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再び 『放射能と理性』ウェード・アリソン
欧州で騒がれた「被害」は、微量放射線のLNT仮説による推定であり、確認されていない。このLNT仮説が間違っているというのが、本書の主張の中心である。
著者はオックスフォード大学の原子物理学者であり、論証は理論的・実証的で詳細だが、そのロジックはひとことでいうと、微量放射線で癌になって死ぬような個体は進化で生き残れないということだ。
たとえば、あなたが自動車事故で頭蓋骨を骨折すると死ぬかも知れないが、転んでケガをしたぐらいで死ぬことはない。
それはケガが自動修復機能の範囲内にあるからだ。人間の自動修復機能は強く、指を誤って切り落としても手術すればつながる。
それほど強力な修復や免疫の機能をそなえている人間が、日常的に食物や電磁波などで起こる微細なDNAの傷を修復できないことは考えられない。
LNT仮説は実験や疫学的データでも否定されており、200ミリシーベルト以下の放射線の人体への害はない。
それを人々が錯覚するのは、放射線が目に見えないので誇大に想像しているからだ。
逆にいうと、20ミリシーベルトの放射線で大騒ぎする人々は、それが頭蓋骨骨折ぐらい大きくて修復不可能な傷だと証明する必要がある。