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今から目に浮かぶ。来年か、再来年にはやってくる衆院選。候補者たちは「我も我も」と選挙ポスター用に、
ある人とのツーショット写真を撮りたがる。そんな光景。ある人とは無論、大阪市長選で圧勝した橋下徹氏だ。
大阪都構想が実現するにせよ、しないにせよ、橋下氏はいずれ国政進出を狙っていると多くの人が言う。
いや、既に中央政党側は「いずれ国政」を前提に動き始めているといっていい。
敵を作って自らが浮上するという手法が似ているだけでなく、橋下氏はかつての小泉改革に通じる新自由主義的な思考の持ち主だと思う。
だから、小泉改革の継承者と思われる、みんなの党が応援するのは、まあ理解する。
ところが小泉政治の対極にいる国民新党の亀井静香代表が橋下氏も巻き込んだ新党を狙い、
近年はもっぱら小泉改革を批判してきた民主党の小沢一郎元代表も人を介して橋下氏への秋波を送っているという。自民党も負けていない。
石原伸晃幹事長が早々と大阪都構想に理解を示した。もはや「橋下争奪戦」の様相である。
今後を占うカギとなるのは消費税だと思う。自民党はよく分からないが、
橋下氏と組みたいと考えている人たちに一点共通しているのは消費増税に反対していることだ。
そして橋下氏に「増税反対」「増税より先にすることがある」と大声で言ってほしくて仕方がないように思える。
人気の橋下氏を味方につけ消費増税法案の年内取りまとめを目指す野田佳彦首相と対決し、
それを機に「新党結成↓政界再編を」といった願望が見て取れるのだ。
政党交付金は1月1日現在の政党の所属議員数に応じて割り振られるから、新党を作るなら年末までがチャンスとなる。
野田内閣の中から消費増税法案の取りまとめを年明けに先送りする声が出ているのは、
年末の新党結成つぶしのためだという解説も聞いた。何だか、さもしい。(>>2-3へ続く)
毎日新聞 2011年11月30日 東京夕刊
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