12/04/28 11:40:06.67
>>499
抜粋つづき
幸運だったこと (II)
この期間,向井茂とよく議論した.
数学の基本的な考え方,研究の進め方について多くを学んだ.
1984年秋 ? 1985年秋
Cremona 群の研究が一段落したとき,次になにを研究しようか考えた.
ストラスブールに滞在した.
(1) 所謂代数幾何学.
(2) 代数幾何学を使って何かをやる.
R. Gerard (Strasbourg) Painleve 全集の編集者 岡本和夫氏
Gerard の研究室にあったPainleve 全集を読み始めた.
Stockholm 講義録 1895年
600ページにせまる大作
が読めないと皆が言っていた.
東大で60年代に代数幾何学のセミナーで読もうとした. 忙しい!!
楕円関数、超幾何関数を超える特殊関数の追求.
関数の生成.最初の問題と類似
最初の印象 でたらめの論文に思えた.
クリスマスが終わる頃には少しづつ分かり始めた
年が明けるとPainleve 自身がよくっ分かっていることが理解できるようになった.
ただ自分の発見を表現する言語を持っていないだけであると.
夏までにPainleve のアイディアを現代代数幾何学の言葉で表現することに成功した.