【人類学】 アイヌ・沖縄同系論 研究進む祖先の歩み…日本人類学会 at NEWSPLUS
【人類学】 アイヌ・沖縄同系論 研究進む祖先の歩み…日本人類学会  - 暇つぶし2ch1:うしうしタイフーンφ ★
11/11/25 11:00:12.31 0

★歴史・迷宮解:アイヌ・沖縄同系論 研究進む祖先の歩み

 日本列島の南と北に分かれた、沖縄(琉球)人と北海道のアイヌが遺伝的に同系統かどうかという
100年越しの議論が、新たな展開を見せている。今月初め、沖縄で初めて開かれた
日本人類学会の大会(第65回)で、沖縄と本州の出土人骨から縄文人の顔つきを比較した、興味深い発表があった。

 アイヌと沖縄人には、縦方向に短い顔、大きく丸い目、二重まぶた、湿った耳あか、毛深さなど共通する身体特徴がある。
 これは明治時代に日本に招かれたドイツの病理学者ベルツが1911年の論文で指摘し、
「アイヌ・沖縄(琉球)同系論」と呼ばれている。その後、日本人研究者から「沖縄人に最も近いのは本州・九州人」と批判されたが、
80年後の91年に故埴原和郎さん(当時、国際日本文化研究センター教授)が発表した「二重構造モデル」で再評価された。

 日本人の形成史について最も有力なこの仮説によると、後期旧石器時代に日本列島にやってきた東南アジア系の集団の子孫が縄文人で、
弥生時代以降、中国大陸、朝鮮半島から渡来した北東アジア系と混血した。この過程は現在も続いている。
アイヌと沖縄人はともに縄文人を祖先とし、中央から遠く離れていたために渡来系の影響をあまり受けなかった。
 一方、アイヌと沖縄人の違いを強調する研究もある。琉球諸島(奄美諸島、沖縄諸島、先島諸島)の近世風葬墓で出土した
人骨を93年から調査した百々幸雄(どどゆきお)・東北大名誉教授らは、身体機能に影響しない頭蓋骨(とうがいこつ)の
小さな差異(頭蓋形態小変異)、顔の彫りの深さ(顔面平坦(へいたん)度)、頭や顔の大きさ・形(頭蓋計測値)を比較した。
沖縄人はアイヌや縄文人より本州現代人などに近いと、98~2001年の論文で主張している。

 また、埴原さんが東南アジアとした縄文人の祖先の故郷についても、北東アジアとする批判がある。
 ただ、いずれの研究も、沖縄人については近世人骨や現代人のデータをもとにしており、沖縄人がアイヌと同様、
縄文人の遺伝的特徴をより濃く残しているかどうかは沖縄の縄文人骨を調べる必要があった。(続く)

毎日新聞 URLリンク(mainichi.jp)

続きは>>2-4


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