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■朴一教授 真理子夫人にインタビュー
98年に謎の自死を遂げた在日2世の元衆議院議員、新井将敬さんの知られざる実像について、
夫人の新井真理子さんが語るという形式の「土曜セミナー」(在日韓人歴史資料館主催)が12日、韓国中央会館で開かれた。
インタビュー役は朴一さん(大阪市立大学大学院教授)が務めた。
2人の出会いは東京女子大の文化祭だった。真理子さんが国際線勤務の花形スチュワーデスだったのに対し、新井さんは東大在学中。
新井さんは真理子さんに自らの出自を明かすが、新井さんの人間的な魅力に「引力」を感じた真理子さんには新井さんの告白も上の空だったという。
初めて衆議院議員選挙に挑んだ際に対立候補の石原慎太郎陣営から「北朝鮮から帰化」と、
誹謗中傷するシールを選挙ポスターに貼られた事件については、新井さんも想定内だったようだ。真理子さんには「来るべきものが来た。
父や母の歴史から逃れられない。人間性で勝負する。開き直って闘おう」と語ったという。
2度目の挑戦で当選した新井さんが、日本人以上に日本人として生きる覚悟を決めるようになったのも、この事件がきっかけになったようだ。
韓国政府の招待で訪韓した際には、「在日だが、帰化したからには日本人。ダブルスタンダードでは生きられない。日本のため命を賭ける」
と当時の全斗煥大統領に語っている。
セミナーの最後に会場参加者から、「新井さんが日興證券へ利益供与を強要したとする疑惑を追及され、
国会という場で最後の最後になって自らの出自を持ち出したのはなぜか」という質問が出された。
これに対して、「新井さんは私たちにとってヒーローの1人だった」という朴さんも、
「自らの犯罪と出自を結びつけて語ったのを聞いたときは不愉快だった。日本人ならば、細心の注意を払うべきだった」と語った。(>>2-3へ続く)
(2011.11.16 民団新聞)
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