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★民主、公明に「プレゼント」攻勢 「ケーキ」や「コチョウラン」、そして「内閣官房参与」・・・
公明党と民主党政権との距離感が微妙だ。政権側はねじれ国会の下で、なんとか公
明の協力を得ようとあの手この手を繰り出すが、秋波を送られる公明は、柔軟に対応す
るように見えたかと思うと、厳しい対応をすると言った具合で、なかなかハラの内を明
かさない。今後の政権の命運をも左右しかねないだけに、公明党の動向から目が離せない。
公明党は菅直人政権末期以降、民自公3党協議で民・自の「接着剤」の役割を演じ、
復興財源の償還期間の協議などでは民主党の肩を持つ場面もあった。だが、第3次補正
予算は2011年11月21日成立したものの、復興財源法案や復興特区法案など関連法案の成
立は12月上旬にずれ込む。さらに、与党が12月9日の会期末までに成立させたい復興庁
設置法案、国家公務員の給与を引き下げるための臨時特例法案、郵政改革法案など他の
重要法案の見通しは立っていない。
公明党を何とか引き戻そうと、与党側の涙ぐましい配慮が目立つ。一つが内閣官房
参与に元公明参院議員の高野博師氏(64)を内閣官房参与に起用する計画。高野氏は外
務省出身で、外交・安保問題で野田佳彦首相に助言を期待する、というのは表向きで、
「本音は公明党対策」(与党筋)。もっとも、事前の公明党サイドへの根回し不足もあ
って、「何も承知していない」(山口那津男代表)と公明党をかえって怒らせ、逆効果
だったという見方が政界では専らだ。
(続く)
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