現代数学の系譜11 ガロア理論を読む6at MATH
現代数学の系譜11 ガロア理論を読む6 - 暇つぶし2ch200:現代数学の系譜11 ガロア理論を読む
12/08/05 12:57:42.89
>>199
つづき
goto有害論
URLリンク(ja.wikipedia.org)
構造化プログラミング(こうぞうかプログラミング)とは、命令的プログラムの文脈において、階層的に抽象化されたプログラムの組み合わせとしてプログラムを記述する手法である。1967年、エドガー・ダイクストラらによって提唱された。
歴史
コンピュータが実用化され、その有用性が認められるようになるにつれ、その上で動作するプログラムは次第に大規模なものとなっていった。大規模なプログラムを矛盾なく正当に動作するように記述することは一般にとても困難である。
1960年代ではプログラムはフローチャートによる設計が広く採用されており、goto文も広く使われていた[2]。その一方でgoto文の多用はプログラムの質を下げるという性質や、多くのプログラムはgotoを使わずに記述できるという性質が経験則として知られていた。
例えば1959年にはハインツ・ツェマネクはgoto文に関する疑問を抱いており、後のダイクストラの考えに影響を与えた[3]。
また1960年からD. V. Schorreはgoto文を使わず、フローチャートではなくインデントで構造を表したアウトラインテキストでプログラムを記述していた[2]。
そして1966年コラド・ベームとジュゼッペ・ヤコピーニによって、任意のフローチャートは基本フローチャートの組み合わせによる等価なフローチャートに変換できるという定理が示された[4]。この定理は後に構造化定理と呼ばれるようになった[誰によって?]。
ヤコピーニは3種の基本構造(順次・反復・分岐)に分解する手法と2種(順次・反復)に分解する手法を示したが、今日単に構造化定理と言った場合前者を指す。
そのような背景の元、1968年にダイクストラは“Go To Statement Considered Harmful”[3]という記事を発表し、大きな反響を呼んだ[5]。この記事が構造化プログラミングの提唱であるとする場合も多い[誰によって?]。
「構造化プログラミング(Structured Programming)」という語は1969年に開催されたカンファレンス“Software Engineering Techniques”においてダイクストラが提唱した[1][注釈 2]。

201:現代数学の系譜11 ガロア理論を読む
12/08/05 13:04:04.89
>>200
つづき

goto有用論
URLリンク(ja.wikipedia.org)
goto論争
goto派
一方、goto文を使わずに3つの基本構造による代替を行うと、理論上は同値であっても実際にはプログラムの実行速度や記憶容量の点で性能が劣化する場合がある[2]。また、特殊な場合にはgotoを使った方がプログラムを見通しやすくなると考える人もいる。
例えばドナルド・クヌースも、著書「文芸的プログラミング」の中でそのような例をいくつかあげている。
こうした理由から、goto文を撲滅するのではなく上手に使い分けるべきだと考える人もいる[誰?]。
goto文論争が不毛なのは、「構造化プログラミングの観点からgoto文を使うのは望ましくない」という結論は真だが、「goto文を使わなければ構造化プログラミングになる」というわけではない点である。
構造化プログラミングの本質は、状態遷移の適切な表現方法とタイミングを見極めることであり[要出典]、これはプログラムの良し悪しを決める永遠の命題であるといっていい[要出典]。
現在C言語を除く主流派の言語では、そのままのgoto文はほとんど見られなくなった。替わりにbreak文、continue文、もしくは例外処理のような特殊脱出(去勢されたgotoとも呼ばれる[要出典])をサポートし、単純な構造化制御だけでは弱いと考えられる部分を補っている。
また、Scheme等でサポートされている継続は「引数付きgoto」と呼ばれることもある[誰によって?]。
またクロージャやコードブロック、継続のような強力な制御機構を持つ言語ではそもそも抽象度の低いgoto文を使う必要性は低い。例えばHaskellにおいてはモナドを利用して例外や非決定性計算などの様々な制御構造を表現できる[要出典]。
またSmalltalkやIoにおいても制御構造はブロックを扱うメソッドとして表現している[要出典]。
一方で、例えば1999年から設計されたD言語はgoto文を含んでいる[8]。また、PHPも2009年にリリースされた5.3において制限された形ではあるがgoto文が追加された[9]。これはgoto文を支持する者[誰?]が少なからず存在する事実を示す例である。

202:132人目の素数さん
12/08/05 17:26:44.64
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203:現代数学の系譜11 ガロア理論を読む
12/08/05 23:01:54.79
こんなのが
URLリンク(sookibizviz.blog81.fc2.com)
現代数学の難しさ-その3 | サラリーマンのすらすらIT日記 2011/10/02
抜粋
今回は代数トポロジーの難しさについて書いてみます。

トポロジーを専攻していただけあって、さすがに大学時代に代数トポロジーの難しさは克服したのですが、初めは非常に難しかった。
難しい理由の一つは、トポロジーの議論が進むにつれて、あまりにも整備された理論での議論になってきて、なぜそういう議論になるのかがわからない点です。

ポアンカレが19世紀から20世紀にかけて導入したホモロジー群の考えは、
多様体(図形)を「単体」という図形の基本となる三角形に分割して、面とその境界である辺、さらに辺の境界である点に分けて(さらに高次元の単体も含む)それらの関係を考察したもので、今の代数トポロジーの基盤になりました。
ところが今の代数トポロジーの本を読むと、初めは単体分割の議論から始まりますが、突然チェイン複体の議論になり、そこから完全系列が導き出されて、その完全系列を使ってホモロジー群を計算するという議論に移ってしまいます。
チェイン複体以降の議論は幾何学的な様相はほとんどなく、もっぱら代数的な議論に変わってしまいます(そういった代数的な議論は、後にホモロジー代数という分野として発展していきます)。
この、いつのまにか幾何学から代数学に移ってしまう議論に、初めは戸惑ってしまいますし、また、ポアンカレが探求してきた根源的(プリミティブ)な議論はどこへやらという感じです。
ポアンカレ以降の数学者が整備して、今のホモロジー論になったわけですが、大学の講義では整備された議論だけを扱います。
まあプリミティブな部分は自習してくださいということでしょうか。

さらに問題なのは、大学3年次の初めに習うこのホモロジー群を使った議論が、同じ3年次に代数学の講義で習う群論と同時進行かあるいはそれより先にあることです。

これは聞いた話ですが、ある大学院ではコホモロジーに関する講義を行う時間が取れないため、コホモロジー論は自習してもらって、既知のこととしてその先の講義があるとのこと。これはまずいのではないでしょうか。

204:現代数学の系譜11 ガロア理論を読む
12/08/10 20:47:07.37
突然ですが、2次方程式がなぜQuadraticか?

1次方程式 Linear equation (線)
URLリンク(en.wikipedia.org)

2次方程式 Quadratic equation:The term "quadratic" comes from quadratus, which is the Latin word for "square". (四角)
URLリンク(en.wikipedia.org)

3次方程式 Cubic function (立方)
URLリンク(en.wikipedia.org)

4次方程式 Quartic function (類語 quartet カルテット 4重唱[奏]団)
URLリンク(en.wikipedia.org)

5次方程式 Quintic function (類語 quintetto クインテット (イタリア))
URLリンク(en.wikipedia.org)

205:現代数学の系譜11 ガロア理論を読む
12/08/10 20:57:31.59
>>204

クアッドコアは、四つのコアだから。2だとデュアルコア

URLリンク(dic.yahoo.co.jp)
クアッドコア‐プロセッサー【quad-core processor】大辞泉
四つのコア(演算回路の中核部分)を集積したマイクロプロセッサー。
異なる処理を独立して同時に実行できるため、総合的な実行効率が上がる。クアッドコアCPU。→デュアルコアプロセッサー →マルチコアプロセッサー
(引用おわり)

しかし、歴史的に、2次式が四角形の面積を求める式で、歴史的命名で"quadratic":"square". (四角)ということのようです。
ちょっと調べてみました

206:132人目の素数さん
12/08/10 21:02:21.76
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207:現代数学の系譜11 ガロア理論を読む
12/08/10 21:03:31.43
そういえば、英語の序数(first, second・・・ )や、数字の11、12・・・など不規則でしたね
仏語はもっとややこしいと聞いたことがあり
その類かな

208:132人目の素数さん
12/08/10 21:04:59.02
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209:現代数学の系譜11 ガロア理論を読む
12/08/10 21:27:17.42
調べの途中で面白ものが落ちていました
URLリンク(www2.yukawa.kyoto-u.ac.jp)
位相的弦理論の分配関数と数え上げ 菅野浩明 名古屋大 2006 SSS2006LecC
2006 年度原子核三者若手夏の学校素粒子論パート講義C 講義録
講義録作成:東大本郷(木村圭助, 栗山実, 齋藤遼, 柴正太郎, 白井智, 初田泰之, 林博貴, 八木太, 山崎雅人, 横山修一)

0 Why topological string?
(司会)講義の方に移りたいと思います. 講師は名古屋大学の菅野さんで, 「位相的弦理論の分配関数と数え
上げ」というタイトルでお話し頂きます. ではよろしくお願いします.
どうもありがとうございます. 名古屋大学の菅野です. 今日と明日, 午前の時間を使って, 位相的弦理論につ
いての入門的講義をします.
最初にこの講義を引き受けたときは, もうちょっと最近の話題をと思ったんですけれども, 夏の学校と言う
わけで, 特にM1, M2 の方が多いでしょうから, ある程度入門的なところからやろうかと思います. 最終的に
どの辺までいけるのか, ちょっと時間の関係で分かりませんけれども, いけるところまでということでやって
いきます.
それから, string theory といってますが, 多分string がほとんど出てこないんじゃないかと恐れています.
だからstring theory を知らない人には, これのどこがstring theory なんだと言われるかもしれませんが, 場
の理論的な計算なども多く出て来るので, string theory を全く知らない人でも, 多少分かっていただけるので
はないかと思います.

最初に, どうして位相的弦理論を考えたいのか, どこが面白いのか, どういうふうに使われているのかという
ことからお伝えしていくことにしたいと思います.
2 Toy model
それで, どうして位相的弦理論かって言うことで, まず一つめは, 最近というか, 1990 年代以降に, 様々な
string のduality とか, 或いはゲージ理論においても強結合のdynamics などに興味がもたれている訳ですけ
れども, それらに関する一つのtoy model としての役割があります.
例えばstring duality として知られているものとしてどういうものがあるかというと, 一番有名なのは例
えばミラー対称性. 或いはT-duality. それから, electro-magnetic duality(S-duality). 或いは, 最近特に
注目を

210:132人目の素数さん
12/08/10 21:34:30.53
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211:現代数学の系譜11 ガロア理論を読む
12/08/11 08:39:21.52
>>209
つづき

Quintic関連検索で
場の理論と弦理論 基礎物理学研究所2009 年度前期研究会 京都大学 YITPworkshophoukoku
URLリンク(www2.yukawa.kyoto-u.ac.jp)
[PDF]
場の理論と弦理論
www2.yukawa.kyoto-u.ac.jp/~qft/2009/YITPworkshophoukoku.pdf
ファイルタイプ: PDF/Adobe Acrobat - クイック ビュー
方程式の非斉次項を、Quintic(CP4 の中の 5 次超曲面)の場合に求めることで、弦の tree レベル. の instanton 効果(disk 不変量の母関数)の計算に成功した。
その後 [2] では、離散的 open moduli. は”仮想的”な連続の open moduli の臨界点として実現され ...

212:現代数学の系譜11 ガロア理論を読む
12/08/11 08:41:16.25
>>211
つづき

同じく
類数が 5 で割り切れる二次体について 東北大・理佐藤篤 仙台数論及び組合せ論小研究集会2006 sato
URLリンク(www.math.is.tohoku.ac.jp)
[PDF]
類数が 5 で割り切れる二次体について?
www.math.is.tohoku.ac.jp/~taya/sendaiNC/2006/report/sato.pdf
ファイルタイプ: PDF/Adobe Acrobat - クイック ビュー
[2] K. Hashimoto, Generic families of quintic polynomials with dihedral Galois group of degree. 5, 第 45 回代数学シンポジウム報告集, 2000, pp. 15?23. [3] T. Honda, Isogenies, rational points and section points of group varieties, Japan J. Math.


213:132人目の素数さん
12/08/11 08:48:37.39
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214:現代数学の系譜11 ガロア理論を読む
12/08/11 08:55:30.41
>>212
つづき

5次 Quintic 方程式の話題 (その1)群論入門とJ言語 中野嘉弘(札幌市南区・85才)2008
URLリンク(homepage3.nifty.com)
[PDF]
5次 Quintic 方程式の話題 (その1)
homepage3.nifty.com/asagaya_avenue/apl/.../nakano_jan2008.pdf
ファイルタイプ: PDF/Adobe Acrobat - クイック ビュー
2007年12月8日 ? 5次方程式(Quintic Equation) の突っ込んだ話は、名だたる検索エンジンでも、. これと云う説明は、案外少ないようだ。 J言語で対応した私の最近の知見を書き残し. たい。
久保広司氏の「徒然数学: アーベル多項式」を材料とする。 0. は し が ...

215:132人目の素数さん
12/08/11 08:56:20.57
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216:現代数学の系譜11 ガロア理論を読む
12/08/11 09:29:23.68
>>214
補足 APL/J

「微分方程式」をAPL/J思考から理解する -「微分方程式」は4次元を3次元に映す鏡である- 西川利男 J研究会資料 2006
URLリンク(homepage3.nifty.com)
「微分方程式」なる数学手法があるが、およそ役立たずの代表である数学にあって、私に言
わせれば、例外的に現代人にとって最も有用な技術であり、考え方であると思う。   と
ころが一般の人にはこれほどアカデミックな難物として敬遠されているものもない。「微分」
「積分」まで修めた者にのみ許される究極の秘術(?)として、「微分方程式」は世に崇め奉
られている。しかし、そんなことは決してない。
「微分方程式」を解析的に解いたり、その理論うんぬんは数学の専門家にまかせたらよい。
しかし、「微分方程式」で考えたり、その結果をグラフなどで眺めることは、誰にでもできる
し、現代人に必要な素養である。世の中の現実のデータは数学の関数ではない。銀行の勘定
項目やら、機器の測定値などさまざまなところから数値の羅列として、さらに具体的には
EXCELのファイルデータとして与えられることが日常である。
現代のコンピュータ時代に合った「微分方程式」の理解のしかたがあるはずである。そし
てこれはAPL、Jの考え方によって最もよく理解されると私は考える。

URLリンク(ja.wikipedia.org)(%E3%83%97%E3%83%AD%E3%82%B0%E3%83%A9%E3%83%9F%E3%83%B3%E3%82%B0%E8%A8%80%E8%AA%9E)
Jはプログラミング言語の一種で、正式名称はアルファベット1文字の「J」だがC言語と同様、「J言語」と一般には呼ばれている。
概要
Jは1989年、APLの提案者でもあるケネス・アイバーソンによりAPLの後継として提案された。
APLは数式の表記、特に配列の処理に優れており、多くの計算式を極めて単純に表記できる利点を持っていたが、・・・

JはAPLの反省をふまえて、APLと同様の計算を通常のASCIIコードのみで使用できるようにした、またこの言語独自の機能である「演算子の合成」という機能が追加された。
これらの機能によりAPLのような表記の問題は解消されたが可読性はAPLよりもさらに下回ったという批判もある。

217:現代数学の系譜11 ガロア理論を読む
12/08/11 09:49:26.21
>>214
つづき

非アーベル的相互法則 1 はじめに 2 高次相互法則 斎藤正顕 平松豊一 法政大学
URLリンク(www.media.hosei.ac.jp)
情報メディア教育研究センター/論文リスト2006
URLリンク(www.media.hosei.ac.jp)

218:現代数学の系譜11 ガロア理論を読む
12/08/11 10:03:51.58
>>217
つづき

高次合成則入門 谷口隆 神戸大 2011
URLリンク(www.math.kobe-u.ac.jp)
(In Japanese) [pdf] Introduction to higher composition laws (survey article), RIMS Kokyuroku Bessatsu B25(2011), 211-254.
URLリンク(www.math.kobe-u.ac.jp)

219:132人目の素数さん
12/08/11 10:18:47.54
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220:現代数学の系譜11 ガロア理論を読む
12/08/11 10:33:58.45
>>218
つづき

「超弦理論における非BPS状態」(pdf-file) 修士論文 高柳匡 2000
第10章
この最後の章では今まで見てきたことを総括し、分かるようになったことや問題点について述べ
ながら今後の課題について自分の考えを述べる。
本論文では、超弦理論における安定な非 状態に関する最近の研究の進展を様々な角度から
見てきた。大きく分けて次のような2通りの流れがあることが分かった。すなわち、による
記述を用いる方法と、
による幾何学的記述を用いる方法である。
URLリンク(home.catv.ne.jp)
Tadashi Takayanagi's Home Page 京都大学基礎物理学研究所 教授
URLリンク(www2.yukawa.kyoto-u.ac.jp)
URLリンク(www2.yukawa.kyoto-u.ac.jp)

221:132人目の素数さん
12/08/11 12:49:44.94
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222:現代数学の系譜11 ガロア理論を読む
12/08/11 22:13:45.98
Symplecticの由来

URLリンク(en.wikipedia.org)
Symplectic geometry is a branch of differential geometry and differential topology which studies symplectic manifolds;
that is, differentiable manifolds equipped with a closed, nondegenerate 2-form.
Symplectic geometry has its origins in the Hamiltonian formulation of classical mechanics where the phase space of certain classical systems takes on the structure of a symplectic manifold.

Symplectic geometry has a number of similarities and differences with Riemannian geometry,
which is the study of differentiable manifolds equipped with nondegenerate, symmetric 2-tensors (called metric tensors).
Unlike in the Riemannian case, symplectic manifolds have no local invariants such as curvature.
This is a consequence of Darboux's theorem which states that a neighborhood of any point of a 2n-dimensional symplectic manifold is isomorphic to the standard symplectic structure on an open set of R2n.
Another difference with Riemannian geometry is that not every differentiable manifold need admit a symplectic form; there are certain topological restrictions. For example, every symplectic manifold is even-dimensional and orientable.
つづく

223:現代数学の系譜11 ガロア理論を読む
12/08/11 22:18:20.57
>>222
つづき

Name
The name "complex group" formerly advocated by me in allusion to line complexes, as these are defined by the vanishing of antisymmetric bilinear forms,
has become more and more embarrassing through collision with the word "complex" in the connotation of complex number.
I therefore propose to replace it by the corresponding Greek adjective "symplectic." Dickson calls the group the "Abelian linear group" in homage to Abel who first studied it.
Weyl (1939, p. 165)

Symplectic geometry is also called symplectic topology although the latter is really a subfield concerned with important global questions in symplectic geometry.

The term "symplectic" is a calque of "complex", introduced by Weyl (1939, footnote, p.165); previously, the "symplectic group" had been called the "line complex group".
Complex comes from the Latin com-plexus, meaning "braided together" (co- + plexus),
while symplectic comes from the corresponding Greek sym-plektikos (συμπλεκτικ??); in both cases the suffix comes from the Indo-European root *plek-.[1]
This naming reflects the deep connections between complex and symplectic structures.

Weyl, Hermann (1939), The Classical Groups. Their Invariants and Representations, Princeton University Press, ISBN 978-0-691-05756-9, MR 0000255, URLリンク(books.google.com)
URLリンク(en.wikipedia.org)

224:132人目の素数さん
12/08/11 22:45:33.21
PLトポロジーについては最近は何も進展無いの?

225:現代数学の系譜11 ガロア理論を読む
12/08/11 23:07:15.99
>>223
つづき
英単語 yahoo! eプログレッシブ英和中辞典より
URLリンク(dic.yahoo.co.jp)
formerly:[副]昔は,もとは,以前は
advocat:提唱する
in allusion to ...:暗に…をさして.
embarrass:困惑[当惑]させる,まごつかせる
connotation:含意
adjective:形容詞
homage:敬意 in homage to Abel:アーベルへの敬意で
calque:[名]言語学翻訳借用(語句)(loan translation)
plexus:解剖(神経・血管の)叢(そう)、網状になった部分
braid:より合わせる、〈なわなどを〉編む
reflect:…を反映する

226:現代数学の系譜11 ガロア理論を読む
12/08/11 23:50:04.01
>>224
PLトポロジーね
そういえば、最近聞かない
もっとも、あまり詳しくないのだが・・

227:現代数学の系譜11 ガロア理論を読む
12/08/12 00:00:35.30
>>223>>225
補足

Weyl (1939, p. 165)で、Weyl先生は
1.以前は"complex group" を提唱していた
2. line complexesを意味するように
3.しかし、complex numberと混乱するようになった
4.そこで、ギリシャ語の"symplectic"を提案した
5."symplectic"は、 "complex"の翻訳借用だ
6.complex と symplectic structures とは深い関係がある (URLリンク(en.wikipedia)

とこんな趣旨でしょう

228:132人目の素数さん
12/08/12 06:02:40.86
あげ

229:現代数学の系譜11 ガロア理論を読む
12/08/12 07:16:57.51
あげ、ありがとう

230:現代数学の系譜11 ガロア理論を読む
12/08/12 07:54:09.83
>>225
>plexus:解剖(神経・血管の)叢(そう)、網状になった部分

URLリンク(dictionary.goo.ne.jp)
そう【叢】[漢字項目]の意味 - 国語辞書 - goo辞書
そう【×叢】 [人名用漢字] [音]ソウ(漢) [訓]くさむら むら むらがる
1 草が群がり生える。くさむら。「叢生/淵叢(えんそう)」
2 群がり集まる。多くのものの集まり。「叢雲・叢書/論叢」

231:現代数学の系譜11 ガロア理論を読む
12/08/12 08:14:31.91
>>223
補足

line complexes、"line complex group"について
lineは、おそらく力学における軌道を意味すると思う(個人的見解で出典なし)
軌道とトポロジーの関係は下記アトラクターをご参照
URLリンク(ja.wikipedia.org)
(抜粋)
アトラクターに含まれる軌道は、そのアトラクターの内部にとどまり続けること以外に制限はなく、周期的であったり、カオス的であったりする。
そのような典型的な振る舞いに対応している力学系からなる位相空間の一部分はattracting section または attractee と呼ばれる。
アトラクターは力学系の位相空間の部分集合である。1960年代頃の教科書によると、それまではアトラクターは位相空間の「幾何学的な」部分集合(点、直線、曲面、体積領域)であると考えられていた。

232:現代数学の系譜11 ガロア理論を読む
12/08/12 08:24:32.61
>>230-231
補足

line=軌道が、plexus:神経・血管の叢(そう、網状になった部分)にたとえて、その位相空間をline complexes または "line complex group"と初期に呼んだ
現代の用語では、アトラクターのイメージだろう
だが、complexはcomplex number(複素数)との混乱が目立ってきた
それで、Weyl (1939, p. 165)で、ギリシャ語から同じ意味の言葉を借りて、"symplectic"を提唱した

以上あまり出典の裏付けなしの私見ですがご参考まで

233:現代数学の系譜11 ガロア理論を読む
12/08/12 09:16:52.69
>>232
トポロジーを実質的に創始したポアンカレ
それは、三(多)体問題が解析的に解けないというポアンカレ自身の証明にその動機があるといわれている

三(多)体問題が解析的に解けないが、そのまま放置するわけにはいかない
地球を含む太陽系の天体運動は多体問題だし、二体問題しか解けないのは大問題だと、ポアンカレはおそらく思ったのだろう

で、解析解を離れていろいろ考えてトポロジーへ(下記)

URLリンク(ja.wikipedia.org)
微分位相幾何学もしくは微分トポロジー(英語:differential topology)は、多様体の微分可能構造に注目する幾何学の一分野。
歴史

微分幾何学はカール・フリードリヒ・ガウスやベルンハルト・リーマン等による曲率の研究に、位相幾何学(トポロジー)はゴットフリート・ライプニッツやレオンハルト・オイラー等による位置の解析に端を発するが、
微分幾何学と位相幾何学の初期の学際はアンリ・ポアンカレによる三(多)体問題の解析がある。
三(多)体問題とは天体力学から派出したもので静かな空間に3つ(もしくはそれ以上)の物体が浮かんでいるときその物体はどのような運動をするかという力学系(従って解析学)の問題である。
ポアンカレはこの力学系を定める微分方程式のベクトル場がある多様体を作ることに注目して、その多様体にトポロジー的知見から迫ることでニュートンの時代からある難問を解いた。
ポアンカレはカオス的な振る舞いをする力学系を初めて発見した解析学者であり、トポロジーを1つの学問として定式化したトポロジストでもある。

純粋な多様体の問題に関する初期の例には前述のポアンカレやドイツの数学者フェリックス・クラインとその弟子パウル・ケーベ等による2次元多様体(曲面)の幾何構造による分類がある。
幾何構造は曲率から生まれた概念でしたがって微分幾何学に関係する。彼等は全ての2次元多様体にそれと同相で(位相的に等しく)自然な幾何構造をもつものがあることを証明した。
後にジョン・ナッシュはこれを発展させたナッシュのリーマン多様体埋め込み定理を証明した。これらは2次元の微分幾何学における最も大きな成果である。
(下記)

234:現代数学の系譜11 ガロア理論を読む
12/08/12 09:19:18.68
>>233
つづき

URLリンク(ja.wikipedia.org)
1950年代にはアーエイチ・ビングとエドウィン・モイーズによってそれぞれ独立に全ての3次元多様体が三角形分割できることが証明される。
多様体が三角形分割できるということは微分可能な多様体に同相変換可能だということ、つまり3次元トポロジーの研究に微分幾何学を応用できるということを示す。
この発見を皮切りに3次元の位相幾何学と微分幾何学の関係の研究が急速に発展することになった。
同じ頃1956年、ジョン・ミルナーがフランスのトポロジストでカタストロフィー理論の創始者としても有名なルネ・トムの功績に基づき7次元球面には本質的に異なる28種の微分可能構造が存在することを示した。
このトム、ミルナーに始まった高次元多様体の研究こそ現在、微分位相幾何学といわれているものの始まりである。
1960年にはスティーブン・スメールがトムの創始したコボルディズム理論を用いてトポロジーの基本問題であるポアンカレ予想を5次元以上について証明し、
1981年にはマイケル・フリードマンによって4次元について、
そして最後に残っていた3次元についてはリチャード・ハミルトンが導入した微分方程式リッチフローを使ってグリゴリー・ペレルマンにより2003年証明された。
ポアンカレ予想というトポロジーの非常に基本的な問題が微分位相幾何学や微分幾何学を用いて解かれたという事実は多くのトポロジストを驚かせた。
(引用おわり)

235:現代数学の系譜11 ガロア理論を読む
12/08/12 09:50:42.10
>>223
Weyl補足

URLリンク(ja.wikipedia.org)
ヘルマン・クラウス・フーゴー・ワイル(1885年11月9日 - 1955年12月8日)は、ドイツの数学者。ドイツ語の発音に従ってヴァイルとも表記される。
数論を含む純粋数学と理論物理学の双方の分野で顕著な業績を残した。20世紀において最も影響力のある数学者であるとともに、初期のプリンストン高等研究所の重要なメンバーであった。

彼は一般相対性理論と電磁気学を結び付けようとした最初の人物の一人であり、アンリ・ポアンカレやヒルベルトの唱えた'普遍主義'について、同時代の誰よりも深く理解していた。
特にマイケル・アティヤは、数学上の問題に取り組む際、常にワイルが先行する研究を行っていたと述懐している[1]。

1918年に、彼はゲージの概念を導入し、現在ゲージ理論として知られている最初の例を与えた。
後の研究に大きな影響を与えた彼の著書『古典群』(The Classical Groups) では、不変式論について再考し、対称群、一般線型群、直交群、斜交群と、その不変式、群表現について考察した。
(『古典群 不変式と表現』 蟹江幸博訳、シュプリンガー・フェアラーク東京〈シュプリンガー数学クラシックス 第15巻〉、2004年12月。ISBN 4-431-71125-2。)

語録
ワイルの以下のコメントは、幾分冗談を交えたものであるが、彼の人柄をよく表している。
私の仕事は、常に真実を美と統一しようとするものであった。しかし、どちらか一方を選ばざるを得ない時には、美を選んだ。
数学の究極の基礎、究極の意味についての問題は、未だに解決されていない。どの方向に進めば最終的な答えが見つかるのか、あるいは最終的な解が存在するかどうかすら分かっていない。
「数学化」は、言語や音楽と同様に、人間の高度に独創的な創造的活動の一つに過ぎず、その歴史的決定を完全に客観的に合理化するのは不可能なのかもしれない。?Gesammelte Abhandlungen より
数学の問題は、それ自身で孤立して存在するものではない……
(非述語的定義の)循環論法は、通常の集合や関数の概念の曖昧な性質に基づいた解析学に浸透し、容易に修正できない誤りとなっている。
最近では、トポロジーの天使と抽象代数学の悪魔との葛藤が、すべての数学の研究で起きている。

236:現代数学の系譜11 ガロア理論を読む
12/08/12 10:19:00.48
>>235
語録補足(Weyl's comment, although half a joke, sums up his personality)

URLリンク(en.wikipedia.org)
Quotes
Weyl's comment, although half a joke, sums up his personality:
My work always tried to unite the truth with the beautiful, but when I had to choose one or the other,
I usually chose the beautiful.
The question for the ultimate foundations and the ultimate meaning of mathematics remains open; we do not know in which direction it will find its final solution nor even whether a final objective answer can be expected at all.
"Mathematizing" may well be a creative activity of man, like language or music, of primary originality, whose historical decisions defy complete objective rationalization.
?Gesammelte Abhandlungen
The problems of mathematics are not problems in a vacuum....
[Impredicative definition's] vicious circle, which has crept into analysis through the foggy nature of the usual set and function concepts, is not a minor, easily avoided form of error in analysis.
In these days the angel of topology and the devil of abstract algebra fight for the soul of each individual mathematical domain. Weyl (1939b, p.500)

237:現代数学の系譜11 ガロア理論を読む
12/08/12 10:22:13.65
This is a list of things named after Hermann Weyl, the influential German mathematician.
URLリンク(en.wikipedia.org)  (各用語にリンクあり)
Majorana?Weyl spinor
Weyl algebra
Weyl basis of the gamma matrices
Weyl chamber
Weyl character formula
Weyl's criterion
Weyl curvature: see Weyl tensor
Weyl curvature hypothesis
Weyl dimension formula, a specialization of the character formula
Weyl equation, a relativistic wave equation
Weyl gravity
Weyl group
Weyl gauge
Weyl's inequality
Weyl integral
Weyl's law
Weyl's lemma on hypoellipticity
Weyl's lemma on the "very weak" form of the Laplace equation
Weyl notation
Weyl ordering (Weyl transform)
Weyl's paradox, properly the Grelling?Nelson paradox
Weyl's postulate
Weyl quantization
Weyl scalar
Weyl spinor
Weyl sum, a type of exponential sum
Weyl symmetry: see Weyl transformation
Weyl tensor
Weyl's theorem、 Weyl transform、 Weyl's unitary trick、 Weyl vector of a compact Lie group、 Peter?Weyl theorem、 Weyl?Schouten theorem、 Weyl transformation

238:現代数学の系譜11 ガロア理論を読む
12/08/12 13:50:53.75
>>235-236

数学の問題は、それ自身で孤立して存在するものではない……
The problems of mathematics are not problems in a vacuum....

これはかなり意訳だな

239:132人目の素数さん
12/08/12 19:37:40.46
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240:現代数学の系譜11 ガロア理論を読む
12/08/13 21:28:27.20
横レスですが
数学の本 第47巻
スレリンク(math板:978番)
978 名前:132人目の素数さん[sage] 投稿日:2012/08/13(月) 12:03:53.60
ハミルトン数って例題みたいな扱いが普通ですか?
複素解析みたいにハミルトン数解析みたいな
独立した理論じゃないですよね?
(引用おわり)

ハミルトン四元数はゲーム作りで3次元の回転の計算に重宝しているという話があったね
えーと、下記
URLリンク(ja.wikipedia.org)
各種の代数理論やベクトル解析は四元数の刺激を受けて発展したものであり、その意味で歴史的な意義は非常に大きかったが、四元数それ自体の応用が為されるまでは一世紀ほどの長時間を要した。
さしたる実用性も見出せず、ハミルトンを崇拝する四元数カルト的な一党があったこともあり、一時四元数そのものがタブー視されていたという側面もある。
有名なところではマクスウェルが電磁方程式の四元数を用いた定式化を行っているが、一般に用いられるのはベクトル表記によるものである。
コンピュータへの応用がいつごろからおこなわれたものかはわからないが、四元数による飛翔体の姿勢表現がHAKMEM(en:HAKMEM)のアイテム107に収録されており、人工衛星などの姿勢制御などにかかわるエンジニアなどの間では知られていた。
その後発展した、コンピューターグラフィックスによる立体画像のモデルのための理論として、広く知られるようになった。

URLリンク(www.amazon.co.jp)
E9%96%80%E2%80%95%E3%80%8C%E3%83%99%E3%82%AF%E3%83%88%E3%83%AB%E3%80%8D%E3%80%8C%E8%A1%8C%E5%88%97%E3%80%8D%E3%80%8C%E3%83%86%E3%83%B3%E3%82%BD%E3%83%AB%E3%80%8D%E3%80%8C%E3%82%B9%
E3%83%94%E3%83%8E%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%80%8D%E3%81%A8%E3%81%AE%E9%96%A2%E4%BF%82%E3%81%8C%E5%88%86%E3%81%8B%E3%82%8B-I%E3%83%BBO-BOOKS-%E9%87%91%E8%B0%B7-%E4%B8%80%E6%9C%97/dp/4777510166
3D‐CGプログラマーのためのクォータニオン入門―「ベクトル」「行列」「テンソル」「スピノール」との関係が分かる! (I・O BOOKS) [単行本] 金谷 一朗

241:現代数学の系譜11 ガロア理論を読む
12/08/13 22:14:02.60
>>240
補足

URLリンク(ufcpp.net)
四元数の数学的意味
目次
?概要
?その前に・・・ 複素数についておさらい
?四元数
?実部と虚部
?共役と逆元
?四元数を使った回転

キーワード
?四元数

概要
「四元数と3次元空間中の回転」 の付録。
四元数の数学的な側面について説明します。
はっきり言って、画像処理の分野では不要な知識。 画像処理(主に 3D CG)の分野では、とりあえず、 「四元数とは、回転の軸と角度を表わすために使うデータの形式」 とだけ覚えておけば OK。
ここで話す内容は要するに、 「なんでそれを四元数と呼ぶんだろう」という疑問に答えるものです。
ちなみに、 「ハミルトンの四元数体」 の内容の焼き直しだったりします。 より深く理解するためには、 群、 環、 体などについて調べることをお勧めします。
(以下略)

242:132人目の素数さん
12/08/14 01:31:42.17
          __ノ)-'´ ̄ ̄`ー- 、_
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     |   |  | / / レ',二、レ′ ,ィイ|゙/   私は只の数ヲタなんかとは付き合わないわ。
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     |     l^,人|  ` `-'     ゝ  |        さらに Ann.of Math に論文書けば十分条件にもなるわよ。
      |      ` -'\       ー'  人          一番嫌いなのは論文数を増やすためにくだらない論文を書いて
    |        /(l     __/  ヽ、           良い論文の出版を遅らせるお馬鹿な人。
     |       (:::::`‐-、__  |::::`、     ヒニニヽ、         あなたの論文が Ann of Math に accept される確率は?
    |      / `‐-、::::::::::`‐-、::::\   /,ニニ、\            それとも最近は Inv. Math. の方が上かしら?
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243:132人目の素数さん
12/08/14 01:35:26.18
>>241
四元数についてはいろいろな言われ方をするけれど、
志村五郎氏の最近の本を読むと、二次形式や
ヒルベルト保型形式などの研究で大活躍だと知った。
ハミルトンの晩年の悲惨さを強調する傾向が強い。

244:132人目の素数さん
12/08/14 02:16:37.38
age

245:現代数学の系譜11 ガロア理論を読む
12/08/14 06:02:48.61
>>243
乙です。志村五郎下記ですね
URLリンク(ser-lys.blogspot.jp)
A Puzzler on the Trail: 2011/01 志村 五郎『数学をいかに使うか』

四元数環Hはそれだけで非常に重要なもので、実数体R、複素数体Cの次に自然に出てくるものであり数学教育のかなり早い段階で教えられて良いと私は思う。
(本書 p.61)

四元数のように、一見何のために複素数よりさらに複雑な概念を導入するんだろうと見えても、導入したほうが簡潔に表現できるだなあと納得。
(引用おわり)

「四元数」のところにリンクがあって、下記へ
URLリンク(en.wikipedia.org)

URLリンク(www.chikumashobo.co.jp)
筑摩書房 数学をいかに使うか / 志村 五郎 著

246:現代数学の系譜11 ガロア理論を読む
12/08/14 06:10:44.23
>>245
下記賛成だな

URLリンク(www.chikumashobo.co.jp)
使えることが大事
「{「}何でも厳密に{」}などとは考えてはいけない」―。世界的数学者が教える「使える」数学とは。文庫版オリジナル書き下ろし。

歴史的な発展を念頭に置きつつ、“どう使うか”という立場から書かれた入門書。在来の教科書が教えてくれない有用な定理や考え方を多数紹介。書き下ろし文庫オリジナル。

URLリンク(ser-lys.blogspot.jp)
A Puzzler on the Trail: 2011/01 志村 五郎『数学をいかに使うか』

志村 五郎(著)『数学をいかに使うか』は、証明の楽しさを強調する数学者の方が多い中にあって、「使える」ことを重視するというやや異色の立場で書かれた本です。

もちろん証明を軽視しているわけではなく、本書の中でも必要に応じて証明が示されていたり、読者に向けた問題が出されていたりします。

要するに数学は学ぶにせよ教えるにせよ、決められた伝統的な段階をふんできっちりとやらなければならないものではない。特に「何でも厳密に」などと考えてはいけいない。これは教育上で言っているのであって、厳密でなければならない場所はもちろんある。
(本書 p.4)

数学に割ける時間は限られている以上、その有限な時間を最大限有効に使うためには、何が重要で何を教えるべきか、考え直したほうがよいのではないかというのが、著者の主張であり、本書から読み取って欲しいと著者が願っていることでもあると思います。

厳密にやらなければいけいないことも後になって出てくるでしょうが、全体が見通せた上で取り組んだほうが取り組みは容易になるのではないでしょうか。普通の人には全てにおいて専門家になるなんで無理ですから。

247:現代数学の系譜11 ガロア理論を読む
12/08/14 06:21:32.75
>>241
補足の補足

URLリンク(ufcpp.net)
サイト作成の動機

「ディジタル信号処理」 とか 「数学解析」 のあたりは、 「工学数学と純粋数学の間を埋めたい」とかそういう理由。
工学側の「何でこうなるかは分からないけど、使えればいいや」ってのも、 純粋理論寄りの「何に使えるのか分からない」ってのもあまり好きではないんで。 「何でこうなるのか」も「何に使えるのか」も疎かにしない文章が書けたらいいなぁと。

その他、趣味と自分用メモのつもりで書いているものも多々あります。
個人的な信念ではあるんですが、 「何事も他人に教えられるようになって初めて一人前」と思っているんで、 「自分が勉強するために他人に教える」というスタンスでやってます。
実際、他人に教えることを意識して勉強したり、 他人の目に触れることを意識して文章を書くことで、 ただ闇雲に読み書きするよりも深い理解が得られていると思っています。

248:現代数学の系譜11 ガロア理論を読む
12/08/14 06:24:47.10
>>247
補足の補足の補足

URLリンク(ufcpp.net)
数学
高校の数学
線形代数
数学解析
集合論
群、環、体
ベクトル解析

超関数
楕円関数
多様体
数学雑記

物理
力学
電磁理論

信号処理
ディジタル信号処理
ディジタルフィルタ
画像処理

249:現代数学の系譜11 ガロア理論を読む
12/08/14 06:30:37.38
>>248

下記”環・体”の中に”?ハミルトンの四元数体”が含まれているが、説明が分かり易いし充実している
URLリンク(ufcpp.net)
環・体

250:現代数学の系譜11 ガロア理論を読む
12/08/14 06:45:36.91
>>247
補足
”その他、趣味と自分用メモのつもりで書いているものも多々あります。
個人的な信念ではあるんですが、 「何事も他人に教えられるようになって初めて一人前」と思っているんで、 「自分が勉強するために他人に教える」というスタンスでやってます。
実際、他人に教えることを意識して勉強したり、 他人の目に触れることを意識して文章を書くことで、 ただ闇雲に読み書きするよりも深い理解が得られていると思っています。”

ほとんど同じ動機。>>153のスタンス(「お分かりかね? だれの相手が必要なんだ? 相手は不要だよ」)が理解できたかな

251:現代数学の系譜11 ガロア理論を読む
12/08/14 06:57:05.52
>>244
”age” ありがとう。おかげで、”勢い”8.5で7位! オリンピックなら入賞だ!\(^<>^)/

252:現代数学の系譜11 ガロア理論を読む
12/08/14 07:01:40.00
突然ですが、Noetherさん

URLリンク(ja.wikipedia.org)
アマーリエ・エミー・ネーター(Amalie Emmy Noether, 1882年3月23日 - 1935年4月14日)は、20世紀初めに活躍したドイツ出身の女性数学者。
レオン・レーダーマンによれば「歴史上最も偉大な数学者の一人」[1]であり、アルバート・アインシュタインによれば「(物理学に)最も価値ある貢献をした数学者」[2]である。

環論において重要な概念であるネーター環を提唱した。対称性があるところには それに対応する保存則が存在するというネーターの定理は物理学の分野の基本定理である。

ネーターはこの間ゲッティンゲン大学において「ネーターの定理」の完成、「環論」の構築など優れた業績を挙げた。
ネーターの定理は「作用が、ある連続変換に対して不変ならば(対称性があるならば)、これに付随した保存量が存在する」という内容で、後の場の量子論で重要な定理となる。

1928年にモスクワ大学客員教授、1930年にフランクフルト大学客員教授に就任。しかし、1933年にナチ党が政権を掌握するとユダヤ系のネーターは大学教授の職を解雇された。
その後、アメリカペンシルベニア州のプリンマー大学(英語版)に招かれ客員教授になった。

1935年、卵巣癌によりブリンマー(英語版)にて死去。満53歳没。遺灰はブリンマー大学の図書館を囲む通路の下に埋葬された。

253:現代数学の系譜11 ガロア理論を読む
12/08/14 07:14:47.33
>>252
英文の情報量は圧倒的です

URLリンク(en.wikipedia.org)
Ascending and descending chain conditions
In this epoch, Noether became famous for her deft use of ascending (Teilerkettensatz) or descending (Vielfachenkettensatz) chain conditions.
A sequence of non-empty subsets A1, A2, A3, etc. of a set S is usually said to be ascending, if each is a subset of the next
A1⊂A2⊂A3⊂・・・
Conversely, a sequence of subsets of S is called descending if each contains the next subset:
A1⊃A2⊃A3⊃・・・
A chain becomes constant after a finite number of steps if there is an n such that for all m ? n.
A collection of subsets of a given set satisfies the ascending chain condition if any ascending sequence becomes constant after a finite number of steps.
It satisfies the descending chain condition if any descending sequence becomes constant after a finite number of steps.

Ascending and descending chain conditions are general, meaning that they can be applied to many types of mathematical objects?and, on the surface, they might not seem very powerful.
Noether showed how to exploit such conditions, however, to maximum advantage: for example, how to use them to show that every set of sub-objects has a maximal/minimal element or that a complex object can be generated by a smaller number of elements.
These conclusions often are crucial steps in a proof.
(つづく)

254:現代数学の系譜11 ガロア理論を読む
12/08/14 07:17:20.69
>>253
URLリンク(en.wikipedia.org)
つづき
Many types of objects in abstract algebra can satisfy chain conditions, and usually if they satisfy an ascending chain condition, they are called Noetherian in her honor.
By definition, a Noetherian ring satisfies an ascending chain condition on its left and right ideals, whereas a Noetherian group is defined as a group in which every strictly ascending chain of subgroups is finite.
A Noetherian module is a module in which every strictly ascending chain of submodules breaks off after a finite number.
A Noetherian space is a topological space in which every strictly increasing chain of open subspaces breaks off after a finite number of terms; this definition is made so that the spectrum of a Noetherian ring is a Noetherian topological space.

The chain condition often is "inherited" by sub-objects. For example, all subspaces of a Noetherian space, are Noetherian themselves;
all subgroups and quotient groups of a Noetherian group are likewise, Noetherian; and, mutatis mutandis, the same holds for submodules and quotient modules of a Noetherian module.
All quotient rings of a Noetherian ring are Noetherian, but that does not necessarily hold for its subrings.
The chain condition also may be inherited by combinations or extensions of a Noetherian object.
For example, finite direct sums of Noetherian rings are Noetherian, as is the ring of formal power series over a Noetherian ring.
つづく

255:現代数学の系譜11 ガロア理論を読む
12/08/14 07:18:53.24
>>254
URLリンク(en.wikipedia.org)
つづき
Another application of such chain conditions is in Noetherian induction?also known as well-founded induction?which is a generalization of mathematical induction.
It frequently is used to reduce general statements about collections of objects to statements about specific objects in that collection. Suppose that S is a partially ordered set.
One way of proving a statement about the objects of S is to assume the existence of a counterexample and deduce a contradiction, thereby proving the contrapositive of the original statement.
The basic premise of Noetherian induction is that the every non-empty subset of S contains a minimal element. In particular, the set of all counterexamples contains a minimal element, the minimal counterexample.
In order to prove the original statement, therefore, it suffices to prove something seemingly much weaker: For any counterexample, there is a smaller counterexample.
(引用おわり)

256:現代数学の系譜11 ガロア理論を読む
12/08/14 07:27:35.19
>>253
>Ascending and descending chain conditions

下記関連
URLリンク(ja.wikipedia.org)(%E6%95%B0%E5%AD%A6)
歴史
ホモロジー群の概念は エミー・ネーター[1][2]により見出された。また、これと独立に、レオポルト・ヴィートリスとヴァルター・マイヤーも1925年から28年にかけてホモロジー理論を発展させている[3]。
これより前の時代には、組合せ位相幾何学においてホモロジー類にあたるものはアーベル群をなすとは考えられていなかった。
ホモロジー群の急速な普及により、用語が変更され、「組合せ位相幾何学」の立場から「代数的位相幾何学」への移行が起こった[4]。

英語版(Henri Poincare 1895が入っている)
URLリンク(en.wikipedia.org)(mathematics)
History
Homology classes were first defined rigorously by Henri Poincare in his seminal paper "Analysis situs", J. Ecole polytech. (2) 1. 1?121 (1895).
The homology group was further developed by Emmy Noether[1][2] and, independently, by Leopold Vietoris and Walther Mayer, in the period 1925?28.[3]
Prior to this, topological classes in combinatorial topology were not formally considered as abelian groups.
The spread of homology groups marked the change of terminology and viewpoint from "combinatorial topology" to "algebraic topology".[4]

257:132人目の素数さん
12/08/14 10:25:01.31
          __ノ)-'´ ̄ ̄`ー- 、_
        , '´  _. -‐'''"二ニニ=-`ヽ、
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     |     l^,人|  ` `-'     ゝ  |        さらに Ann.of Math に論文書けば十分条件にもなるわよ。
      |      ` -'\       ー'  人          一番嫌いなのは論文数を増やすためにくだらない論文を書いて
    |        /(l     __/  ヽ、           良い論文の出版を遅らせるお馬鹿な人。
     |       (:::::`‐-、__  |::::`、     ヒニニヽ、         あなたの論文が Ann of Math に accept される確率は?
    |      / `‐-、::::::::::`‐-、::::\   /,ニニ、\            それとも最近は Inv. Math. の方が上かしら?
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258:現代数学の系譜11 ガロア理論を読む
12/08/18 12:11:58.21
前スレで紹介したのですが

スレリンク(math板:109-110番)
現代数学の系譜11 ガロア理論を読む5

URLリンク(d.hatena.ne.jp)
再帰の反復<[数学]ガロア理論と方程式 2012-05-27
方程式からガロア理論

方程式の解法の話からガロア理論にたどり着くまでの要点のようなもの。
(目次)
1.対称性
2.方程式の対称性: 2次方程式の場合
3.3次、4次方程式の場合
4.5次以上の方程式の非可解性(ルフィニ、アーベル)
5.円周等分方程式(ガウス)
6.間奏: アーベルの方程式論について
7.解の置換(ガロア群)
8.原始元の最小多項式と基本定理の証明
9.方程式の可解性
(引用おわり)

これよくかけている
一読の価値ありです

259:132人目の素数さん
12/08/18 15:29:43.45
          __ノ)-'´ ̄ ̄`ー- 、_
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.     |   \ ∠イ  ,イイ|    ,`-' |      頭が良くて数学が出来てかっこいい人。それが必要条件よ。
     |     l^,人|  ` `-'     ゝ  |        さらに Ann.of Math に論文書けば十分条件にもなるわよ。
      |      ` -'\       ー'  人          一番嫌いなのは論文数を増やすためにくだらない論文を書いて
    |        /(l     __/  ヽ、           良い論文の出版を遅らせるお馬鹿な人。
     |       (:::::`‐-、__  |::::`、     ヒニニヽ、         あなたの論文が Ann of Math に accept される確率は?
    |      / `‐-、::::::::::`‐-、::::\   /,ニニ、\            それとも最近は Inv. Math. の方が上かしら?
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260:132人目の素数さん
12/08/19 00:43:56.85
>>251
バカwww コピペだけのクズが何自慢してんだかw


261:現代数学の系譜11 ガロア理論を読む
12/08/19 06:39:22.47
>>260
激励ありがとう。ageで書いてくれると、さらにうれしい

262:現代数学の系譜11 ガロア理論を読む
12/08/19 07:21:48.62
>>258
つづき

この群と対称性の記述(下記)がいいね。分かり易い
群とは対称性を数学的に取り扱えるようにした、数学の道具と考えられなくもない
群→対称性、対称性→群と考えるのが正しい態度だろう

URLリンク(d.hatena.ne.jp)
再帰の反復<[数学]ガロア理論と方程式 2012-05-27
方程式からガロア理論

1. 対称性
対称性とは
ある要素aに対して操作fを行ったときに変化が起こらない場合、つまりf(a)=aとなる場合、「aはfについて対称である」とか「fについて対称性を持っている」と言う。また操作と対称性を同一視して「対称性fを持っている」とも言う。

(正確には「操作は可逆なものに限る」という但し書きがいる)

例えば、正三角形は「頂点を通る垂線による折り返し」や「120度の回転」等の操作で変化しないので、正三角形はこれらの操作について対称である。

対称性と群の関係
操作fと操作gの両方について対称とすると、「fとgを続けておこなう」という操作についても対称である(→積演算について閉じている)。
操作fで対称なら、それを元に戻す操作f -1についても対称である(→逆元の存在)。
「fとf -1を続けておこなう」ことは操作の一つでありそれは「何もしない」のと同じことなので、「何もしない」ことも操作に含まれる。そして「何もしない」という操作eについては必ず対称になる(→単位元の存在)。
これらのことから、ある要素の持っている対称性全体は群をなすことが判る。

263:現代数学の系譜11 ガロア理論を読む
12/08/19 07:27:17.57
>>262
対称性と群の関係

URLリンク(ja.wikipedia.org)
数学における点群(てんぐん、英: point group)とはある図形の形を保ったまま行う移動操作のうち、少なくとも1つの不動点を持つものを元とする群のこと。
このような群によって物理学や化学における分子や結晶の対称性を数学的に記述することができる。そのような応用との関係からふつう3次元ユークリッド空間における変換の範疇で考えることが多い。

対称操作
正四面体を、ある面の重心を通る垂線の回りに120度回転させてももとの正四面体と区別はつかない。このようにある図形に対して、もとの図形と区別がつかないように移動を行う操作を対称操作という。
このような、3次元ユークリッド空間における対称操作には以下の7つの種類がある。
1.恒等操作 - 何の移動もしない。
2.回転操作 - 図形上のすべての点をある軸(対称軸)に対して回転させる。
3.鏡映操作 - 図形上のすべての点をある面(対称面)について面対称に移動させる。
4.反転操作 - 図形上のすべての点をある点(対称中心)について点対称に移動させる。
5.回映操作 - 図形上のすべての点をある軸(回映軸)に対して回転させた後、その軸に垂直な面について面対称に移動させる。
6.回反操作 - 図形上のすべての点をある軸(回反軸)に対して回転させた後、その軸上の一点について点対称に移動させる。
7.並進操作 - 図形上のすべての点を平行移動させる

この中で並進操作以外では少なくとも1つの点が不動点となる。
恒等操作では図形上のすべての点が、回転操作では回転軸上の点が、鏡映操作では鏡映面上の点が、反転操作では対称中心が、回映操作では回映軸上の1点が、回反操作では回反軸上の1点が不動点となっている。
それぞれの操作を特徴付けている対称軸、対称面、対称中心、回映軸、回反軸は対称要素とよばれる。

264:現代数学の系譜11 ガロア理論を読む
12/08/19 07:29:29.82
>>263
つづき

URLリンク(ja.wikipedia.org)
点群
同じ図形に関するふたつの対称操作aとbとの積a×bを、考えている図形に対しaに続いてbを施してえられる対称操作と定義する。そうすると、ある図形の並進操作以外の対称操作の集合は次のように群の公理を満たしている。
1.結合法則:任意の操作a, b, cについて(a×b)×c = a×(b×c)が成立。
2.単位元:任意の操作aが恒等操作eについてa×e = e×a = aとなるようなeが存在する。
3.逆元:任意の操作aに対し、a×a-1 = a-1×a = eとなるa-1が必ず存在する。

この群のことを与えられた図形の点群という。
例えば底面が正三角形の三角錐(正四面体ではない)では、頂点から底面に下ろした垂線は3回軸である。また、この垂線と三角錐の稜線を含む面(3つある)は鏡映面である。
したがって、この図形では、対称操作として、恒等操作、120度時計回りの回転操作、120度反時計回りの回転操作、3つの鏡映操作が可能である。
この6つの対称操作が群をつくることは、どの2つの連続操作も1つの操作で表現されることからわかる。
点群を記述するのにはシェーンフリース記号かヘルマン・モーガン記号(国際記法)のいずれかが用いられる。例えば底面が正三角形の三角錐の点群はシェーンフリース記号では C3v、ヘルマン・モーガン記号では 3m と表記される。

265:現代数学の系譜11 ガロア理論を読む
12/08/19 07:33:07.71
>>264
つづき

URLリンク(ja.wikipedia.org)
結晶点群・空間群
正五角形で平面を埋め尽くすことはできない。例えば72度回転する回転操作は並進操作とは両立しない。このように点群の中で並進操作と両立するものは限られており、3次元の場合は32種しか存在しない。
結晶においては並進操作が成り立たなければならないから、この32種の結晶に許される点群を特に結晶点群という。
結晶点群に含まれる対称操作に並進操作を加えた場合も群を作る。これは空間群と呼ばれる。空間群は全部で230種類ある。

URLリンク(ja.wikipedia.org)
空間群(くうかんぐん、英: space group[1])は、結晶構造の対称性を記述するのに用いられる群である。
群の元となる対称操作は、点群での対称操作(恒等操作、回転操作、鏡映操作、反転操作、回映操作、回反操作)に加え、並進操作(すべての点を平行に移動させる操作)である。

空間群は全部で230種類あり、すべての結晶はそのうちの1つに属している。ただし、原子の配列は原子の性質や化学結合によるため、大半の結晶構造は100種類程度の空間群に含まれる。
空間群を記述する方法には、ヘルマン・モーガン記号(英語版)とシェーンフリース記号の2つがある。

266:現代数学の系譜11 ガロア理論を読む
12/08/19 07:37:10.87
>>265
つづき

URLリンク(ja.wikipedia.org)
結晶構造の分類
結晶構造は「基本構造」と「格子」の2つから成る。つまり格子と基本構造が決まれば、結晶構造も決まる。
基本構造とは一つの「格子点」に付随する構造である。ここで、格子点とは周囲の環境が同一である点のことをいい、特定の原子の位置には限られない[1]。
また格子点は並進操作により無限に再現され、「格子」を作る。 格子点を結んだもののことを「単位格子」と呼ぶ(「単位」という名前がつけられているが、いくら大きくてもいくつ格子点を含んでいても構わない)。
単位格子の中で格子点が頂点だけのもの、つまり格子点を平均で1つ含むような単位格子を「基本単位格子(または単純単位格子)」と呼ぶ。

結晶格子
結晶格子(けっしょうこうし、crystal lattice)は、結晶の並進対称性を特徴付ける空間上の格子。
実空間において基本並進ベクトルa1,a2,a3より、実格子ベクトルは、
Rn=n1a1+n2a2+n3a3
で表される。
ここで、n=(n1,n2,n3)は任意の整数の組である。
a1,a2,a3が作る平行六面体が単位格子(=単位胞)であり、この単位格子を3次元的に繰り返し並べたものが結晶である。
そしてこの結晶を形作る格子が結晶格子である。 実格子ベクトルRnの終点が格子点(実格子点とはあまり言わない)である。

267:現代数学の系譜11 ガロア理論を読む
12/08/19 07:41:15.25
>>266
つづき 下記ホームページには、結晶構造の図があります。図を見る方が分かり易い
URLリンク(ja.wikipedia.org)
結晶系・ブラベー格子
格子は並進対称性と点対称性を持っている。対称操作(並進、回転、反転、鏡映)を施すことによって存在可能な格子は14種類である。
この14種の格子を「ブラベー格子」(Bravais lattice)と言う[2]。ブラベー格子は、格子の点対称性に着目すると、7つの「結晶系」に分類することができる[3]。
1.三斜晶(対象要素なし)
単純三斜
2.単斜晶(1つの2回回転軸)
単純単斜
底心単斜
3.斜方晶(互いに直行した3つの2回回転軸)
単純斜方
体心斜方
面心斜方
底心斜方
4.六方晶(1つの6回回転軸)
単純六方
5.三方晶(1つの3回回転軸)(Trigonal crystal system)
単純菱面体
6.正方晶(1つの4回回転軸)
単純正方
体心正方
7.立方晶(4つの3回回転軸)
単純立方
体心立方
面心立方

268:現代数学の系譜11 ガロア理論を読む
12/08/19 07:43:02.12
>>267
つづき

URLリンク(ja.wikipedia.org)
副格子
結晶格子を構成する原子、分子の中で、同じ性質や状態を持つもの同士が形成する部分的な格子のこと(この意味で部分格子とも言う)。従って、種類の異なる原子、分子からなる副格子も定義可能である。

副格子の例としては、反強磁性体での上向きスピンを持つ原子と、下向きスピンを持つ原子が、それぞれ副格子を形成している。
他にフェリ磁性体などのような磁気構造を持つ場合に副格子が存在する。勿論、磁性以外の性質、状態に関しての副格子も存在する。超格子構造でも副格子が重要な意味を持つ。

最密充填
結晶構造はいろいろな方法で記述できる。単位格子を基にする方法以外にも、最密充填を基にする方法がある。原子を間隙が最も少なくなるように配置させた構造を最密充填構造という。
最密充填構造 六方最密充填構造(hcp)
面心立方格子構造(fcc)または立方最密充填構造(ccp)

最密充填ではない構造 単純立方格子構造(cubic-P)
体心立方格子構造(cubic-I, bcc)

269:現代数学の系譜11 ガロア理論を読む
12/08/19 08:05:40.12
>>267
ブラベー

URLリンク(en.wikipedia.org)
Auguste Bravais (French pronunciation: [o?yst b?av?]; 23 August 1811, Annonay, Ardeche ? 30 March 1863, Le Chesnay, France) was a French physicist, well known for his work in crystallography (the Bravais lattices, and the Bravais laws).

He is best remembered for pointing out in 1845 that there are 14 unique Bravais lattices in three dimensional crystalline systems, adjusting the previously existent result (15 lattices) by Frankenheim, obtained three years before.
Bravais published a memoire about crystallography in 1847.

Bravias worked continuously for 4 years for crystallography and declared his result at just an age of 26.
But he was not at all appreciated for his work at that time and all the great scientists at that time said that his work is of no use. His sentiments were hurt and he started hating his life. At last he died at an age of 51.
Later on, in the middle of 20th century, Germany and England raced for the discovery of crystallography and Germany gave heavy sum to 15 scientists to research for it.
After 15 years, they came up with the result and at the press conference,
when the presented, one of the reporters reported that the work which 15 scientists had done in 15 years, has already been done by a young man, in only 4 years, that too in 1850s, when science was not developed that much.
When the records were checked, it was found that the reporter was saying true. [1]

270:現代数学の系譜11 ガロア理論を読む
12/08/19 08:49:16.33
>>269
つづき

URLリンク(homepage3.nifty.com)
結晶系とブラベー格子の違い -ブラベー格子(Bravais Lattice)の意味

単位格子を上下、左右、前後の3方向に繰り返していけば、結晶ができあがる。このとき単位格子を回転させてはいけなくて、あくまでも単位格子を平行移動させるだけである。
だから単位格子は必然的に円錐や三角錐でなく、立方体、直方体などの平行六面体となる。
この平行六面体がどのような形をしているか、つまり単位格子がどのような対称性をもっているかで7種類の結晶系に分類することができる。
対称性の高い方から、立方晶(等軸晶)、正方晶、三方晶(菱面体晶)、六方晶、斜方晶(直方晶)、単斜晶、三斜晶である。

このように単位格子自身が持つ対称性では7種類に分類されるのだが、これにさらに並進対称性も考えて分類すると14種類となる。これが、ブラベー格子である。並進対称性とは、どう平行移動させたときに元と重なるかである。

単位格子である限り、単位格子の一辺分の長さをその辺に平行に平行移動させれば、元と重なるから(当たり前)、単位格子は一辺分の並進対称性は必ず有しているといえる。

種類が増えるのは、面心や体心にも原子が存在した場合のためである。例えば立方晶の面心に原子があれば、単位格子一辺分も動かさなくても、例えば(a/2, a/2, 0)動かすだけで、元と重なる。
これは動かす距離が一辺分より小さいから(一辺の整数倍で表現できないから)、面心に原子がないものとは別に考える必要がある。面心に原子があるものと、ないものでは並進対称性がちがうのである。

ちなみに面心や体心以外の場所に原子を追加してもブラベー格子にはならない。そのような原子は他の原子と同じ環境にない(その原子を中心に見たときの配列が違う)からである。

このように考えていくと、7種類の結晶系すべてについて、体心に原子がある場合、面心(6面全部)に原子がある場合、底心(2面の中心)に原子がある場合と場合分けして考える必要が出てくるわけだが、単位格子のとり方を変えると

底心正方晶 → 普通の正方晶
面心正方晶 → 体心正方晶

など同等のものが多数存在するため、重複を消すと全部で14種類となる。
順番に考えていくと、いい頭の体操である。

271:132人目の素数さん
12/08/19 11:28:32.43
          __ノ)-'´ ̄ ̄`ー- 、_
        , '´  _. -‐'''"二ニニ=-`ヽ、
      /   /:::::; -‐''"        `ーノ
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      |   |::/ / / |  | ||  | | ,ハ .| ,ハ|
      |   |/ / / /| ,ハノ| /|ノレ,ニ|ル' 
     |   |  | / / レ',二、レ′ ,ィイ|゙/   私は只の数ヲタなんかとは付き合わないわ。
.     |   \ ∠イ  ,イイ|    ,`-' |      頭が良くて数学が出来てかっこいい人。それが必要条件よ。
     |     l^,人|  ` `-'     ゝ  |        さらに Ann.of Math に論文書けば十分条件にもなるわよ。
      |      ` -'\       ー'  人          一番嫌いなのは論文数を増やすためにくだらない論文を書いて
    |        /(l     __/  ヽ、           良い論文の出版を遅らせるお馬鹿な人。
     |       (:::::`‐-、__  |::::`、     ヒニニヽ、         あなたの論文が Ann of Math に accept される確率は?
    |      / `‐-、::::::::::`‐-、::::\   /,ニニ、\            それとも最近は Inv. Math. の方が上かしら?
   |      |::::::::::::::::::|` -、:::::::,ヘ ̄|'、  ヒニ二、 \
.   |      /::::::::::::::::::|::::::::\/:::O`、::\   | '、   \
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272:132人目の素数さん
12/08/20 14:42:59.83
>>1は固体化学に興味あるの?

273:現代数学の系譜11 ガロア理論を読む
12/08/21 21:01:12.91
>>272
乙です
実は、私は数学系ではないのですが、X線回折や結晶構造はかなりやったので、ブラベー格子にはなじみがありまして

274:現代数学の系譜11 ガロア理論を読む
12/08/21 21:13:51.57
>>273
結晶構造の話は、物理が先行した
というか、X線が発見されて(ノーベル賞)、ラウエがX線回折をやりだして(ノーベル賞)、結晶構造はどんどん物理で研究された

URLリンク(ja.wikipedia.org)
歴代受賞者

1901年 ヴィルヘルム・レントゲン Wilhelm Conrad Rontgen
1914年 マックス・フォン・ラウエ Max von Laue 結晶によるX線回折現象の発見
1915年 ヘンリー・ブラッグ Sir William Henry Bragg ローレンス・ブラッグ William Lawrence Bragg X線による結晶構造解析に関する研究[11]

275:現代数学の系譜11 ガロア理論を読む
12/08/23 06:59:46.00
下記、書店で見てきました

URLリンク(pub.maruzen.co.jp)
<量子数理シリーズ2>数理物理 私の研究」
現代日本を代表する数学者・物理学者50名の"私の履歴書"。2012年7月発売 2012/07/09

1921年生まれの物理学者、南部陽一郎(ノーベル賞受賞)を筆頭に、日本を代表する数学者・物理学者 50 名が、自らが切り拓いてきた研究テーマを語ります。
「これまでにどのような研究をしてきたのか?」、「どのような人と交流があったのか」など自身の研究を、各人数ページでまとめた、いわば研究者による"私の履歴書"です。

巻頭には南部陽一郎氏(2008 年ノーベル賞受賞、91 歳)による書き下ろし「私の青春時代」を掲載。ノーベル賞受賞論文についての南部氏自身による解説も必読です。
また、今春「ハイゼンベルクの不確定性原理を破った」としてマスメディアに大きくとりあげられた小澤正直氏(名古屋大学教授)による書き下ろしも収録。
その他、湯川秀樹の弟子である山崎和夫氏(京大名誉教授)の寄稿では、ドイツの物理学者ハイゼンベルクの貴重な写真も掲載されています。
このほかにも、江沢洋(学習院大学名誉教授)、河野俊丈(東大教授)鈴木増雄(東大名誉教授)、
竹崎正道(カリフォルニア大名誉教授)、深谷賢治(京大教授)、初田哲男(仁科加速器研究センター )、
そしてロングセラー『物理のための数学』の著者、和達三樹氏(東大名誉教授、2011年9月急逝)など、錚々たるメンバーによるアンソロジー集です。

 扱われているトピックスは、超弦理論、量子情報理論、統計力学、一般相対論、作用素環、結び目理論など多岐にわたり、現代の数理物理の全体像を概観するにも好適です。
■目次
・私の青春時代(南部陽一郎)
・量子数理物理学の研究(新井朝雄)
・作用素環と数理物理学(荒木不二洋)
・波動方程式に対する散乱問題(井川 満)
・シュレーディンガー方程式の3 体問題(磯崎 洋)
・Seiberg-Witten 理論とインスタントン(伊藤克司)
・von Neumann 代数における条件付き期待値(梅垣壽春)
・ALE 空間(江口 徹)
・統計力学のファインマン・ダイアグラム法(江沢 洋)
・私のRandom Works(大久保 進)
・トポロジカルな弦理論(大栗博司)

276:現代数学の系譜11 ガロア理論を読む
12/08/23 07:18:37.30
>>275
つづき

南部陽一郎さん、Wittenのことを書いています
月に論文を200ページ書く、話しながら論文を書いて、それで間違わない、数字を間違わない、特別な人だと

月に論文を200ページ読むというのでも、「それはすごい」と思うけど
Wittenレベルの論文を書くためには、その10倍の量の論文を読んでいると思う

南部さんが、特別な人と書いているのだから、相当なものです
あまりまねしないほうが良い、というか手本にならん

もっと身近な人を手本にした方が

277:132人目の素数さん
12/08/23 14:17:03.00
>>273
数学専攻じゃなかったて以外
自分の場合は無機化学の分析の手段で初めて群論にふれて楽しいなと思った
まあここの人らとは全然レベル違うけどw

278:現代数学の系譜11 ガロア理論を読む
12/08/23 22:17:33.12
>>277
乙です
群論は、それ自体で楽しいよね
群論=対称性
楽しさの根本はこれだよね

279:現代数学の系譜11 ガロア理論を読む
12/08/24 06:07:35.97
>>277
乙です

>数学専攻じゃなかったて以外

意外ってことね
了解

280:現代数学の系譜11 ガロア理論を読む
12/08/24 06:10:58.71
>>275
>巻頭には南部陽一郎氏(2008 年ノーベル賞受賞、91 歳)による書き下ろし「私の青春時代」を掲載。

補足
書き下ろしというよりインタビュー記事という印象でした。しかし、面白かった

281:132人目の素数さん
12/08/24 22:53:42.14
藤林丈司

282:現代数学の系譜11 ガロア理論を読む
12/08/26 09:59:28.05
>>262
つづき

URLリンク(d.hatena.ne.jp)
再帰の反復<[数学]ガロア理論と方程式 2012-05-27
方程式からガロア理論

7. 解の置換(ガロア群)
「5次方程式に解の公式がないこと」と「円周等分方程式がべき根で解けること」の証明はどちらも、方程式がどんな解の置換を持っているかということが重要だった。

そこでより一般的にどんな方程式にも通用する形で解の置換を定義したい。歴史的には次の2つのやり方がある。

・単拡大(単純拡大)性にうったえて、原始元とその最小多項式を使って定義する(ガロア)。
・体の自己同型写像として定義(デデキント)。

現在も使われているデデキントのものの方が簡潔だしたぶん判りやすい。ただし「方程式が解けるかどうか」という視点から見ると、解が判らない状態でどうやって求めていいのかサッパリ判らないところが気持ち悪いかもしれない。
定義を見ただけでは求め方が全然判らないというのはガロアのやり方でも同じかもしれないけど、それでもガロアの方が具体的な計算との距離は近い。

単拡大性を利用して基本定理を証明する場合は実質的にガロアの定義を経由しているようなものだから、どっちでやっても結局は説明の仕方次第かもしれない。
(以下略)

283:現代数学の系譜11 ガロア理論を読む
12/08/26 10:04:36.97
>>282
>・単拡大(単純拡大)性にうったえて、原始元とその最小多項式を使って定義する(ガロア)。

つづき
前スレより再録
ガロア分解式(リゾルベント)V=Aa+Bb+Cc+・・・を”単拡大(単純拡大)性にうったえて、原始元とその最小多項式を使って定義する(ガロア)”と捉えるんだね。なるほど

スレリンク(math板:9番)
現代数学の系譜11 ガロア理論を読む5
9 自分:132人目の素数さん[sage] 投稿日:2012/05/26(土) 16:57:39.60
(再録)

ガロアの原論文(「現代数学の系譜11、アーベル、ガロア、群と代数方程式、守屋美賀雄訳」)を読むための3つのポイントは
1.ガロア分解式(リゾルベント)
 V=Aa+Bb+Cc+・・・
 a,b,c・・・は、(重根を持たない)で問題の方程式の根、係数A,B,C・・・は根の置換で異なる値をとるように定める
2.置換群のガロア記法
a b c d・・・・k
b c d・・・・k a
c d・・・・k a b
・・・・・・・・・・・
k a b・・・・・i

注)今日、置換は普通はコーシーの記法
(a b c d・・・・k)
(a b c d・・・・k)
(直上の2行は大きな括弧で括られていると思ってください)

(コーシーの記法は説明不要と思うが、下記などが参考になろう)
URLリンク(homepage3.nifty.com)

284:現代数学の系譜11 ガロア理論を読む
12/08/26 10:09:02.05
>>283
つづき

>ガロア分解式(リゾルベント)V=Aa+Bb+Cc+・・・を”単拡大(単純拡大)性にうったえて、原始元とその最小多項式を使って定義する(ガロア)”と捉えるんだね。なるほど

ガロアの時代は、体論はなかった
だから、単拡大(単純拡大)という概念は持っていなかったろう
しかし、やったことはそれと同等

ガロアの時代は、体論はなかった
代わりに、ガロア分解式(リゾルベント)V=Aa+Bb+Cc+・・・を”単拡大(単純拡大)として使って、その最小多項式を構成し最小多項式の因数分解をもって、体の縮小(あるいは拡大)として使った
ここがガロアの偉大なる発明だろう

285:現代数学の系譜11 ガロア理論を読む
12/08/26 10:12:55.92
>>284 つづき
前スレより再録
スレリンク(math板:12番) 現代数学の系譜11 ガロア理論を読む5 12 自分返信:132人目の素数さん[sage] 投稿日:2012/05/26(土) 18:14:18.47
ガロアの時代 今日のように、群をある演算(積)で閉じた集合として捉えられていない
体の漠然とした概念はあったろうが、同じようにある演算(積と和)で閉じた集合として捉えられていない
そこでガロアが今日の体の代わりに考えたのが、”ガロア分解式と置換群のガロア記法との対応”だと思う

>>11
さて、ガロアは
V、V'、V''、・・・・、V''*
注)V''*は、Vにダッシュ'がn-1個ついたもの(アスキーでは添え字が表現できないので)
を使って、次のガロア方程式を作る
F(x)=(x-V)(x-V')(x-V'')・・・・(x-V''*)

1.この方程式は、例えば一般の5次方程式なら根の置換は120個あり
2.V、V'、V''、・・・・、V''*も、120個あり(5次の置換で異なる値をとるから)
3.F(x)は120次の方程式
4.そんなものを考えてどうなる?
5.どっこい、F(x)の120次の方程式をガロアは体の理論の代用に使ったのだ

例えば、重根を持たない場合、差積から判別式を作り、判別式の平方根を
ガロア方程式F(x)=(x-V)(x-V')(x-V'')・・・・(x-V''*)に添加すると
ガロア方程式は、二つに分けられるだろう

V、V'、V''、・・・・、V''*の内から、>>29の置換との対応で、偶置換に属するものだけを取り出し(それらは60個)、並べ替えて
V、V'、V''、・・・・、V''**として
F'(x)=(x-V)(x-V')(x-V'')・・・・(x-V''**)を作ることができる

残りの積は、奇置換に属するものの積
こう考えることにより
ガロア方程式F(x)に補助方程式の根を添加することで、ガロア方程式F(x)を分解し、次数を下げることができる
これによって、ガロア方程式F(x)を体論の代わりに使って、ガロア理論を展開することができるのだ


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