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<福島第1原発>50キロ先の断層は活断層と修正
毎日新聞 11月21日(月)19時8分配信
東京電力は21日、福島第1原発から約50キロ離れた「湯ノ岳断層」
(福島県いわき市、全長約17キロ)について、ボーリング調査の結果、活断層だったと発表した。
東電はこれまで「活断層ではなく、耐震設計上、考慮する必要はない」としてきたが、見解を修正した。
東電の松本純一原子力・立地本部長代理は会見で「調査が甘かったと言われるかもしれないが、
湯ノ岳断層は第1原発から遠く、活断層だったとしても耐震設計上、問題はない」と述べた。
4月11日に発生した東日本大震災の余震で湯ノ岳断層が地表に現れ、
経済産業省原子力安全・保安院が東電に調査を求めていた。
東電は9月以降のボーリング調査で、後期更新世(約13万~12万年前)以降に活動したとみられる地層のずれを確認した。
06年改定の政府の原発耐震指針では、後期更新世以降の地震活動を活断層と認定し、
耐震設計上、考慮に含めるよう定めている。東電はこれまで、湯ノ岳断層について、
地表面の目視調査で、活断層ではないと判断。8月に公表した調査報告で、
「第1、第2原発で想定した最大の揺れの強さ(基準地震動)を下回っており、耐震的に問題ない」としていた。
保安院の森山善範・原子力災害対策監は会見で、各電力会社が実施している活断層調査の見直しについて
「今後実施される湯ノ岳断層の現地調査などの結果を踏まえ、反映できる点があれば反映する」と明言は避けた。【中西拓司】
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