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★大阪維新の会 勝利と白紙委任は違う
・大阪のダブル選挙は、地域政党「大阪維新の会」が完勝した。
大阪の府民、市民は都構想にゴーサインを出したことになる。
ただ、有権者は橋下氏らに白紙委任状を渡したわけではない。選挙結果がすべてだとして
少数意見を無視して強引に物事を推し進めることは、民主主義とは相いれない。
橋下氏は当選後「府や市の職員、教育委員会は選挙結果をしっかり受け止めるように」と強調した。
公約である職員基本条例や教育基本条例制定への反対は許さないという姿勢だ。
考え方が違う勢力を敵と見なす得意の「けんか民主主義」を、今後も続けるつもりなのだろうか。
ダブル選挙の主役はまぎれもなく橋下氏だった。それだけに、このままでは「橋下氏による
大阪支配」との批判が強まろう。
「独裁」で押し切るのではなく、政策への理解を得ていく姿勢が、橋下氏らには欠かせない。
都構想は、大阪府と政令市の大阪市、堺市を解体して大阪都に一本化することを目指している。
両市の区は、中核市並みの権限を持ついくつかの特別自治区に再編される。区長も区議も
選挙で選ぶ。住民と向き合う仕事は市町村や特別自治区が担い、経済の成長戦略や雇用対策など
大阪全体に関わる課題は都が引っ張っていく考え方だ。
人口や経済の規模が飛び抜けて大きい政令市と道府県の関係をどう位置づけるか、政令市内の
分権をいかに進めるかは、全国共通の課題だ。
北海道でも道と札幌市の連携不足が指摘されている。その意味では道民も、都構想の行方を
注視する必要がある。
心配なのは、広域行政について著書で「当然地元住民、基礎自治体の意見も聞くべきだ」と
しながら、「最後の決定権は誰にあるのかを明確にしておかなければならない」と明言する、
橋下氏の認識だ。
確かに行政のスピード感は増すだろう。しかし、地域で地道なコミュニティー活動を続けてきた
人々からは、置き去りにされてしまわないかとの不安が出ている。
教育基本条例も、教育の場に「勝ち組」「負け組」の構造が持ち込まれることへの懸念がぬぐえない。
府議会、市議会での慎重な審議を強く求めたい。(一部略)
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