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★「橋下イズム」と「ティーパーティー」その同時代性
・予想通りの圧勝でした。大阪市の橋下候補はともかく、大阪府の松井候補も大差での
勝利、しかも歴史的な高投票率ということですから、この選挙結果は無視できません。
それにしても、アメリカで見ていて思うのは、日米の政治風土が酷似しているということです。
非常に小さな例では、例えば私の住んでいる地区では、大学町のプリンストンでも
似たような事件がありました。町の中心部にある自治区(プリンストン・ボロ)と、その周辺を取り囲む
ような町(プリンストン・タウンシップ)というのは、コスト配分を巡る争いから100年以上分裂した
自治体を形成していたのです。ですが、今年行われた住民投票の結果で、最合併することに
なりました。
その目的は単純で行政二重コストの削減です。試算によれば、合併後の全域で、固定資産税の
減税が可能になるというのです。勿論、リストラの痛みは伴いますが、双方での住民投票の結果
ですから仕方ありません。
このプリンストン町の動きは、小規模でありまた実務的な決定ですから、それほど顕著な
イデオロギー的な動きではありません。ですが、その背後にあるのは「ティーパーティー的な
発想」だということは言えると思います。もっと大きな規模での争いとなると、例えばウィスコンシン州の
州政をめぐるバトルが有名です。ここでは州職員と共和党系の知事とが正面衝突して、ストライキと
ロックアウト、そしてリコールという戦術を駆使してお互いに譲らない状況が続いています。
こうしたプリンストン町の合併にしても、ティーパーティーにしても「小さな政府」を強く志向する
政治のモメンタムは、日米共通だと言えるでしょう。今回の大阪「ダブル選挙」においては、
府市の合併効果(堺市を含む)とはリストラ効果に他ならないわけで、大阪都という威勢の
良い名前に反して、その志向するところは「小さな政府」だからです。(>>2-10につづく)
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