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★平松氏地声作戦「大義はこちらにある」
２７日投開票の大阪市長、大阪府知事選のダブル選は２６日、最終日を迎えた。
「反独裁」を掲げ既成政党の支援を受け、再選を目指す平松邦夫氏（６３）は
拡声器を使わず地声で語りかける最後の訴えを展開した。
大都市制度のあり方、政治姿勢をめぐり激論となった大阪秋の陣。将来を託すリーダーはどちらになるのか。
平松氏は大阪駅中央北口から同南口に向かって駅構内を練り歩いている最中、突然立ち止まった。
両手をメガホンのようにして口元に当て、約５分間、地声で即興演説を披露。
「大阪都構想というワンフレーズで世の中は変わらない。
選挙に勝ったら何でもできるという人たちに付いていってはダメです」と、対立候補の橋下氏を批判。
地声が届く範囲にいる人たちに、目線を合わせて訴えた。
大阪市内の３カ所で行った街頭演説では、街宣車に取り付けたスピーカーを使用したが、
その間に練り歩いた各地の商店街では、拡声器の使用はなし。同行するスタッフとともに、
地声だけで市民と接し、現職市長としてコツコツと積み上げてきた実績をアピールした。
街頭演説には、衆院議員の平野博文氏や元内閣官房長官の野中広務氏らが応援に訪れた。
道頓堀橋での最後の街頭演説で、観衆との合唱を提案。「一緒にやりましょう！」と叫んだ後、
市民たちと一緒に「やりましょう！」と声を合わせた。
その後、夜の繁華街を心斎橋まで練り歩き、若者らと握手を繰り返した。
午後１０時ごろから再び道頓堀を歩き、熱意を示した。「大義はこちらにあるという思い。
明日の投票が楽しみ」と自信を漂わせた。【柴田寛人】
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