12/03/31 07:45:59.68
>>254
猫さんの話は面白ね
あまりにも発想が違いすぎるので、思わぬ刺激があって、思考の歯車が回りはじめる
URLリンク(ja.wikipedia.org)
ブルバキの主な業績は、七千頁以上に及ぶ「数学原論」(Elements de mathematique) の執筆である。
(引用おわり)
「原論」といえば、これは落とせない
URLリンク(ja.wikipedia.org)
(抜粋)
『原論』(げんろん、古希: Στοιχε?α、英: Elements)は、紀元前3世紀ごろにエジプトのアレクサンドリアで活躍した数学者エウクレイデス(英語式には Euclid(ユークリッド))によって編纂された数学書である。
論証的学問としての数学の地位を確立したギリシア数学を代表する名著。
英語の数学「Mathematics」の語源といわれているギリシア語の「マテマータ」は「考えること」という意味であり、このマテマータを集大成したものが「原論」。
定義・公理・公準
5.直線が2直線と交わるとき、同じ側の内角の和が180度未満である場合、その2直線が限りなく延長されたとき、内角の和が180度より小さい側で交わる。
これらのうち5番目の公準については古代より、他の公理、公準に比して突出して複雑、自明とするには疑問とされていたが、この疑問により、近代に至ってこの公準が成立しないとする幾何学である非ユークリッド幾何学の発端となる。
さらに公準の後にユークリッドは次のような公理が示される。
これはあらゆる学問に共通の真理として受け入れられるものであり、研究において常に参照すべきものとされている。
1.同じものと等しいものは互いに等しい
2.同じものに同じものを加えた場合、その合計は等しい
3.同じものから同じものを引いた場合、残りは等しい
4.互いに一致するものは、互いに等しい
5.全体は、部分より大きい
(引用おわり)
260:現代数学の系譜11 ガロア理論を読む
12/03/31 08:32:36.21
>>259
URLリンク(ja.wikipedia.org)
からのリンクをたどると、日本語のページもあるが
URLリンク(www.rimath.saitama-u.ac.jp)
ユークリッドの原論 酒井文雄
英語版があるね
URLリンク(www.math.ubc.ca)
An unusual and attractive edition of Euclid was published in 1847 in England, edited by an otherwise unknown mathematician named Oliver Byrne.
(下記は直接関係ないがご参考)
URLリンク(sunsite.ubc.ca)
Digital Mathematics Archive
261:現代数学の系譜11 ガロア理論を読む
12/03/31 08:47:46.02
>>260
これがよくまとまっているね
URLリンク(www.ms.u-tokyo.ac.jp)
ブルバキと「数学原論」 斎藤毅
(抜粋).
これから数学の勉強をはじめてみようかと思っている人が, ブルバキにであう機会
なんてものは今あるのでしょうか? ブルバキが証明した有名な定理があるわけではな
いし, 本屋さんにいってもブルバキが書いた本がならんでいるわけでもありません.
ブルバキ誕生のいきさつは「A. ヴェイユ自伝」(稲葉延子訳, シュプリンガー・フェ
アラーク東京) などによると, 次のようです. 1930 年代, ストラスブール大で微積分を
教えていたヴェイユとカルタンは, その教え方について議論を重ねていました. 何度と
なく繰り返される議論にケリをつけるため, 彼らは, 微積分をきちんと基礎付けた教科
書を, 仲間を集めて書くことにしました. そのころの数学書には, 厳密さがそれ以前よ
りずっときびしく求められるようになってきていたのですが, 当時のフランスの微積分
の教科書には, この要請をみたしているものがなかったのです.
彼らの計画は, 微積分の基礎付けという最初の目的から, 数学全体の基礎付けへと
すぐに大きくふくらんでいきました. 彼らの本の題は, ユークリッドの「原論」にちな
んで, 「数学原論」に決まりました. ユークリッドの「原論」は, 内容はギリシャ数学全
般にわたり, 記述は正確で厳密なことで知られます. 彼らは, 現代の数学の「原論」を
書くことにしたのです. ユークリッドの「原論」のように長く読みつがれる本を書く
ぞ, という意気込みもあったことでしょう.
(つづく)
262:現代数学の系譜11 ガロア理論を読む
12/03/31 08:51:18.95
>>261
つづき
URLリンク(www.ms.u-tokyo.ac.jp)
ブルバキと「数学原論」 斎藤毅
(抜粋).
(つづき)
ではなぜ彼らはこういう文体, 構成をとったのでしょうか. それは, 彼らが目標とし
た, 正確さ, 厳密さを確保するための方法によるものなのです. それがどういうもので
あるかは, 各分冊の最初のページにある, 「この本の使い方」に書かれています. いく
つか抜粋します.
「この原論は数学をその第一歩から取扱い, 完全な証明をつける」
「叙述の仕方は公理的, 抽象的であり, 原則として, 一般から特殊へと進む」
「内容は原則として厳密に定められた論理的順序に従って配列される」
「すでに広い知識を持合わせている読者にしかその効用がわからないような事柄も
含まれている」
完全な証明をつけるのですから, 図などを使って読者の直観に訴えるのは反則なのです.
定義の動機づけや, 定理や命題のもつ意味の説明がないのも, それを厳密に述べようと
すれば, 結局は理論を展開するほかないからでしょうか. とはいっても, こんなふうに
突き放されてしまうと, 初心者にはつらいものがありますね.
彼らが「数学原論」の記述に採用したのは, 公理的方法とよばれるものです. 例え
ば, 数直線, リー群, 代数多様体, 関数空間, p 進体など, さまざまな数学的対象がある共
通の位相的性質をもつことを証明したいとしましょう. そのときこの方法では, 1 つ1
つの対象に対して同じような証明をくりかえすなどということはしません. そうでは
なく, まずこれらの対象が共通にもつ性質を抽出し, それを少数の命題からなる位相空
間の公理としてまとめます. そして, この公理から問題となっている性質を導きだすこ
とによって, いっぺんに証明をすましてしまうのです. 公理的方法は抽象的なものです
が, 数学のさまざまな分野を結びつける力をもった強力なものです. 「数学原論」では,
この方法が極端なまでに組織的に, そして厳格に貫かれています.
(つづく)
263:現代数学の系譜11 ガロア理論を読む
12/03/31 08:54:55.69
>>263
URLリンク(www.ms.u-tokyo.ac.jp)
ブルバキと「数学原論」 斎藤毅
(抜粋).
(つづき)
4. ブルバキと現在.
このように, 輝かしい成功をおさめた「数学原論」ですが, 90 年代になって出版さ
れたのは「可換代数第10 章」1 冊があるだけです. これから書かれる巻はもしあると
しても, ごくわずかでしょう. 21世紀に生きる私たちにとって, 「数学原論」はもはや
過去のものなのでしょうか?
今の数学における「数学原論」の影響を推し測ることは, 思ったより難しいことか
もしれません. というのは, それは空気や水のようにいたるところに行きわたり, 今の
数学の土台をなしているからなのです.
別の影響は, 数学の記述に見られます. 定義, 定理, 証明の羅列というブルバキの文
体, そして, 抽象的, 公理的な構成. これらは今の数学の本, 教科書, 論文で, ふつうに見
られるものです. 「数学原論」の続きが書かれなくなったのは, 他の数学者もブルバキ
のように書くようになったからということも一因のようです. メンバーの1 人だったボ
レルは, 「(他の著者による) 新しい本の中にも, ブルバキのスタイルで書かれたものが
あった... (ブルバキが同じ主題について書いたとしたら, それは) 無駄な二度手間とな
るだけだったろう」(ブルバキとの25 年, アメリカ数学会Notices 45 (1998 年)) と振り
返っています. それはともかく, 今もブルバキは数学に大きな影響を, 意識にのぼらな
いところで, およぼし続けているのです.
(つづく)
264:現代数学の系譜11 ガロア理論を読む
12/03/31 08:57:26.26
>>263
URLリンク(www.ms.u-tokyo.ac.jp)
ブルバキと「数学原論」 斎藤毅
(抜粋).
(つづき)
グロタンディックは, やはりブルバキのメンバーだったデュドネと協力して, 彼が建
設した抽象代数幾何の基礎理論であるスキームの理論を, 「代数幾何原論(EGA)」に
まとめました. この本は, 文体といい, 内容といい, まさに「数学原論」の続きのような
本です. 逆に「数学原論」の「可換代数」の巻は, 「代数幾何原論」の基礎とするため
に書かれたのではないかと思われるふしもあります. 1994 年A. ワイルスによって証明
されたフェルマー予想も, 数論幾何の定理の1 つです. ワイルス自身は, 特にブルバキ
的な数学者ではありません. しかし, その証明を注意深くみると, いろいろなところに
ブルバキ的な数学の影響を読み取ることができます.
ブルバキが「数学原論」の新しい巻を次々と書き, 数学の新しい流れを作るという
ことはもうないでしょう. しかし, 彼らが作り出したものは, 今の数学の中にしっかり
と根をおろし, 新しい発展を支えてくれているのです.
(おわり)
265:現代数学の系譜11 ガロア理論を読む
12/03/31 09:20:07.69
>>261
>斎藤毅
URLリンク(www.ms.u-tokyo.ac.jp)
Takeshi Saito's Home Page: 和文のページ
(余談:和文の方が情緒が出ているね)
>完全な証明をつけるのですから, 図などを使って読者の直観に訴えるのは反則なのです.
これと反対のことを言おう
ナスカの地上絵、遠目の富士
ナスカの地上絵
URLリンク(ja.wikipedia.org)
あまりにも巨大な絵が多く、空からでないとほとんどの地上絵の全体像の把握が難しい。
遠目の富士
URLリンク(www.marino.ne.jp)
「遠目の富士だ。遠くに見る富士は颯爽として美しい。近くに行けば瓦礫の山さ。石ころばかりだ 」。
(引用おわり)
遠目の富士は引用文と趣旨がだいぶ違うが、ナスカの地上絵も言いたいことは、近くでは単なる石ころだが離れて見ないと意味わからん場合もあるよと
266:現代数学の系譜11 ガロア理論を読む
12/03/31 09:37:20.87
>>265
>遠目の富士は引用文と趣旨がだいぶ違うが、ナスカの地上絵も言いたいことは、近くでは単なる石ころだが離れて見ないと意味わからん場合もあるよと
(引用)
”はじめは微積分の教科書を書こうとしていた
はずなのに, 実数が登場するのは, 「位相」の第4 章, 「集合論」から数えて12 冊目の
後半です. 微分の定義は「実一変数関数」ですから, なんと16 冊目です.
ではなぜ彼らはこういう文体, 構成をとったのでしょうか. それは, 彼らが目標とし
た, 正確さ, 厳密さを確保するための方法によるものなのです.”
URLリンク(www.ms.u-tokyo.ac.jp)
ブルバキと「数学原論」 斎藤毅
(引用おわり)
ブルバキ、これで微積分を学ぼうとすると、微分の定義は「実一変数関数」は16 冊目だと
だが、ブルバキで微積分が分かったとはならないだろう
”定義の動機づけや, 定理や命題のもつ意味の説明がないのも, それを厳密に述べようと
すれば, 結局は理論を展開するほかないからでしょうか. とはいっても, こんなふうに
突き放されてしまうと, 初心者にはつらいものがありますね.”>>262
厳密性、公理的方法と遠目の富士的に少し離れて見る見方と
両輪ではないだろうか?
267:猫vs運営 ◆MuKUnGPXAY
12/03/31 09:37:44.90
>>257
>>258
まあね。私はあんな無茶苦茶な家庭で暮らす事を余儀無くされましたか
らね、だから人間臭いモノとか感情論とかが大嫌いなんですよね。だか
ら応用系の学問なんていう人間オリエンティッドなモノには微塵の興味
も持てませんしね。まあだから数学の実体に関してもパリの親方の言う
考え方(まあ一般にはプラトン主義という解釈みたいですが)と全く同
じですね。つまり人間どころか大宇宙とかでさえ全く無関係という認識
を私もしてますね。
どうです、私らしいでしょ。
猫
268:現代数学の系譜11 ガロア理論を読む
12/03/31 09:49:15.17
>>266
>厳密性、公理的方法と遠目の富士的に少し離れて見る見方と
>両輪ではないだろうか?
一旦厳密性公理的方法から離れて、遠目で全体像を見る
全体像が頭に入ったところで、近くに行って細部を見る
まず、全体像をつかめ
その後に細部に
決して逆は良くない
人生の哲学でもある
269:現代数学の系譜11 ガロア理論を読む
12/03/31 09:55:08.98
>>267
猫さん、乙です!
プラトン主義ですか・・・、検索すると「新プラトン主義」が上位に出ますね
URLリンク(ja.wikipedia.org)
ネオプラトニズム (Neoplatonism) は、プラトンのイデア論を継承し、万物は一者から流出したもの(流出説)と捉える思想で、紀元3世紀頃にプロティノスによって展開され、ルネサンス期にイタリアで再び盛んになった。
「新プラトン主義」と訳されることも多い。
ところで質問
.よく猫は人間的と言われますが、同意しますか?
270:現代数学の系譜11 ガロア理論を読む
12/03/31 10:03:19.88
>>269
プラトン主義でこんなのがヒット
URLリンク(contest2007.thinkquest.jp)
(抜粋)
プラトンの哲学思想
プラトンは、ソクラテス(プラトンの師)が考え出した哲学を基本として、本当の知識とは何かを研究し、イデア論と呼ばれるものを考え出しました。
プラトンの哲学は、今でも大きな影響を与えていて、20世紀のイギリス人哲学者は「プラトンより後の哲学は、プラトン哲学の脚注(すなわち解説書)に過ぎない」と言っています。
一般的にプラトン主義とは「永遠の真理」「永遠の善」「永遠の美」の3つを指しています。
プラトンの哲学の動機は、ソクラテス(プラトンの師)を死に追い込んだアテネ(ギリシア)社会でした。アテネ社会のソフィスト(法律家)たちがソクラテスをおとしいれたのです。
ソフィスト(法律家)たちの考えで、悪い事の基準は、状況や場所によって変わる(何が正しいか正しくないかは、時と場所・人によってちがう)ということなのです。
プラトンはソフィスト(法律家)たちのこのような考えに反対して、悪い事の判断をする確かな基準、人によっても場所によっても変わらない永遠で絶対の判断基準を見つけ、それをイデア論という形にしたのです。
もう少し具体的に言えば、プラトンは、良い事そのもの(善のイデア)、正義そのもの(正義のイデア)という何かしら永遠で絶対に変わらないものがどこかにあって、人間はこのイデアによって、良い事悪い事を正しく判断することができると考えたのです。
まとめると下のようになります。
ソフィスト: 判断の基準・・・主観的、可変的、流動的、相対的(感覚の重視):ドクサ(憶見)
プラトン : 判断の基準・・・客観的、普遍的、永遠的、絶対的(理性の重視):エピステーメー(知識)
プラトンの理想
上で説明するだけでは、プラトンのイデア論は、どうもおとぎ話のようで、信じられないものがあります。
しかし、プラトンは、国の政治についてすごい事を考えていたのです。
プラトンの考える国は、一部の欲の強い人たちにまかせる民主主義ではなく、本当に存在するイデアを認識した何人かの哲学者によって支配されるべきだという考えでした。
(つづく)
271:現代数学の系譜11 ガロア理論を読む
12/03/31 10:08:22.61
>>270
URLリンク(contest2007.thinkquest.jp)
(つづき)
イデア論について―永遠の美・永遠の善
プラトンが考えていた「見る」ということは、この肉眼つまり実際の目で物事を見るということではありませんでした。
目や耳などの感覚は、人によって違うのです。例えば、味覚が一番わかりやすいでしょう。同じ食べ物でもその味は人によって違ってくるはずです。
また実際の目で見たものは、時間によって変化し続け、簡単に姿を変えてしまいます。プラトンは、このような体の感覚をあまり信用しなかったのです。
プラトンは、このことをギリシア語でドクサ(思いなし)と呼んでいます。ドクサとは、英語で言えばseem「~のように見える」「~のようだ」という意味です。
しかしこのような話を聞いていても、イデアというものは本当に存在するのかと皆さんは思うでしょう。すでにプラトンが生きていた時代にも、このイデア論を疑う人がたくさんいました。
そしてプラトン自身も『パルメニデス』という本で、自分で創ったイデア論に疑問に思い、イデア論に間違えがあることを認めていました。
何人かの学者たちによると、プラトンは自分で創ったイデア論を全てなかったことにしたのではないかとさえ言われています。
プラトンは「つくる・つくられる」という考えから、全てのものは、イデアのコピーであると考えました。しかし、こうした「つくる・つくられる」という考えは、物を言わない作り物にしか当てはまらないのです。
プラトンは、机のイデアや馬のイデアなどを語っていますが、イデアは永遠に存在するものです。つまり、イデアのコピーである地上の机や馬も永遠に存在しなければなりません。
ところが現実の机は、やがて壊れたり腐ったりしてなくなってしまいます。
プラトンのイデア論では、この地上の生き物の成長や変化、さらには運動などを説明することができないのです。
哲学の未来へ
このようにプラトンのイデア論は、作り物には当てはまっても、生き物には当てはまらないものだったのです。
しかし、自然界の運動や変化をうまく説明できず、自然界を寂しい作り物のかたまりにしてしまったのです。プラトンにとって、この地球上の物は、生命のない単なる材料だったのです。
272:現代数学の系譜11 ガロア理論を読む
12/03/31 10:10:17.99
>>271
補足
数学では、かなりイデア論が当てはまると思う
だが、数学でも運動や変化する部分があると思うのだが
というか、数学は完成形になっていないから・・
273:現代数学の系譜11 ガロア理論を読む
12/03/31 10:13:13.61
>>267
>どうです、私らしいでしょ。
うんうん
猫さんらしいと思いますよ
274:猫vs運営 ◆MuKUnGPXAY
12/03/31 12:41:00.27
>>269
同意しませんね。最近でも周囲の人から『理屈っぽくて機会みたい』と
良く言われますね。外国人の友人には凄く褒められますけどね。
猫
275:猫vs運営 ◆MuKUnGPXAY
12/03/31 12:42:31.79
>>273
そうですよね。早くフランスに帰りたいですね。実際にはもう無理だけどね。
猫
276:現代数学の系譜11 ガロア理論を読む
12/03/31 19:00:39.03
>>274
>同意しませんね。最近でも周囲の人から『理屈っぽくて機械みたい』と
なるほど・・
猫は気まぐれですからね
機械とは対極かな?
>良く言われますね。外国人の友人には凄く褒められますけどね。
なるほど・・
一般の日本人は、外国人からは『理屈がしっかりしない猫みたい』と思われているのかも・・
277:猫vs運営 ◆MuKUnGPXAY
12/03/31 19:17:16.94
訂正:
機会 → 機械
訂正をどうも有り難う御座います。
猫拝
278:現代数学の系譜11 ガロア理論を読む
12/03/31 19:20:33.60
>>275
>そうですよね。早くフランスに帰りたいですね。実際にはもう無理だけどね。
猫さん、乙です
そうなんか、フランスに居たんだ・・、それでブルバキに強い思い入れが・・
無理かどうか自分にはよくわからないが
それはともかく、2012年版Grothendieck's Galois theoryを書いてみたら? 英語で
URLリンク(arxiv.org) (PDFがある)
On the Galois Theory of Grothendieck
E.J. Dubuc, C. Sanchez de la Vega
(Submitted on 14 Sep 2000)
URLリンク(en.wikipedia.org)
Grothendieck's Galois theory
279:猫vs運営 ◆MuKUnGPXAY
12/03/31 19:25:56.22
>>278
いやいや、フランス文化圏が私には楽なんですよ。とにかく合理的であり、
尚且つ論理的ですからん。でもまあポストなんかもう取れませんからね。
加えて私はもうジジイだしね。せめて乞食として受け入れてくれないかと。
猫
280:あのこうちやんは始皇帝だった
12/03/31 19:30:22.89
お前たちは、定職に就くのが先決だろがああああああ!!!!!!!!
ニート・無職の、ゴミ・クズ・カスのクソガキどもがああああ!!!!!!!!
281:132人目の素数さん
12/03/31 20:13:35.42
>>279
理屈が通じない国だもんな、日本は。
きわめて精神が病んでるし。
282:猫vs運営 ◆MuKUnGPXAY
12/03/31 20:31:37.24
>>281
政治は腐ってる。外交は皆無。財政は破綻。学問は壊滅って話ですわナ。
猫
283:現代数学の系譜11 ガロア理論を読む
12/03/31 21:13:04.11
>>279
>いやいや、フランス文化圏が私には楽なんですよ。とにかく合理的であり、
>尚且つ論理的ですからん。
この話を思い出した
URLリンク(ameblo.jp)
なぜ肉料理が食べたいのか?|税理士・社労士の○○な話。 2011-10-24
(抜粋)
この本の著者・吉越さんの奥様はフランスの方だそうですが、「夕食に何が食べたいか」と奥様に聞かれたときに、「肉料理」と答えた。
日本の多くの家庭なら、「ハイハイ、お肉ね」となるんでしょうが、吉越家では、「なぜ肉料理が食べたいのか」を説明しないと却下されるそう。
「昨日は魚料理だったし、最近手に入れた、お肉にあうあのワインを飲んでみたいから、肉料理がいい」という明白な理屈が必要。
我が家のように「なんとなく中華」とか、「お腹がラーメンな気分」とか、「なんでもいい」とか、曖昧な返答では許してもらえないのですね(笑)
この曖昧さ・感情論も日本人ならではで、よい文化だとは思いますが、これだけでは、問題解決できないことも。
トラブルが起こった時に、日本文化だと「申し訳ございませんでした!」と、謝ることで一件落着となることもあるけど、そのトラブルが起こった原因がうやむやになることも多々。
かといって、理屈だけで突き詰められるのも日本人には馴染まない。
論理的ロジックで骨組みを固め、隙間部分を「義理・人情・浪花節」で埋める。
日本人には一番適しているのでは、と著者は書いています。
私も仕事の中では、「なぜ」に重点を置いて、考え、聞くように心がけています。
(引用おわり)
284:現代数学の系譜11 ガロア理論を読む
12/03/31 21:17:55.37
>>279 つづき
>でもまあポストなんかもう取れませんからね。
>加えて私はもうジジイだしね。せめて乞食として受け入れてくれないかと。
”せめて乞食”は、逆に無いんでしょうね。ポストは無理でも、むしろなにかのスペシャリストで日本語ができるとか
あるいは、フランスでなにか会社を作るとかできれば
そうそう、フランス人に日本のノンロジカル思考の謎解きをしてやるビジネスとかどう?
あ、猫さんには無理だね。失礼しました
285:猫vs運営 ◆MuKUnGPXAY
12/03/31 21:20:40.77
猫
286:現代数学の系譜11 ガロア理論を読む
12/03/31 21:29:38.60
>>281-282
>理屈が通じない国だもんな、日本は。
>政治は腐ってる。外交は皆無。財政は破綻。学問は壊滅って話ですわナ。
「なんとなく肉料理が食べたい」が通じる島国ムラ社会の日本ですからね
夏目漱石 「草枕」ですね
URLリンク(blog.livedoor.jp)
2005年07月30日
智(ち)に働けば角が立つ 情に棹(さお)せば流される 意地を通せば窮屈だ (夏目漱石)
「 “正当“に生きることの難しさとその葛藤」というのをテーマにしているというのが夏目漱石に対する私の解釈です。
“正当性”は行き場を失い、ひどく自分を生きづらくしてしまうこともあるようです。
どんな“正しい”生き方をしたとしても100%ではない、必ず半分は自分と敵対する関係となります。
(引用おわり)
ああ、こんなのが・・
URLリンク(blog.livedoor.jp)
2010年03月09日14:19
知に働けば蔵が建つ
内田樹の本にはいつも驚かされるが、今回もまた同様だった。この本では現代社会のさまざまなテーマを、現代思想、哲学、社会学、文化人類学、精神分析などを駆使して読み解いている。
(引用おわり)
これもちょっと面白いね
URLリンク(takedanet.com)
知の侮辱(9)・・・知に働けば角が立つ? (平成24年2月12日(日))
「知に働けば角がたつ。情に棹させば流される」とは夏目漱石の小説に有名なものですが、確かに理屈を言うと角がたち、そうかといって情に訴えると流されると言われるとさすが漱石!という感じです。
でも、私のこれまでの人生のいろいろな場面を振り返ってみると、知に働いたから角がたつのではなく、知に働いているのに情が絡むと角がたつという感じです。
287:現代数学の系譜11 ガロア理論を読む
12/03/31 22:21:50.05
>>222
URLリンク(en.wikipedia.org)
URLリンク(www.ams.org)
Mikio Sato, a Visionary of Mathematics Pierre Schapira NOTICES OF THE AMS FEBRUARY 2007
France was a strategic place to receive Sato’s ideas since they are based on those of both Jean Leray and Alexandre Grothendieck.
Like Leray, Sato understood that singularities have to be sought in the complex domain, even for the understanding of real phenomena.
Sato’s algebraic analysis is based on sheaf theory, a theory invented by Leray in 1944 when he was a prisoner of war, clarified by Cartan, and made extraordinarily efficient by Grothendieck and his formalism of derived categories and the six operations.
Sato, motivated by physics as usual, then tackled the analysis of the S-matrix in light of microlocal analysis.
With his two new students, M. Jimbo and T. Miwa, he explicitly constructed the solution of the n-points function of the Ising model in dimension 2 using Schlesinger’s classical theory of isomonodromic deformations of ordinary differential equations.
This naturally led him to the study of KdV-type nonlinear equations.
In 1981, with his wife Yasuko Sato, he interpreted the solutions of the KP-hierarchies as points of an infinite Grasmannian manifold and introduced his famous τ-function.
These results would be applied to other classes of equations and would have a great impact in mathematical physics in the study of integrable systems and field theory in dimension 2.
In parallel with his work in analysis and in mathematical physics, Sato obtained remarkable results in group theory and in number theory.
(つづく)
288:現代数学の系譜11 ガロア理論を読む
12/03/31 22:25:04.15
>>287
URLリンク(www.ams.org)
Mikio Sato, a Visionary of Mathematics Pierre Schapira NOTICES OF THE AMS FEBRUARY 2007
(つづき)
Looking back, forty years later, we realize that Sato’s approach to mathematics is not so different from that of Grothendieck,
that Sato did have the incredible temerity to treat analysis as algebraic geometry, and that he was also able to build the algebraic and geometric tools adapted to his problems.
His influence on mathematics is, and will remain, considerable.
(引用おわり)
289:現代数学の系譜11 ガロア理論を読む
12/03/31 22:29:27.88
>>288
Pierre Schapiraさんは、Mikio Satoを
”Looking back, forty years later, we realize that Sato’s approach to mathematics is not so different from that of Grothendieck,”と評価しているんだ・・
290:現代数学の系譜11 ガロア理論を読む
12/03/31 22:58:17.97
>>266
斎藤毅さんの、これも面白いね
URLリンク(www.ms.u-tokyo.ac.jp)
グロタンディーク [さいとう たけし]
グロタンディークほど、多くの伝説が語られた20 世紀の数学者はいないだろう。しかしここで書きたいのは、私にとってのグロタンディークである。
それは、今では遠い学生のころ、来る日も来る日も読みふけった、Tohoku、EGA、SGA の著者である。
全13 章の計画が、第4 章までで中断されたままである、というのも有名な話だが、そこまででも計1,800 ページという膨大なものである。IHES(パリ郊外の高等科学研究所)の青表紙の雑誌で1960年から1967 年まで毎年1 冊ずつ出版されたものだが、
1 章だけは、大幅に改訂されたものがシュプリンガーから本となってでている。
そのはじめのところをみると、数学の対象とは構造のついた集合であるという、ブルバキの数学観が、時代遅れになっていることがわかる。
グロタンディークにとっては、数学の対象とは、表現可能な関手を表現する圏の対象である。
たとえば、ブルバキ流にいえば、実数体とは、実数全体の集合に、加法と乗法という代数的な演算を与え、さらに位相をいれたものである。
EGA では、スキームX とY のS 上のファイバー積とは、S上のスキームの圏の対象で、X が表現する関手とYが表現する関手の積関手を表現するもの、というのが定義である。
数学の対象は、それが何からなりたっているかではなく、どういう役割を果たしているかが重要だ、という視点の転換がそこにある。
アファイン・スキームも、局所環つき空間として構成されるのだが、その存在理由は、大域切断という関手の随伴関手であるところにある。対象それ自体よりも、対象から対象への射のほうが重要だ、といいかえてもよい。
この視点にたつグロタンディークにとって、スキームの点とは、位相空間としての点ではない。
それは、ほかのスキームからの射である。これは、シュヴァルツの超関数が、試験関数の空間の双対として定義されることを思い起こさせる。
(つづく)
291:現代数学の系譜11 ガロア理論を読む
12/03/31 23:06:53.43
>>290
URLリンク(www.ms.u-tokyo.ac.jp)
グロタンディーク [さいとう たけし]
(つづき)
グロタンディークの数学
グロタンディークの業績を振り返ってきたが、それが、その後の代数幾何、数論幾何にもたらしたものは、あまりに巨大である。
簡単に紹介した、ドリーニュ、マンフォード、クィレン、ファルティングス、ラフォルグの業績は、どれもフィールズ賞の栄誉をうけた。
こうしてみると、リーマン・ロッホの定理や、エタール・コホモロジーのレフシェッツ跡公式といった大定理が、輝きを放っている。
しかし、それよりも強く感じられることは、これらの定理の証明を追い求めたというよりは、理論を構築するうちに、こうした定理が自然に得られるような枠組みを作り上げたという印象である。
これは、ドリーニュによるヴェイユ予想の証明や、ワイルズによるフェルマー予想の解決からうける印象とは、異質である。
これが、グロタンディークの強烈な個性だけによるものか、それとも、分野の性格にもよるものなのかは、よくわからない。
最近、数学を専門として勉強し始めた学生向けの授業をうけもつ機会が多い。今の数学のカリキュラムでは、まず抽象的な数学の思考法に慣れることが重要になる。
そこで、抽象数学では、記号はただの記号であることがだいじだが、ただの記号と思ってはいけないなどという話をする。
矛盾しているようだが、いいたいのはこんなことである。
ただの記号であるとは、どんなものでもあてはめてよいということである。
そう思ってはいけないというのは、記号にあてはめられるものには、実に多様なものがあり、それらについての実体感抜きでは、本当の理解にはならないというつもりである。
しかし、グロタンディークは、スキームX といえば、ただX だと思っていたのではないかという気もしてくる。
とすると、そんな話をしても、未来のグロタンディークにとっては、余計なお世話かもしれない。
でもグロタンディークだからこそ、それでよかったのだとも、一数学者としては思うのである。
(おわり)
292:132人目の素数さん
12/04/01 03:02:54.34
>>289
佐藤はグロタンディークより遥かに優れている、とは評価されてないのか。
それはおかしいなあ
293:猫vs運営 ◆MuKUnGPXAY
12/04/01 07:27:57.77
>>291
うん、そうそう。私もソレは全く同じ印象ですね。だからグロタンがや
った事は『数学が正しく行われる場所を与えた』という事で、正に新約
聖書の役割を果たしていると思いますね。(まあそのアトにフィールズ
賞が何人出たのかは「単なる目安でしかない」と思いますけどね。)
まあユークリッドの全13巻という旧約聖書から始まった数学が一応の
完成をみたのがグロタンの(予定された)13巻ですからね。だからき
っとガウス辺りは中約聖書みたいな感じなんですかね、或いはオイラー
がその役割か。
神々からのメッセージですよね、特にグロタンは。
猫
294:現代数学の系譜11 ガロア理論を読む
12/04/01 08:22:08.99
>>292
>佐藤はグロタンディークより遥かに優れている、とは評価されてないのか。
>それはおかしいなあ
なるほど
見方によってはそうかも・・
>>293
>うん、そうそう。私もソレは全く同じ印象ですね。だからグロタンがや
>った事は『数学が正しく行われる場所を与えた』という事で、正に新約
>聖書の役割を果たしていると思いますね。
猫さん、乙です
グロタンディークの頭の中には、ランドスケープがすでにあって、それを文字にしていった
そういう風に考えます
そうでなければ、あの仕事量は理解できない
佐藤幹夫も同様で、ランドスケープが先にあった
佐藤の場合は、自分で書かずに弟子が書いたんだけれど
佐藤幹夫は偉大です
グロタンディークと同様に、彼の前と後とでは世界が変わった
295:猫vs運営 ◆MuKUnGPXAY
12/04/01 08:30:43.63
>>294
そのランドスケープの話は『収穫と蒔いた種』に書いてありますよね。きっと
まあ『数学の実在』という、人間には一切無関係な神の領域に、まああぜ道み
たいな「ガイドが通る場所」を準備したんじゃないですかね。だから数学とい
う価値観を創造したユークリッドの偉大さに次ぐでしょうね。
グロタンの偉大さは決して「仕事量」じゃないです。『正しい場所を準備した
こと』です。神にしか正しい正しくないを判断する事は出来ません。
猫
296:現代数学の系譜11 ガロア理論を読む
12/04/01 08:58:43.21
>>291
クィレンは、カタカナでは分かりにくいかもしれないので下記ご参照
URLリンク(en.wikipedia.org)
Quillen was born in Orange, New Jersey, and attended Newark Academy.
He entered Harvard University, where he earned both his BA (1961) and his PhD (1964), the latter of which was completed under the supervision of Raoul Bott with a thesis in partial differential equations.
He visited France twice: first as a Sloan Fellow in Paris, during the academic year 1968?69, where he was greatly influenced by Grothendieck,
and then, during 1973-74, as a Guggenheim Fellow. In 1969-70, he was a visiting member of the Institute for Advanced Study in Princeton, where he came under the influence of Michael Atiyah.
In 1978, Quillen received a Fields Medal
Mathematical contributions
Quillen's most celebrated contribution (mentioned specifically in his Fields medal citation) was his formulation of higher algebraic K-theory in 1972.
This new tool, formulated in terms of homotopy theory, proved to be successful in formulating and solving major problems in algebra, particularly in ring theory and module theory.
More generally, Quillen developed tools (especially his theory of model categories) which allowed algebro-topological tools to be applied in other contexts.
Before his ground-breaking work in defining higher algebraic K-theory, Quillen worked on the Adams conjecture, formulated by Frank Adams in homotopy theory.
His proof of the conjecture used techniques from the modular representation theory of groups, which he later applied to work on cohomology of groups and algebraic K-theory.
He also worked on complex cobordism, showing that its formal group law is essentially the universal one.
In related work, he also supplied a proof of Serre's conjecture about the triviality of algebraic vector bundles on affine space.
He was also an architect (along with Dennis Sullivan) of rational homotopy theory.
297:現代数学の系譜11 ガロア理論を読む
12/04/01 09:18:18.34
>>295
猫さん、乙です
>そのランドスケープの話は『収穫と蒔いた種』に書いてありますよね。きっと
>まあ『数学の実在』という、人間には一切無関係な神の領域に、まああぜ道み
>たいな「ガイドが通る場所」を準備したんじゃないですかね。だから数学とい
>う価値観を創造したユークリッドの偉大さに次ぐでしょうね。
はあ、なるほどなるほど
>グロタンの偉大さは決して「仕事量」じゃないです。『正しい場所を準備した
なるほど
面白い見方ですね
298:現代数学の系譜11 ガロア理論を読む
12/04/01 09:35:34.51
Grothendieck 東北大学 論文で検索すると下記ヒット
(なぜ東北大学?を知りたかったんだが)
URLリンク(slashdot.jp)
虚空―あたかも虚空から呼出されたかのように: アレクサンドル・グロタンディークの人生 前篇その1 | スラッシュドット・ジャパン
日記 by taro-nishino2011年09月24日 5時24分
親族の数学に多少の興味を持っている高校生からグロタンディーク氏
(本来なら博士とお呼びすべきなのでしょうが、皆さんもご存知の通り氏は世間と没交渉ですし、博士と呼ばれるのは最も氏の忌嫌うことだと容易に想像されますので、氏のままにします)のまとまった伝記本が無いのかと聞かれ、ちょっと困ったなあと思いました。
本がある無しで弱ったのではなく、グロタンディーク氏の人生を知ってショックを受けるかも知れぬと危惧したからです。
勿論私くらいの年齢の大人になれば、天才は天才であって、凡才は凡才に過ぎぬと居直って平気なのですが、高校生くらいの年齢ではまだ自己が何たるか分かっていないので無限大の力を持っているかのように錯覚しがちです。
今の日本で家が裕福でないと言っても、グロタンディーク氏ほど劣悪な環境で少年期を過ごすことは先ずないと思います。ですから、大人はどうでもいいですが、青少年はもっと勉強出来るはずなんです。
グロタンディーク氏の少年期を考えれば、凡才なりに勉強しないと人として恥だと思ってほしいです。
さて、グロタンディーク氏のまとまった伝記本は私の知る限り皆無です。但し、一つだけ例外があり、後でまた触れます。
本ではありませんが、まとまった伝記的記事で定評があるのがAllyn Jackson女史の"Comme Appele du Neant?As If Summoned from the Void: The Life of Alexandre Grothendieck"(PDF)
URLリンク(www.ams.org) だと思います。
この記事は2004年に発表されましたが、書かれた当時はまだグロタンディーク氏が御存命である可能性が高かったのですが、今は83歳ですから生きておられるかどうかわかりませんし、誰も知るすべを持っていません。
なお、Allyn Jackson女史は現在"AMS Notices"の主任編集者です。編集者は裏方さんなので、プライベートなことを言いたくないのですが、数学科で勉強され、私の記憶に間違いが無ければ学位も持っているはずです。
299:現代数学の系譜11 ガロア理論を読む
12/04/01 09:39:24.21
>>298
URLリンク(slashdot.jp)
虚空―あたかも虚空から呼出されたかのように: アレクサンドル・グロタンディークの人生 前篇その1 | スラッシュドット・ジャパン
日記 by taro-nishino2011年09月24日 5時24分
(抜粋つづき)
ここで伝記本の件に戻ります。先に例外があると言いました。Jackson女史の記事の中でも言及されていますが、現在ミュンスター大学名誉教授のWinfried Scharlau博士が伝記本(独語)を書いていました。
但し、その本は限定出版と言うのか注文出版と言うのかよく分かりませんが、限定されています。つまり、商業ベースに乗せていないのです。その理由は博士が明言されていないので分かりません。
ただ、何となく分かるような気がします。伝記の主人公が世間と縁を切って姿をくらましているのに、赤の他人が土足で家に上がるようなもんです。しかも、グロタンディーク氏の心の傷になっているはずの少年期にも触れなければならないのです。
だから商業ベースに乗せることに躊躇いがあったと思います。もう一つ理由があると思います。
Scharlau博士はグロタンディーク氏と会ったことがありません。ですから、Michael Atiyah卿が言っている、グロタンディーク氏を個人的に知る数学者が学問的に等身大の伝記を書くことが望ましいという意見に反するのです。
しかしながら、Atiyah卿やジャン=ピエール・セール博士がグロタンディーク氏の伝記を書くなんて私は想像出来ませんし、お二人ともご高齢ですから先ずあり得ないでしょう。結論を言えば、この先伝記本が書かれることはないと思います。
従って、伝記本は皆無です。但し、無責任素人が書く可能性はあります。
ともかくも、Jackson女史の記事の私訳を以下に載せておきます。なお、この記事は前篇で続きがあります。後編の第2部は私が気の向いた時にでも(いつになるかわかりません)紹介するかも知れません。
前篇だけでも長いので、その1とその2と2つに分けました。
(抜粋つづく)
300:現代数学の系譜11 ガロア理論を読む
12/04/01 09:45:36.19
URLリンク(slashdot.jp)
虚空―あたかも虚空から呼出されたかのように: アレクサンドル・グロタンディークの人生 前篇その1 | スラッシュドット・ジャパン
日記 by taro-nishino2011年09月24日 5時24分
(抜粋つづき)
収穫と種子の中で、グロタンディークは1954年を"困難な年"("l’annee penible")(ページ163)と呼んだ。
その年を通じて、彼は位相ベクトル空間における近似問題の前進に成功しなかった。その問題はおよそ20年後にグロタンディークが試みたものと異なる手法で解決されたばかりだった。
これは"私の人生で数学をすることが重荷になった唯一の時だった!"と彼は書いた。この苛立ちは彼に教訓を与えた。すなわち、一つの問題が厄介と分かれば、取組むべきものが他にあるように数学的"火中の鉄"をいつも複数持て。
サンパウロ大学教授Chaim Honigは、グロタンディークがサンパウロにいた時に助手で、彼等はいい友達となった。グロタンディークはいくぶん質実剛健で孤独な生活をし、ミルクとバナナだけを食べて完全に数学に没頭したとChaim Honigは言った。
Chaim Honigは一度グロタンディークに数学に行った理由を訊いた。数学とピアノに熱中したが、そのような生活を得やすいと思ったから数学を選んだとグロタンディークは答えた。
彼の数学的才能は余りにも明らかなので、Honigは言った。"彼が数学と音楽の間で迷った瞬間があるなんて、私は吃驚した"。
(抜粋つづく)
301:現代数学の系譜11 ガロア理論を読む
12/04/01 09:47:43.76
URLリンク(slashdot.jp)
虚空―あたかも虚空から呼出されたかのように: アレクサンドル・グロタンディークの人生 前篇その1 | スラッシュドット・ジャパン
日記 by taro-nishino2011年09月24日 5時24分
(抜粋つづき)
ブラジルを去った後、グロタンディークは1955年の1年をカンザス大学(おそらくN. Aronszajnの招待だろう。[Corr])で過ごした。
そこで、グロタンディークはホモロジー代数に没頭し始めた。彼が"Sur quelques points d’algebre homologique"[訳注:"ホモロジー代数のいくつかのポイントについて"]を書いたのはカンザス大学滞在中だった。
この論文は、それが掲載されたTohoku Mathematical Journal [To]の名前を冠して専門家の間で非公式に"東北論文"として知られるようになったが、ホモロジー代数の古典となり、モジュールに関するカルタンとアイレンバーグの研究を拡張した。
またカンザスにいる間、グロタンディークは"A general theory of fiber spaces with structure sheaf"[訳注:"構造的層を持つファイバー空間の一般論"]を書き、アメリカ国立科学財団のレポートとして出現した。
このレポートは非アーベルコホモロジーに関する彼の第1着想を展開した。非アーベルコホモロジーには後に代数幾何学の状況で舞い戻った。
この時前後、グロタンディークはコレージュ・ド・フランスのジャン=ピエール・セール(グロタンディークは彼にパリで会ったし、後にはナンシーでも出会った)と文通を始めた。
彼等の手紙のセレクションが元々の仏語で2001年、仏語-英語の二重バージョンが2003年に刊行された。[Corr] これは長く実りのある交流の始まりだった。
手紙は、非常に異なる二人の数学者の間の深く活気に満ちた数学的絆を示す。
(抜粋つづく)
302:現代数学の系譜11 ガロア理論を読む
12/04/01 09:52:08.46
>>301
"東北論文"についての記述があったが、経緯は不明
URLリンク(slashdot.jp)
虚空―あたかも虚空から呼出されたかのように: アレクサンドル・グロタンディークの人生 前篇その1 | スラッシュドット・ジャパン
日記 by taro-nishino2011年09月24日 5時24分
(抜粋つづき)
グロタンディークは非常に飛んだイマジネーションを見せるが、セールの鋭い理解力と広い知識によってしばしば地上に戻されている。
時々手紙の中でグロタンディークは驚くべきレベルの無知を示す。例えば、ある時点で、彼はセールにリーマンゼータ関数が無限個の零点を持つのか聞いている。
([Corr]、ページ204) "彼の古典的代数幾何学の知識は実際にはゼロだった。私自身の古典的代数幾何学の知識は少しましだったが、大したことはなかった。
しかし、それを用いて彼を助けようとした。だが...問題にならない質問が多過ぎた"とセールは回想した。グロタンディークは最新の文献についていく人ではなく、かなりな程度まで、何が行われているかを語るセールに依存した。
収穫と種子の中で、独学したことを除いて、幾何学で勉強したことの大部分はセールから学んだと書いた。(ページ555-556) だが、セールはグロタンディークに只単に教えたのではなかった。
つまり、彼はアイデアを要約し、グロタンディークが反駁出来ないと分かる方法で要約を議論出来た。グロタンディークはセールを、アイデアの爆発のためヒューズに燃やさせるスパークを与える"起爆薬"と呼んだ。
実際、グロタンディークは彼の研究の中心テーマの多くを追跡してセールに行き着いた。例えば、1955年前後に、コホモロジー的状況でヴェイユ予想をグロタンディークに述べたのはセールだった。
その状況は、ヴェイユ予想のオリジナルな説明では明確にされておらず、グロタンディークを罠にはめる可能性があった。(R&S、ページ840)
ヴェイユ予想の"ケーラー的"類似のアイデアを通して、いわゆる"標準予想"というグロタンディークの概念もセールが呼び起こした。"標準予想"はより一般的で、系としてヴェイユ予想を暗に意味した。(R&S、ページ210)
(引用おわり)
セールがいて、グロタンディークがいた
セールが居なければ・・・
303:猫vs運営 ◆MuKUnGPXAY
12/04/01 10:10:21.36
>>295
但し誤解が無い様に追加しておくと、その種を蒔いたり収穫をするのは
(馬鹿な人間ではなくて)『神々だけ』なんですよ。まあ佐藤先生はそ
ういう神々のお一人ですよね。人間でそんな人は殆ど居ませんけどね。
そして我々下々は「唯見てるだけ」ですよ、唯見てるだけね。でも見て
るだけでも充分に幸せですけどね。
例えばグロタンが凄いのは『Backward deduction』ですよね。つまり:
★★★『要らない事は証明しない。また必要が無い事は使わない。』★★★
という事です。コレは『数学を行う際の基本』です。数学とはこうでな
ければなりません。
また例えば(FLT)の場合を考えてみましょう。コレは:
★★★『問題が解けた事そのものよりも、「ソコへと至る道筋が
人類に対して示された」という事実(谷山・志村ヴェイユ)
の方が遥かに大切ですよね。そしてその道筋が存在し得る
場所を与えたのがグロタンですよね。コレは神にしか不可能。』★★★
という事です。だから我々下々は「唯見るだけ」です。
我々下々は『神々の宴会』を唯見るだけです。そして我々凡俗は「唯見
るだけ」で充分なんです。
貴方がどの範疇なのかは私は知りませんが。
猫
304:猫vs運営 ◆MuKUnGPXAY
12/04/01 10:30:20.68
追加です。
グロタンは『天国から地上へと梯子を下ろした』という印象ですよね。そして
その梯子を昇る事が出来た有能な人達が勝利を勝ち取った訳です。
そして佐藤先生は『地上から天国へと梯子を掛けた』という印象ですよね。そ
して『計算でも論理でも、そのどちらでも無い数学』(つまりその両方を縦横
無尽に使い切る数学)を行われた神ですよね。
そういう意味では『計算でも論理でも、そのどちらでも無い数学』、しかもそ
のご意志を計算と論理で表現なさられた岡潔先生と似てる様で似てない神です。
神とはそういう存在であり、我々下々が解釈する事は許されません。唯ソレを
見て、そして有難く鑑賞するだけです。
猫
305:132人目の素数さん
12/04/01 10:33:36.04
>>304
お前は地獄行きだから関係ないよ
まず地上にあがる心配をしような
306:猫vs運営 ◆MuKUnGPXAY
12/04/01 10:46:50.73
>>305
だからその『地獄の炎』で数学板を焼き払うんだよ。判るわナ。
猫
307:猫vs運営 ◆MuKUnGPXAY
12/04/01 10:54:31.40
>>305
もうひとつ言っておこう。『私には地上は必要がない。』この場で馬鹿
を思いっきり焼き払うのが『その使命』だからナ。だから地上なんかに
は興味は無いんだよ。
そろそろその事実を判れや。オマエ等にとってはかなり深刻やゾ。
猫
308:猫vs運営 ◆MuKUnGPXAY
12/04/01 11:41:39.63
>>305
今後も徹底的に板全体を焼くゾ。判ってるナ。
猫
309:132人目の素数さん
12/04/01 11:42:58.65
フランス入国拒否…
310:猫vs運営 ◆MuKUnGPXAY
12/04/01 11:46:02.95
>>309
日本に居てへんと焼却活動がしにくいがな。そやからコレでエエのや。
猫
311:現代数学の系譜11 ガロア理論を読む
12/04/01 13:38:56.81
>>303
猫さんの話はいつも面白ね
>貴方がどの範疇なのかは私は知りませんが。
私は、まったくの観客です
数学はエンタの一部です。ただ、数学は使う立場です。数学が分かると便利です。趣味と実益を兼ねています
>例えばグロタンが凄いのは『Backward deduction』ですよね。つまり:
>★★★『要らない事は証明しない。また必要が無い事は使わない。』★★★
>という事です。コレは『数学を行う際の基本』です。
お言葉なれど、経緯を時間の逆順に書けば・・
グロタンディークは、ヴェイユ予想を解決しようとした(1955年前後に、コホモロジー的状況でヴェイユ予想をグロタンディークに述べたのはセールだった)>>302
↓
ヴェイユ予想:リーマン予想の類似で非特異代数多様体上の合同ゼータ関数における予想。(下の(3)がリーマン予想の類似)アレクサンドル・グロタンディークを経てピエール・ルネ・ドリーニュにより1974年に解決された。
URLリンク(ja.wikipedia.org)
↓
リーマンがゼータ関数についての予想を出した
URLリンク(ja.wikipedia.org)
↓
ゼータ関数と素数との最初の関連はオイラーによって示された
URLリンク(ja.wikipedia.org)
ということは、オイラーの肩の上にリーマンが乗り、その肩でヴェイユが類似予想を出し、セールがコホモロジーが使えるぞとグロタンディークに教え、グロタンディークが部分解決し、その肩の上でドリーニュが最終解決したけれど
ドリーニュは、グロタンディークが示した方針とは別の方針で解決しましたと(ゼータの非自明なゼロ点がすべて実部1/2の直線上にあるの類似)
で、グロタンディークはどうもドリーニュの証明に納得しなかったらしいと(美しさに欠けると思ったのかな?)
これが私の理解ですけど
グロタンディークは凄いと思うし、まさに神ですが、ヴェイユ予想の最後の部分は別の神ドリーニュを必要としたということだけは押さえておきたい
312:猫vs運営 ◆MuKUnGPXAY
12/04/01 13:51:09.96
>>311
私はそういう事を言ってるのではありません。論文の書き方というか議
論の運び方です。即ち:
1.Aを示すにはBを言えば充分。
2.Bを示すにはCを言えば充分。
・・・
25.Yを示すにはZを言えば充分。
でも「Zは自明」。従って『Aが成立』。
という議論の運び方をしますよね。コレが私の言う『Backward deduction』
ですよ。普通の数学の議論の仕方とは全く逆ですよね。
まあ歴史は貴方の言う通りですよ。だから彼の師はヴェイユとセールで
すかね。ドリーニュが弟子というのはちょっと違うでしょうけどね。
猫
313:猫vs運営 ◆MuKUnGPXAY
12/04/01 13:58:52.97
>>311
追加です。ドリーニュに対してグロタンが納得しなかったのは:
★★★『ヴェイユ予想の証明に関して「グロタン自身が本来通るべき
としたルートをドリーニュが意図して通過しなかった」からですね。』★★★
まあこの話は然るべき文献には記述がある(と思います)。まあ予定されてて
未完となってるEGAの各章のタイトルを見たら、その事は概ねは判りますけど。
猫
314:現代数学の系譜11 ガロア理論を読む
12/04/01 14:09:12.70
>>303
>また例えば(FLT)の場合を考えてみましょう。コレは:
>★★★『問題が解けた事そのものよりも、「ソコへと至る道筋が
> 人類に対して示された」という事実(谷山・志村ヴェイユ)
> の方が遥かに大切ですよね。そしてその道筋が存在し得る
> 場所を与えたのがグロタンですよね。コレは神にしか不可能。』★★★
これについても、私の理解を書けば(今度は時間順)
フェルマーが予想を出した
URLリンク(ja.wikipedia.org)
(このサイトがよく纏まっているの典拠はこれで)
↓
クンマーの理想数
↓
デデキントのイデアル理論
↓
抽象代数学の発展(ブルバキの世界。高木の類対論などもこの流れ)
もう一つのモジュラーの流れ
ポアンカレがモジュラー形式を案出(典拠には無いがガウスが楕円関数の研究で得ていたという)
↓
谷山・志村予想
↓
フライ曲線、セールのイプシロン予想とケン・リベットの証明
↓
アンドリュー・ワイルズが数学者になる一つの動機がフェルマー予想だったと。ワイルズは、「じゃ、谷山・志村予想すれば良いのね」と
そして、屋根裏部屋にこもって証明を進めた。途中、いろいろ人にこっそり聞いたとか。あと、最後はリチャード・テイラーを呼んで共同で仕上げた
このワイルズの証明の中で、グロタンディークの影響は極めて大きいとは思うが
そもそもが、FLTが出てクンマー→デデキントを通じて抽象代数学の発展につながってきたという流れの中でのグロタンディークのコホモロジー論が出たと
まあ、フェルマーさんが変なこと(「この定理に関して、私は真に驚くべき証明を見つけたが、この余白はそれを書くには狭すぎる。[4]」)を書かなければ、クンマーも変なことを考えずデデキントのイデアル論ももっと遅れたかも・・・
ということだけは押さえておきたい
315:猫vs運営 ◆MuKUnGPXAY
12/04/01 14:13:19.27
>>311
URLリンク(ja.wikipedia.org)
全体のプランはココにきちんと書いてありましたね。失礼しました。
猫
316:現代数学の系譜11 ガロア理論を読む
12/04/01 14:17:06.14
>>312
猫さん、乙です
なるほどね
論文の書き方ですか
グロタンディークは、全部明白に全貌が見えていたんでしょう
だから、必要なことだけを書いた。というか、グロタンディークが必要と思うことを書けばそうなったのかも・・・
ドリーニュはこれですね。彼は、神の怒りをかった・・(「自らのプログラムが放棄(埋葬)されたことに激怒したグロタンディークはドリーニュを激しく非難した。」)
URLリンク(ja.wikipedia.org)
14歳でニコラ・ブルバキの数学原論を読みこなしていたドリーニュは、ブリュッセル自由大学
─大学に入るころは既に大学の数学をすべて終えていたとのこと。─
と高等師範学校で数学を学び、23歳でIHESの客員教授、26歳でIHES教授、34歳のときフィールズ賞を受賞。1984年からはプリンストン高等研究所教授。
そのドリーニュが師事したのが、アレクサンドル・グロタンディークである。
彼はグロタンディークが数学をしていた間はグロタンディークに忠実であったが、グロタンディークが数学をやめた後は、グロタンディークのプログラムよりヴェイユ予想の早期の解決に向かい、1974年ヴェイユ予想を解決した。
自らのプログラムが放棄(埋葬)されたことに激怒したグロタンディークはドリーニュを激しく非難した。現在ドリーニュは1988年にグロタンディーク還暦記念論文集を刊行するなど和解に向けて努力している。
ドリーニュ61歳記念カンファレンスには、複数のフィールズ賞受賞者を含むメンバーが揃った[1]。
317:猫vs運営 ◆MuKUnGPXAY
12/04/01 14:20:22.79
>>314
歴史は確かにそうですが、でも谷山・志村の出所は楕円曲線のモジュラリティ
の問題だから、従ってそんなにストレートな話ではないと思います。実際に、
その問題となる志村先生の(極めて重要な)定式化である『有理数体上で』と
いう論点に到達するまでは『FLTとは無関係である』と考える方が妥当だと私
は理解しています。
歴史というのは、所詮は『全て後付けでしかない』ので。その方向で完成する
までは一切何も言えないからです。
猫
318:猫vs運営 ◆MuKUnGPXAY
12/04/01 14:23:06.64
>>316
まあ悪いけど、貴方が言うてるのは『良く知られてる事ばっかし』ですよ。
猫
319:現代数学の系譜11 ガロア理論を読む
12/04/01 14:27:35.64
>>315
なるほど
”『代数幾何原論』(だいすうきかげんろん、Elements de geometrie algebrique, EGA)は、アレクサンドル・グロタンディークによる代数幾何学を根底から書き換えた数学書。ユークリドの『原論』と同様に13巻刊行される予定であったが、5巻以降は未完成。
それでも、1巻から4巻まで1800ページもあり、残りの原稿となる『代数幾何学セミナー』 "Seminaire de Geometrie Algebrique"(SGA と略称)が弟子たちによってかかれた(約6500ページ)。”
ですか
なかなか凄いですね。キリストとその弟子ですね
外部リンクには、EGAとSGAが入手できるように書かれていますが
いまやってみるとうまくいかなかったな・・
320:猫vs運営 ◆MuKUnGPXAY
12/04/01 14:29:33.99
>>319
ソレは今は閉じてますね。グロタン師ご本人のご意向みたいですね。
猫
321:現代数学の系譜11 ガロア理論を読む
12/04/01 14:43:08.52
>>317
うんうん、宮岡洋一氏の話がありましたね。当時新聞記事にもなった
下記は、ちょっと正確ではないようですが
谷山・志村予想の方が難しいと思われていた・・、フェルマーの直接証明よりということのようですが
URLリンク(members2.jcom.home.ne.jp)
(1988年)東京で数学者の宮岡が「フェルマーの最終定理」が解けたとワシントンポスト等に発表した。宮岡は微分積分学で
アプローチをしており、ワイルズの「楕円方程式」と「モジュラー形式」により証明を行っていた。但し宮岡の論文に矛盾点が見つかり
証明は失敗だったという結論になって終わった。
>>318
>まあ悪いけど、貴方が言うてるのは『良く知られてる事ばっかし』ですよ。
まあ、私はただの観客ですから、私からは猫さん以上のものは出てきませんので悪しからず
322:現代数学の系譜11 ガロア理論を読む
12/04/01 14:45:17.23
>>320
>ソレは今は閉じてますね。グロタン師ご本人のご意向みたいですね。
なるほど
教祖さまは、いまお篭もりですか
しかし、数学の進歩は止まらないと思いますね
323:猫vs運営 ◆MuKUnGPXAY
12/04/01 15:46:13.47
>>314
だから実際に「もしフライ・リベットが無かったらどうにもならなかった」
とは言えるでしょうね。でも(何故か):
★★★『谷山・志村が「有理数体上の問題」として定式化されてしまってた』★★★
という事実が『地獄の釜の蓋を開けてしまった』んですよね。コレが実
質上の数論幾何学への扉だったという風に私は理解しています。
加えてソコにはFaltingsによるMordel-Weilの解決が抜けています、もし
FLTを語るのであればですが。フィールズ賞も彼に対して出ていますしね。
猫
324:猫vs運営 ◆MuKUnGPXAY
12/04/01 15:51:09.95
>>322
いや、IHESを辞されてからズッとお篭りされてたのは周知の事実なんで
すがね、どうやらグロタン師のご意向に加えてIHESの版権の問題とも言
われてますね。
大変に厳しい方だとセール先生からもお伺いした記憶ですね。
猫
325:猫vs運営 ◆MuKUnGPXAY
12/04/01 16:07:27.57
>>321
宮岡先生のは『ヤウ・宮岡の不等式のアリスメティックバージョン』を
考えて、ソレを用いるという考え方ですよね。だからまあ「微分幾何学
からのアイデア」という解釈ですかね。
あの時は『新聞が騒いだ』という意味で、宮岡先生は犠牲者ですよね。
学者の仕事や研究に対して新聞如きが騒ぐなんて愚の骨頂ですよ。日本
人はどうかしてるね。ゴシップばっかし追いかけてさ。低脳はそういう
事にしか興味を持たないから。
猫
326:現代数学の系譜11 ガロア理論を読む
12/04/01 17:53:30.89
>>323
猫さん、乙です。ちょっと外出していまして、失礼しました。
>★★★『谷山・志村が「有理数体上の問題」として定式化されてしまってた』★★★
>という事実が『地獄の釜の蓋を開けてしまった』んですよね。コレが実
>質上の数論幾何学への扉だったという風に私は理解しています。
なるほど
そういう見方もできますね
>加えてソコにはFaltingsによるMordel-Weilの解決が抜けています、もし
>FLTを語るのであればですが。フィールズ賞も彼に対して出ていますしね。
FaltingsによるMordel予想解決は、確かに大きいですよね
つーか、新聞記事になったような記憶が、フェルマー関係で(フェルマー予想の部分解決(フェルマーの解があっても有限だと))
本当は、フェルマーよりMordel予想の方が数論的には重要なのですが
世間的には、フェルマーの方が受ける(TVに例えれば視聴率が取れる)
ファルティングスはこれ
URLリンク(ja.wikipedia.org)
1983年にモーデル予想を証明。1986年にモーデル予想を証明した業績によりフィールズ賞を受賞。その後プリンストン大学教授を経て、2004年現在はマックス・プランク数学研究所で研究している。
ファルティングスはまずテイト予想とシャファレヴィッチ予想を証明してから、モーデル予想を証明した。
モーデル予想を証明した論文をIHESのアラン・コンヌに送り、その論文に多少のギャップはあったものの、大方あっていたため、その事実をファルティングスに報告。そのギャップを埋めて完全に証明した。
327:現代数学の系譜11 ガロア理論を読む
12/04/01 18:04:32.55
>>324
猫さん、どうも
貴重な情報ありがとうございます。
>大変に厳しい方だとセール先生からもお伺いした記憶ですね。
なるほどなるほど
>宮岡先生のは『ヤウ・宮岡の不等式のアリスメティックバージョン』を
>考えて、ソレを用いるという考え方ですよね。だからまあ「微分幾何学
>からのアイデア」という解釈ですかね。
ヤウ先生ね
『見えざる宇宙のかたち』 シン=トゥン・ヤウ Shing-Tung Yau を買ってきました。なかなか面白そうです
URLリンク(www.iwanami.co.jp)
もとはといえば,ただひたすら幾何学に魅せられて数学者への道を進んだフィールズ賞受賞者,シン=トゥン・ヤウ.
しかし,「カラビ予想」の証明をきっかけとして,かたちの研究は<宇宙のかたち>へとつながり,ヤウは幾何学と宇宙論の境界領域に足を踏み入れることに…….
ヤウの名は,まさにその<かたち>である「カラビ=ヤウ多様体」で記憶している方もおられるのではないでしょうか.
川で体を洗う日々,貧しさのあまり家禽業者になりかける……など驚くような生い立ちをはじめ,人生における節目節目のエピソードも随所に差し挟まれますが,基本的にはヤウ自身の足跡に沿って,幾何学,そしてひも理論の魅力がみっちりと語られる本です.
抽象的かつ難解な概念が続々と出てきますが,気鋭のサイエンスライターである共著者の助力も大きいのでしょう,あらゆるトピックが非常に丁寧に,平易な言葉を使って解きほぐされていきます.
ドーナツ,バスケットボールや石鹸膜など,豊富な喩え話によりつつ,あれこれと図を描きながら想像をたくましくして読み進めていけば,大づかみながらも,ヤウの壮大な知的冒険をともに楽しむことができるでしょう.
328:現代数学の系譜11 ガロア理論を読む
12/04/01 18:10:09.32
>>327
>シン=トゥン・ヤウ Shing-Tung Yau
写真がありますね。”ポアンカレ予想を巡って”というのは、米国ではかなり騒がれたようですね
URLリンク(ja.wikipedia.org)
丘 成桐(きゅう せいとう、シン・トゥン・ヤウまたはシン=トゥン・ヤオ、邱成桐, 1949年4月4日 - )は中国系アメリカ人の数学者。ハーバード大学教授。
数学者ではあるが幼い頃から数学が得意だったわけではなく5歳の頃に受けた公立学校の入学試験にはそれが原因で落ちている。
高校の頃に幾何学を学び、それがきっかけで代数学などの数学のさまざまな分野に興味を持ち始めるようになった。
この頃、父親が亡くなり経済的に非常に厳しくなったためこれらは書店で本を立ち読みして勉強したという。
1969年に香港中文大学を卒業。カリフォルニア大学バークレー校で陳省身に学び、1971年に博士号を取得。同年プリンストン高等研究所でポスドクとなる。
ポアンカレ予想を巡って
当時、未解決問題だった幾何化予想を研究していたリチャード・ハミルトンと交流があり、後に問題解決にとても大きな役割を担うことになるリッチフローを応用するよう彼に薦めたのも丘である。
この予想はウィリアム・サーストンにより予想されたものでクレイ数学研究所のミレニアム懸賞問題にもなっていた3次元ポアンカレ予想を含む壮大なものであり、
実際、3次元ポアンカレ予想はグリゴリー・ペレルマンが2002年にこの予想を証明することによってその長い歴史に終止符を打つことになる
(査読・検証を経て証明が確定されたのは2006年末)。
よって丘がポアンカレ予想解決を大きく推し進めたのは事実なのだが、ペレルマンの証明の検証の際に、
あたかも自分たちが最終的解決をしたかのような論文を提出した曹懐東と朱熹平(2人ともハーバード大で丘の指導を受けた数学者)を弁護したため、数学界のみならずニューヨーカー誌などの報道機関からも批判を受けた。
マーシャ・ガッセンはその著書『完全なる証明』(文芸春秋刊)で、丘のこの行為こそがペレルマンを人間不信に陥らせ、フィールズ賞含む数々の賞の入賞を辞退させることにつながったと書いている。
329:現代数学の系譜11 ガロア理論を読む
12/04/01 18:24:42.12
>>302 つづき
URLリンク(slashdot.jp)
taro-nishinoの日記: 書評 グロタンディークとセールの文通書簡 20120325
抜粋
一流の人から直接学ぶことが大事なのは当り前ですが、直接学ぶ機会が無くても一流の人が書いた著作を読むことが次善の策だと思います。
それに関連して思い出したことがあります。皆さんは、グロタンディーク氏とジャン=ピエール・セール博士の文通書簡集"Correspondance Grothendieck-Serre"という本を御存知でしょうか。
2001年にSMF(フランス数学協会)から出版され、2003年にはAMS(米国数学協会)から仏英2か国語版が出版されました。
この本は出版後、何年前か忘れましたが、グロタンディーク氏が自身の著作権を有するものは出版を今後一切認めないという宣言によって、現在は仏国内でも絶版です。
今後再刊されることはありませんので、持っている人にとって貴重な現代数学史の資料となるでしょう。
この本は和訳されませんでしたので、日本のいわゆる数学愛好家には殆ど知られていません。
本にはグロタンディーク氏が位相ベクトル空間から代数幾何学へと分野替えの真っ最中の1955年に始まり、主として1969年までのセール博士との文通が収められています。
セール博士は当時(今でもそうですが)世界一の数学者であり、代数トポロジーの若き権威でした。
対してグロタンディーク氏は位相ベクトル空間に素晴らしい業績を残したけれども、代数トポロジーは勿論のこと、代数幾何学はおろか、函数論の初歩も知らなかったのではないかと思わせる有様でした。
昨今の阿呆学生でもしないような質問、例えば、リーマンのゼータ函数の零点は無限個あるのかとセール博士に聞いているのですね。
天才が天才であるのは知識が無くても、一流の数学者から手紙を通じて学び、あっという間に数学最前線に立てるのです。そこが凡才とは違うところです。
もし相手がセール博士のような一流でなければ、グロタンディーク氏の分野替えはもっと遅れただろうと思います。
書評 グロタンディークとセールの文通書簡
2004年3月 John Tate
この本は、1955年から1969年までのグロタンディークとセールとの間で行われたコラボレーションの詳しい状況を私達に見せる。その当時、彼等は代数幾何学における革命的発展に重要な役割を果たした。
(略)
330:現代数学の系譜11 ガロア理論を読む
12/04/01 18:35:28.56
>>299
>ともかくも、Jackson女史の記事の私訳を以下に載せておきます。なお、この記事は前篇で続きがあります。後編の第2部は私が気の向いた時にでも(いつになるかわかりません)紹介するかも知れません。
後編(part2)下記。200410ですね
URLリンク(www.ams.org)
331:現代数学の系譜11 ガロア理論を読む
12/04/01 18:44:33.26
>>330 つづき ついでにヒットしたもの
これは、80才の記念記事
URLリンク(www.ams.org)
Grothendieck at 80, IHES at 50
GrothendieckのBiographical Materialみたいでリンクがいろいろ・・
URLリンク(www.math.jussieu.fr)
Biographical Material
Modified page
Texts by A. Grothendieck no longer available as per his demand, with the exception of issues of the newsletter Survivre et Vivre (see below)
332:現代数学の系譜11 ガロア理論を読む
12/04/01 19:14:39.54
>>324
>どうやらグロタン師のご意向に加えてIHESの版権の問題とも言
>われてますね。
>大変に厳しい方だとセール先生からもお伺いした記憶ですね。
うん、>>329「この本は出版後、何年前か忘れましたが、グロタンディーク氏が自身の著作権を有するものは出版を今後一切認めないという宣言によって、現在は仏国内でも絶版です。」の関連ですね
IHESを辞して、本もだめだと・・
333:あのこうちやんは始皇帝だった
12/04/01 19:19:44.22
ニートのゴミ・クズ・カスのクソガキ! 消えろ!!!!!!!!!!!!!!!!
334:現代数学の系譜11 ガロア理論を読む
12/04/01 19:29:10.14
>>302
>セールがいて、グロタンディークがいた
>セールが居なければ・・・
友達が大事ってことかな
小川益川を思い出した。下記は小川さんの立場からの見方。益川先生は本を書いていたね。二人で力を合わせた・・
URLリンク(www.soken.ac.jp)
335:現代数学の系譜11 ガロア理論を読む
12/04/01 20:49:19.27
>>279
>加えて私はもうジジイだしね。
話の感じでは、40代みたいなんだけど?
数学者では、カール・ワイエルシュトラスが、けっこう晩成だったと思ったが・・
URLリンク(ja.wikipedia.org)
1815年10月31日 - 1897年2月19日
ここからドイツのページに飛ぶと
これはどうも超楕円関数(アーベル関数)の論文をようやく1854に出したと、39才かな。2012年なら40代中頃から後半の年代でしょうね
In volliger Isolation von der mathematischen Welt arbeitete er intensiv an seiner Theorie der Abelschen Funktionen (den unmittelbaren Verallgemeinerungen der elliptischen Funktionen) und publizierte in der Zeitschrift seiner Schule.
Aufmerksamkeit erregte aber erst ein Aufsatz in Crelles Journal 1854 Zur Theorie der Abelschen Funktionen, dem 1856 eine ausfuhrlichere Arbeit folgte.
336:132人目の素数さん
12/04/01 20:50:20.85
ガロア理論を勉強中です。質問ですが、ガロア分解方程式f(x)=0に
補助方程式の根を1つだけでなく、すべて添加すると、p個に群が
別れて、p個の群はすべて同一の置換をもつよいうことですが、
この同一になる部分の証明が読んでも分かりません。なんか誤魔化
されているみたいで。
みなさんから理解に役立つヒントはもらえないでしょうか。
置換が同一になれば、そのガロア群が元のガロア群の正規部分群
になるのは理解しているのですが。
ご教示をお願いします。
337:132人目の素数さん
12/04/01 22:47:07.62
グロタンといえば良しも悪しきも山純
1は相当のど素人だな、語るな今後
338:現代数学の系譜11 ガロア理論を読む
12/04/01 23:44:53.56
>>336
誤魔化されているんだよ
それから、だれに誤魔化されたか書けよ、教えて欲しければ
339:現代数学の系譜11 ガロア理論を読む
12/04/01 23:54:27.74
山純山純か、日本語ならね
山純の回し者か?それとも英語は苦手か?
340:現代数学の系譜11 ガロア理論を読む
12/04/01 23:58:53.31
>>338
まあ、証明など本が10冊あれば全部違うんだよ
全部同じと錯覚しているようなカキコだな
一冊の本で理解しようと思うな
別の本を読んでみな
341:現代数学の系譜11 ガロア理論を読む
12/04/02 00:22:47.49
>>340 補足
なお、”補助方程式の根を1つだけでなく、すべて添加すると・・”の話は、下記
前スレ:現代数学の系譜11 ガロア理論を読む
スレリンク(math板:329-345番)
ですでに議論している
よかったら参考にしてくれ
342:132人目の素数さん
12/04/02 10:27:55.96
>>341
ありがとうございます。過去ログや他のスレで勉強します。
春休みなんで普段なかなか時間が
取れない勉強をしようとガロア理論を選んだんすが、まあ
ラグランジュがすべての準備はしておいてくれたとしても
わずか20歳そこそこでガロア理論のような発想にいたった
ガロアの頭の中はどうなっているのか。
天才と言えばそれまでですが、若くして詰まら決闘なんか
で死んだのは本当に残念ですね。長生きしていたら、さらに
どんな業績を残したらやら。
ちなみにガロア理論が分かったという感覚はどう言うときに
そんな感覚が得られますか。僕はただそれだけのために
ガロア理論を学習しています。ガロア理論が分かったぞという
感覚を味わいたいのです。
343:現代数学の系譜11 ガロア理論を読む
12/04/02 21:18:52.89
>>342
乙
そのカキコからすると、大学1年生の春休みかな
あるいは2年生
ガロア理論と言っても、複数ある(下記)
URLリンク(ja.wikipedia.org)
(引用おわり)
個人的見解
1.もっとも原始的:ガロア第一論文=このスレのメインテーマ(しばしばスレ主により脱線するけれども) 19世紀
2.古典的:van der Waerden 群環体 第二次大戦前
URLリンク(d.hatena.ne.jp)
3.アルティン:線形代数化 20世紀中ごろ
URLリンク(na-inet.jp)
4.グロタンディークのガロア理論 20世紀後半
URLリンク(ja.wikipedia.org)
>ちなみにガロア理論が分かったという感覚はどう言うときに
>そんな感覚が得られますか。僕はただそれだけのために
>ガロア理論を学習しています。ガロア理論が分かったぞという
>感覚を味わいたいのです。
1(もっとも原始的)でよければ、このスレで遊んでゆきな
344:現代数学の系譜11 ガロア理論を読む
12/04/02 21:33:55.79
>>343 補足
>ちなみにガロア理論が分かったという感覚はどう言うときに
>そんな感覚が得られますか。
前スレ:現代数学の系譜11 ガロア理論を読む
スレリンク(math板:414-415番)
を書いているころ、このスレでいろいろ教えてもらって
ようやくガロアの原論文が分かったという感覚になったね
345:現代数学の系譜11 ガロア理論を読む
12/04/02 21:43:30.71
学生さんみたいだから言っておくと
1.自分の勉強のレベルが分かるように聞く:答える方が困る。どの程度噛み砕いて言えば良いか検討がつかない
2.自分の勉強している本は上げる:こっちが同じ本を持っていれば確認できる(大概の本はある)
3.証明のどこにどんな疑問があるのかを書く:書くことが次の理解に繋がる
346:現代数学の系譜11 ガロア理論を読む
12/04/02 21:49:13.89
東京に限らないが、大都市の地下街を歩くと、人に連れられて言う通り歩いても、どこをどう通ってここに来たのか分からないということがある
人って、そういうことがあるよね。地上だと、周りの風景を見ながら歩くから、自分のいる位置を理解しながら行ける
数学の証明で同じように感じることがある
(証明おわり)まで来て、人に連れられて言う通り歩いても、どこをどう通ってここに来たのか分からないということがある
地下街なら、あとで地図を見るんだ
証明なら、自分で地図を作って見るんだ
347:現代数学の系譜11 ガロア理論を読む
12/04/02 21:58:42.01
>>342
>>143 より再録
URLリンク(www.sci.nagoya-u.ac.jp)
眠りから覚めた微分ガロア理論 梅村 浩 多元数理科学専攻教授 名古屋大学理学部・理学研究科 広報誌 No.10 p14_15
彼らはガロア理論を発見した。ガロア理論を次のように説明することができる。
(1)代数方程式は隠れた対称性をもっている。この対称性はガロア群*3で記述される。
(2)ガロア群を観察すれば、公式(1)を一般化する公式がつくれないことが証明できる。
方程式の場合、目のつけどころであるカナメの部分がガロア群である。ヒヨコのお尻と違って、方程式の対称性であるガロア群は隠れているので、発見するのが難しいのである。
(引用おわり)
4次方程式の根は4つ、5次方程式の根は5つ、で差は1
だが、隠れた対称性=ガロア群は、4次=S4=位数24、5次=S5=位数120
その複雑さは桁違い
>>336
>補助方程式の根を1つだけでなく、すべて添加すると、p個に群が
実は、補助方程式にも同じように隠れた対称性(=ガロア群)があるよと
348:現代数学の系譜11 ガロア理論を読む
12/04/02 23:54:41.00
>>347
> 4次方程式の根は4つ、5次方程式の根は5つ、で差は1
>だが、隠れた対称性=ガロア群は、4次=S4=位数24、5次=S5=位数120
>その複雑さは桁違い
URLリンク(staff.aist.go.jp) >>36
5次方程式の可解性の高速判定法 元吉文男 著 - FM Memo 19961017-01
に、例が豊富にある
付録に
f(x)=x^5+a2x^3+a3x^2+a4x+a5
の係数
a2,a3,a4,a5で可解な例が上がっている
(B5 -1 -10 8 9) はx^5-x^3-10x^22 + 8x + 9 がB5 (半メタ巡回群?位数10) であることを示す。
他に可解なガロア群はB'5 (位数20、B5+で示す)、C5 (位数5、C5 で示す) がある。
・・・・・・
(C5 -11 -11 11 11) (B5 -4 1 10 4) (B5+ 0 0 0 10) (B5+ 5 0 5 5)
・・・・・・
係数を式に直すと、順に
C5 :f(x)=x^5-11x^3+11x^2+11x+11
B5 :f(x)=x^5- 4x^3+ x^2+10x+ 4
B5+:f(x)=x^5+10
B5+:f(x)=x^5+ 5x^2+ 5x+ 5
????
なんかおかしいな?
元吉文男先生、付録の表間違ってない?
349:現代数学の系譜11 ガロア理論を読む
12/04/03 00:35:08.67
>>348
仕方ないので方針転換
前スレ>>399より
URLリンク(repository.hyogo-u.ac.jp)
URLリンク(repository.hyogo-u.ac.jp)
可解な5次方程式について 大迎規宏 兵庫教育大修士論文 2003
P84
f(x)=x^5+330x-4170
のガロア群はF20(元吉文男>>348では、B5+ 位数20)で、べき根で解ける
具体的な根の表示もある
この場合の隠れた対称性は位数20で、一般の場合の120にくらべると複雑さが小さい
だから、べき根で解けるんだが
ともかく、”隠れた対称性”というキーワードを頭にいれておくべし
350:現代数学の系譜11 ガロア理論を読む
12/04/03 06:32:07.02
>>346
補足
証明 vs 地下街のアナロジーで言えば
どこから入って(入口)どこに連れて行かれようとしているのか(出口)と大まかな方向は、最初に頭に入れておく
証明を読むとき、それを意識して読むこと
351:現代数学の系譜11 ガロア理論を読む
12/04/03 06:35:39.68
>>341
補足
”補助方程式の根を1つだけでなく、すべて添加すると・・”で
前スレ:現代数学の系譜11 ガロア理論を読む
スレリンク(math板:329-345番)
でも議論しているが、例とした補助方程式は3次だが隠れた対称性を考えるとすべて添加すると6次だと
ここも重要ポイントだ
352:132人目の素数さん
12/04/03 15:41:13.67
ガロアの現論文を訳して解説されている守屋先生の
共立出版の本を読んでいると、時々地下道に入り込んで
今自分がどこにいるのか分からなくなることが
ありますが、それでも完全に分かっていないながら
読んでいて、面白いなあと思うのですが、こんな
読み方でもいいでしょうか。
みなさんのような頭脳明晰でないので完全な理解は
難しいとは思うのですが、面白いんですよね。
エーミル・アルティン先生の「ガロア理論入門」は
文庫本になっていて寺田先生の訳で時々参考にして
いますが、読んで面白いのは守屋先生の原論文の訳
および解説です。アーベルの方はまだ読んでいませ
んが。
353:現代数学の系譜11 ガロア理論を読む
12/04/03 20:50:11.03
>>352
乙です
>読んで面白いのは守屋先生の原論文の訳および解説です。
そういう趣旨なら、倉田令二朗>>6「ガロアを読む: 第1論文研究」と中村亨>>2ブルーバックス 「ガロアの理論」 を併読した方が良い
256倍面白くなるよ
中村亨>>2ブルーバックスは、おそらく高校生から大学1年をターゲットにしているから分かりやすい
図書館にもあると思うが
倉田令二朗も図書館にあると思う
だが、手元において読むほうがたのしい
354:現代数学の系譜11 ガロア理論を読む
12/04/03 20:54:00.96
>>352
>守屋先生の
>共立出版の本を読んでいると、時々地下道に入り込んで
>今自分がどこにいるのか分からなくなることが
同感です
守屋先生の解説は分かりやすいものではないと思う
そうでなければ(分かりやすければ)、倉田が>>6を書く動機も薄かったろうと思う
(>>210より
もしそうでないなら、倉田令二朗があとがき>>6で、「他の多くの人達と同様、私はなんとか古典を理解したい思いにかられ、過去何度も挑戦して挫折した経験がある。最近共同作業のおかげでようやくガロア第I論文し得て原稿化したが・・」と書くこともなかったろう)
355:現代数学の系譜11 ガロア理論を読む
12/04/03 21:19:07.18
>>351
>でも議論しているが、例とした補助方程式は3次だが隠れた対称性を考えるとすべて添加すると6次だと
>ここも重要ポイントだ
ガロアは隠れた対称性を明らかにするために、ガロア分解式(リゾルベント)
V=Aa+Bb+Cc+・・・を考えた>>19
補助方程式についても、ガロア分解式(リゾルベント)が考えられる(簡単のために3次として根をa'、b'、c'とすると)
V=A'a'+B'b'+C'c'
A'、B'、C'は根a'、b'、c'の置換ですべて異なるように選ぶことで、Vは6つの異なる値を取ることができる
根a'、b'、c'を全て添加するとは、Vを添加することと同じで
V1,V2・・・V6は、互いに有理式で表されることに注意すると
拡大体 k(V1)=k(V2)=・・・=k(V6)であり
ガロア群を自己同型群と考えれば、”p個の群はすべて同一の置換をもつ”>>336は自明だという説明を、倉田>>6は
P141 命題3の証明の冒頭で注意している。あとはP141の証明を読んでもらえれば・・
356:132人目の素数さん
12/04/03 21:50:56.70
>>353 >>354
ありがとうございます。おすすめの2冊をアマゾンでとりよせて
読んでみます。愉しみです。
ちなみにレベルの低い話で申し訳ありませんが。ガロア理論の
基本的な概念(可解群の組成列)で正規部分群がなぜ要求され
るのかがどうしてもピンと来ないので、それを原論文の解説で
理解できたらと思って読んでみたんです。
補助方程式のすべての根を基礎体に添加した拡大体と与え
られた方程式の最小分解体との共通部分の体のガロア群が
基礎体のガロア群の正規部分群になるんだとはじめて分かった
次第です。
累乗根からできる方程式を補助方程式とすると確かに正規
部分群になるわいという感じです。
まあ要するに可解群の組成列と累乗根で解けることとの
関係が実感でわかりたかったのです。原論文なら実感で
わかるかと期待して守屋先生の訳・解説本を読んだ訳で
す。
おすすめの本を読んでこのあたりを再度味わいたいと
思います。
357:現代数学の系譜11 ガロア理論を読む
12/04/03 23:11:56.50
>>356
はい、どうもです
正規部分群
1.ガロア記法との関係
前スレ現代数学の系譜11 ガロア理論を読む212より再録
スレリンク(math板:212番)
群の共役の記述がシンプル(コーシー記法ではH = gKg-1と書かなければいけないが(下記参照)、ガロア記法はgを作用させるだけで良い>>195。だから、正規部分群に早く気付いたのかも)
2.正規部分群は商群を作る
前スレ現代数学の系譜11 ガロア理論を読む250より再録
スレリンク(math板:250番)
正規部分群については、下記が面白く、かつ印象が強烈だったので紹介しておく
URLリンク(kazuschool.blog94.fc2.com)
正規部分群はどういう意味があるか
(抜粋)
正規部分群は最初に経験する忘れらない切ない経験ですが、今回はそういう正規部分群について説明したいと思います。
まあこれだけ聞くと正規部分群はなんかようわからんことが多いねん。
なんでこんな定義してるのか、どう扱ったらええのか。
それで定義も忘れると。
そこでまずは正規部分群にイメージを持ってもらいたいねん。
だいたいこんな感じ。
これでだいたい、
せ…正規部分群…おまえ…
ってなると思うねんけど、もう少し説明を加えると正規部分群は正規部分群だけ見ててもあんまよくわからんかって剰余集合を考えて見てほしいねん。
(以下略)
358:現代数学の系譜11 ガロア理論を読む
12/04/03 23:21:02.33
>>357
補足
正規部分群
3.組成列と単純群
URLリンク(hooktail.sub.jp)
これは,どのような有限群でも究極的には単純群にバラせるという,非常にショッキングな主張です.
(引用おわり)
ショッキングではなく、まっとうな主張でしょう
359:132人目の素数さん
12/04/04 00:24:23.87
と、発達障害者(チビ、ブサ、知的障害)が申しております
360:現代数学の系譜11 ガロア理論を読む
12/04/04 06:13:00.25
>>357 ついでに、kazuschool.blogの記事
URLリンク(kazuschool.blog94.fc2.com)
数理物理:これは数学と物理の中間的な記事で大学の専門的な内容なので、あまり受験とは関係ありません。興味があれば見てください。
物理と数学、両方に敬意を払っていて、数学的な思考で物理の発見がされたり、物理的な思考で数学の発見されたりすると言う信念に基づいて両方勉強してきました。全然内容はしょぼいですが。
rotのイメージ(ベクトル解析)
極限の定義、ε-δ論法は否定を考えてみるとわかりやすい
10進法とn進法の変換方法
二重級数の和の命題の証明
正規部分群はどういう意味があるか
分離公理は図を書くのがコツ
=には等しいと言う意味と、≧かつ≦が成り立つ意味がある
有理数は稠密と有限個とは
全射と単射についての説明
漸化式で解けないけど極限値は求まる問題
数学的帰納法は何故証明したことになるか?は証明になってない
整列集合と超限帰納法
因数定理と三角関数から円周率が求まる直感的なおはなし
距離を保つ一次変換である直交変換の行列は回転か鏡映
体についてとZ/pZ(p:素数)が体の証明
2×2行列Aのn乗の求め方
不確定性原理の関係式は量子を確率分布と考えることだけで数学的に出る
相対性理論、何故加速すると時間は遅れるのか?
相対性理論の続き、ロケットの中の人と地球にいる人との違い
相対性理論の何がわかってるのかの説明が何もわかってない
ポアンカレ予想
物理と表現論
量子力学とヒルベルト空間
原子の半径と不確定性原理の美しい関係
∫(0,∞)sin/xの値の求め方、複素積分の方法
複素数の物理的考察
量子力学の対称性
361:現代数学の系譜11 ガロア理論を読む
12/04/04 06:29:29.76
物理関連で
>>43から
URLリンク(www.sci.osaka-cu.ac.jp)
>『ADHM 構成』歴史おぼえがき 2002 年8月
> 3.現代数学という衝撃
>それが ADHM である.物理学者にとって重要かつホットな問題に対し,そのさなかに数学者のみによるインパクトある仕事が提出される,というのは過去に例のないことではなかったか.
>しかもその手法が,それまで物理学者たちには全くなじみのなかった代数幾何という分野の,それも層係数コホモロジーの言語で書かれた現代的なものであった.
>Polyakov は「現代数学が役に立つのをはじめて見た」と周囲に漏らしたと伝えられる.この衝撃が若き日の Witten の眼を現代数学へと向けるきっかけとなったのではないかと推察される.
『ADHM 構成』については下記ご参照
URLリンク(en.wikipedia.org)
362:現代数学の系譜11 ガロア理論を読む
12/04/04 06:33:54.85
物理関連で
前スレ現代数学の系譜11 ガロア理論を読む432より再録
スレリンク(math板:432番)
(粟田英資 准教授)
URLリンク(ocw.nagoya-u.jp)
講義資料 | 数学展望 I | 理学部・理学研究科 | 名大の授業 (NU OCW)
URLリンク(ocw.nagoya-u.jp)
講義資料 | 数学展望 II | 理学部・理学研究科 | 名大の授業 (NU OCW)
URLリンク(ocw.nagoya-u.jp)
シラバス | 数学展望 II | 理学部・理学研究科 | 名大の授業 (NU OCW)
歴史をひもといてみますと、数学と物理は互いに大きく影響をおよぼし合いながら発展してきたことが分かります。19 世紀以前ですと、ニュートン力学と微分積分や位相幾何学、電磁気学とベクトル解析などが代表的なものです。
20 世紀そして今世紀になると、その関係は更に深くなってきています。ですから、数学をより良く理解するためには、物理を全く無視する訳にはいきません。
本講義では、数学と物理の関わりについて、高校や共通教育ではやらない 20 世紀の物理(相対論や量子論)を題材に紹介します。
363:現代数学の系譜11 ガロア理論を読む
12/04/04 06:37:47.61
>>357
補足
ガロア記法については>>39でJean-Pierre Tignolも紹介している
中村>>2を見てからで良いと思うが、Jean-Pierre Tignolも楽しい本です
364:132人目の素数さん
12/04/04 14:11:17.33
自分で調べればいいのですが、お詳しい方にきいた
方が早いのでおききします。
S4の部分群で位数8の正規部分群はありますか。
ないんだろうとは思うんですが。
365:132人目の素数さん
12/04/04 14:13:14.86
>>364
無い
366:現代数学の系譜11 ガロア理論を読む
12/04/04 21:14:06.14
>>354-365
どちらさまも、乙です
下記"2008 年度卒業研究 S_3, S_4, S_5 の部分群の分類"が参考になるだろう
前スレ 現代数学の系譜11 ガロア理論を読む282より再録
スレリンク(math板:282番)
対称群などについては、下記が参考になるだろう
URLリンク(www.math.meiji.ac.jp)
2008 年度卒業研究 S_3, S_4, S_5 の部分群の分類
URLリンク(www.math.meiji.ac.jp)
明治大学 蔵野ゼミ 研究室の学生の卒業論文・修士論文
367:現代数学の系譜11 ガロア理論を読む
12/04/04 21:21:39.65
補足
>>365の無いが正解
S4の位数8の部分群については、P7の3.6項だ
P2の一覧表の書き方で、< (12); (1324) >
368:現代数学の系譜11 ガロア理論を読む
12/04/04 21:32:35.62
補足
S4の位数8の部分群< (12); (1324) >でないことの説明
URLリンク(ja.wikipedia.org)
与えられた群 G に対して異なる種類の正規列が存在しうる。
与えられた正規列にさらに正規部分群を追加して正規列の細分を得ることができないとき、その正規列は群 G の組成列(英語版)であるという。
ジョルダン-ヘルダーの定理(英語版)により、与えられた群の二つの組成列は必ず互いに同値となる[5]。
5 ^ これを示すのにシュライヤーの細分定理(英語版)を用いる。
((英語版)の部分にはリンクがあるので、英語の得意な人は見てください)
上記を認めると
S4>A4>V>(e,(12)(34))>(e) という組成列になって(>は集合の’含む’記号のアスキー代用)
ここにeは単位元、(e)は単位元のみからなる群、Vはクライン群(下記)、A4は4次交代群、S4は4次対称群
URLリンク(ja.wikipedia.org)
クラインの四元群とは、巡回群でない位数が最小の群である。また、位数2の巡回群の直積と同型である。
クラインの四群元の単位元以外の元の位数は、2である。
また、交代群 A4 の正規部分群 V = < identity, (1,2)(3,4), (1,3)(2,4), (1,4)(2,3) > と同型。
(引用おわり)
369:現代数学の系譜11 ガロア理論を読む
12/04/04 21:36:35.64
S4:位数24
A4:位数12
V:位数4
位数8の群は、組成列でA4:位数12の後に入らないといけないが、位数8ではA4:位数12を割り切ることができないのでA4の部分群にはなれない
370:現代数学の系譜11 ガロア理論を読む
12/04/04 21:40:39.31
>>368
訂正スマソ
S4の位数8の部分群< (12); (1324) >でないことの説明
↓
S4の位数8の部分群< (12); (1324) >が正規部分群でないことの説明
>>369つづき
もう一つの説明は、
S4>A4>V>(e,(12)(34))>(e) という組成列
で、A4は偶置換から成る群なので、その部分群も偶置換から成る
しかし、S4の位数8の部分群< (12); (1324) >は奇置換を含むので、組成列には入れない=正規部分群ではない
371:現代数学の系譜11 ガロア理論を読む
12/04/04 21:42:52.23
>>370
補足
直接置換の計算をして確かめても良いんだが
>>370や>>369みたいな説明も、なんとなく群論らしいだろ
372:現代数学の系譜11 ガロア理論を読む
12/04/04 22:01:46.53
>>335
補足
>これはどうも超楕円関数(アーベル関数)の論文をようやく1854に出したと、39才かな。2012年なら40代中頃から後半の年代でしょうね
昔は寿命が短かったからという意味ね
長寿になって、栄養も良くなったいまなら、60代近くでも現役ばりばりって感じっていう意味と感想です
373:現代数学の系譜11 ガロア理論を読む
12/04/04 22:03:28.85
>>314
訂正
(このサイトがよく纏まっているの典拠はこれで)
↓
(このサイトがよく纏まっているので典拠はこれで)
374:現代数学の系譜11 ガロア理論を読む
12/04/04 22:14:46.49
>>329
補足
>この本は出版後、何年前か忘れましたが、グロタンディーク氏が自身の著作権を有するものは出版を今後一切認めないという宣言によって、現在は仏国内でも絶版です。
URLリンク(ja.wikipedia.org)
反戦運動と環境問題に熱心だったことから、1970年頃にIHESに軍からの資金援助があることを知ると、彼は即座にIHESを辞職。
その後は、数学から距離を置いた隠遁生活を送るようになった。
(引用おわり)
彼の論理的帰結としては
反戦運動に熱心だった自分→IHESに軍からの資金援助がある→反戦運動からの帰結として自身の数学が軍に利用されるのは矛盾→自身の著作権を有するものは出版を今後一切認めない
という論理を貫徹した結果かも・・
375:現代数学の系譜11 ガロア理論を読む
12/04/04 22:20:19.65
>>303
そういえば、昨晩とつぜん、亡くなったお袋のことをフラッシュバックしたよ、50代中ごろだったから当時でもまだ亡くなるにはまだ若い方だった
猫さんの前スレでのDVの話から
悲しい話なんで、細かくは書かないけど、猫さんの1/10くらいかね程度は
376:現代数学の系譜11 ガロア理論を読む
12/04/04 23:23:45.55
>>304
>グロタンは『天国から地上へと梯子を下ろした』という印象ですよね。そして
>その梯子を昇る事が出来た有能な人達が勝利を勝ち取った訳です。
グロタンディークがいなければ、代数幾何の発展はもっと遅れていたとは思うけれど
いずれだれかが、その高みに登っただろうと思う
ルートは紆余曲折があり、一人ではなく、現代のエベレスト登頂のように何人ものチームと重装備を用意してとなったかも知れないが・・
内山 龍雄氏が何かに下記を書いていたが、ヤングミルズ方程式は独立に得ていたが、船で渡米しているうちに先をこされたと。
(「これはだれも考え付かない」と思っていたらやられたとか)
URLリンク(ja.wikipedia.org)
内山 龍雄(うちやま りょうゆう、1916年(大正5年)8月28日 - 1990年(平成2年)8月30日)は、日本の男性理論物理学者。大阪大学名誉教授。重力場を含む一般ゲージ場の創設者である。
1954年ごろまでに、楊振寧、ロバート・ミルズとは別に重力と電磁力を結び付ける一般ゲージ理論(非可換ゲージ理論)の研究を完成させていたが、日本で内山以外に一般ゲージ理論を理解できる人間がいなかった[要出典]。
国外では、ヴォルフガング・パウリが1953年には、非可換ゲージ理論を完成させていたが、こちらもゲージボソンに質量を与える方法が分からないという理由で論文発表を控えていた[1][2]。
このため、1954年10月の楊とミルズの論文に対して発表が遅れ、プライオリティは得られなかった[3]。
しかし、論文の発表と同時にプリンストン高等研究所へ赴任し、場の理論の発展に努めた。
377:現代数学の系譜11 ガロア理論を読む
12/04/04 23:26:27.00
>>376
>内山 龍雄氏が何かに下記を書いていたが、ヤングミルズ方程式は独立に得ていたが、船で渡米しているうちに先をこされたと。
>(「これはだれも考え付かない」と思っていたらやられたとか)
陸上の世界記録など
必ず破られるもの
そして、破られた世界記録は次の標準記録になる
グロタンディークは、『天国から地上へと梯子を下ろした』が、いまやそれが標準記録だろう