で、生産拠点の象徴的な存在だった。
現在は、「発光ダイオード(LED)ランプ」や、デジタルカメラや携帯電話などに搭載される
「フォトセンサー」などを製造している。閉鎖に伴い、製造ラインは他の国内工場に移して集約する。
(2011年11月30日14時31分 読売新聞)
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