12/08/20 01:23:31.66
>>142
ちょうどバンドブームと同じ頃に
サンデー毎日のレコ大エッセイ(1988年11月)に
筒美さんが寄稿されていますね。
それによると、
「(筒美さんが量産体制していた頃は)
レコードが人々の楽しみの大きなウエートを占め、
音楽が世界的に社会に影響を及ぼす力を持っていた時代だった。
それは、ヒット曲の時代であり、シングル盤の時代であったように思う。
そういう時代のニーズに、我々流行歌作家は、まさにピッタリの存在であった。
(中略)
そして、いまや音楽自体の多様化、複雑化、文化としての力や、
レジャーのなかでの音楽の位置の変化によって、レコード産業も大きく変わってきたようだ。
CDの出現は、僕にとって自分の内部にある“シングル=ヒット曲”時代の終わりを感じ、
そんな意味での“筒美京平”という作曲家のあり方も、終わったような気がする。」