11/11/25 18:33:28.18 0
>>1の続き
両電力は、切断・変位を断層活動によるものと認めず、劣化した岩盤が地下水を吸収・膨張(膨潤作用)する
などして形成されたと説明しています。
渡辺さんは「膨潤作用という現象そのものは知られているが、同じ岩盤の片方だけが膨れ上がって3メートルも
ずれることは考えにくい。断層運動ではないと結論づけるのは誤りだ。もし両電力の解釈が正しいとすると、
これまでの活断層研究をすべて見直さねばならず、専門家として見過ごせない」と話しています。
解説
巨大断層との連動も
甘い評価と国審査に責任
原子炉近傍の活断層が動けば、地震の揺れによる被害に加え、地盤がずれることによる配管破断などの
機器損傷が心配されます。
東通原発敷地内で確認された活断層は、下北半島の沖合にある長さ約84キロメートルの巨大断層
「大陸棚外縁断層」が活動する際に動く“お付き合い断層”である可能性もあります。大陸棚外縁断層は、
六ケ所断層とつながっている可能性があり、その場合には長さが約100キロメートルとなりマグニチュード8級の
地震が起きる可能性も指摘されています。
大陸棚外縁断層は、『新編日本の活断層』(東京大学出版会)などで活断層として認定されているにも
かかわらず、電力会社は活動性を否定。耐震安全上、考慮してきませんでした。今回の調査結果は、
東通原発だけでなく大間原発や六ケ所村の再処理工場など、下北半島の原子力施設の耐震安全性にたいして
重大な疑問を投げかけています。
>>3に続く