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★藤村氏、人事で「勇み足」=公明元議員の起用断念
内閣官房参与に高野博師公明党元参院議員を起用する構想は、人事を主導した藤村修
官房長官の「勇み足」に終わった。ねじれ国会の下、公明党の協力取り付けを狙ったも
のの、同党幹部に根回しらしい根回しをしなかったことが災いし、「頭越しの人事」と
かえって猛反発を買った。
「本人から辞退の申し出があり、登用を見合わせる」。藤村長官は28日の記者会見
で、高野氏の起用撤回を正式に発表した。
今回の人事は、藤村長官が議員連盟などを通じた高野氏との個人的関係を頼りに進め
ていた。撤回の理由を「高野氏の個人的事情」と説明したが、公明党の反発を受けて、
断念に追い込まれたのが実情だ。同党幹部は「起用のときも、断念のときも説明がな
い。やること全て駄目」と藤村長官を酷評。同党を政権に取り込む試みは、全くの逆効
果だった。
折しも同党は来年中の衆院解散・総選挙を目指して野田政権への対決姿勢を強めてお
り、藤村長官は火に油を注いだ格好だ。政権運営の要である長官の「不手際」に、民主
党からも「公明党にすり寄るどころか、怒りを買ってしまった」「下手くそなやり方
だ」などと、厳しい声が漏れる。
藤村長官は温和な人柄で知られ、野田佳彦首相の信頼が厚く、民主党内でも「黒子に
徹し、黙々と仕事をするタイプ」(若手)と人望もある。しかし、今回の人事騒動では
調整力不足を露呈しただけでなく、政治感覚にも疑問符が付いたことは否定できない。
野田政権が消費増税に向け極めて難しい局面を迎えつつある中、藤村氏の手腕は不安材
料になりそうだ。
(2011/11/28-19:04)
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