12/07/29 10:12:20.40
>>131
つづき
補足
『数学ガール/ガロア理論』P420にA5が単純群になるという結論だけ書かれている。しかし説明がない
S5>A5>E
S5:5次対称群
A5:5次交代群
E:単位群
お話風に書けば
S5は、全ての5文字(1,2,3,4,5)からなる置換。ここに偶置換と奇置換の全てを含む。偶置換60、奇置換60、計120からなる
A5は、全ての偶置換60からなる
S5に対し次数2の正規部分群となる
偶置換と奇置換の関係から、これはすべての次数の対称群で成り立つ
偶置換は、>>131にあるように長さ3の巡回置換で表すことができる(長さ3の巡回置換は偶置換という見方もできる)
>>131にあるように、A5が正規部分群Hを持つと仮定する。A5 におけるすべての共役元はHに含まれることから、H=A5が導かれる
この論法は、6文字以上のA6より上の交代群に対しても成り立つ