12/02/26 10:51:56.69
ところで、>>29の”3.ガロア分解式と置換群のガロア記法との対応”で少し補足をしておきたい
>>325辺りでも使っているが、
”f(α,β,γ)=(α-β)^2で、これを変えない置換は、(α,β)(=α,βの互換)で変わらない式を作る
V1=aα+bβ+cγ、V4=aβ+bα+cγ(V1に(α,β)を施してV4に)
で、(x-V1)(x-V4)がそれ”と
つまり、
V4=aβ+bα+cγ(V1に(α,β)を施してV4→式V4と(α,β)が対応しているという見方が重要だと
ここは、ガロア論文の元の記述>>29では見えてこない
現論文>>3のP31の記述だが、ガロアは
ガロア分解式(リゾルベント)
V=Aa+Bb+Cc+・・・
a,b,c・・・は、(重根を持たない)で問題の方程式の根、A,B,C・・・は根の置換で異なる値をとる>>28
として、
ガロアは、根a,b,c・・・をVの有理式a=φV,b=φ1V,・・・・,am-1=φm-1V (am-1並べた最後の根でm番目の根、m-1は下付き添字)
として、
(V)| φV,φ1V,・・・・,φm-1V,
(V')| φV',φ1V',・・・・,φm-1V',
(V'')| φV'',φ1V'',・・・・,φm-1V'',
・・・・|・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
(V''*)| φV''*,φ1V''*,・・・・,φm-1V''*,
注)V''*は、Vにダッシュ'がn-1個ついたもの(アスキーでは添え字が表現できないので)>>29
とガロア群(=根の置換の群)を表す
でも、この表現だと、例えばV'に対応する置換φV',φ1V',・・・・,φm-1V',が具体的にどういう根の並びになっているか不明
でも、直感的には例えば、V1=Ab+Ba+Cc+・・・(互換(a,b))なら、根の並びも b, a, c ・・・(互換(a,b))が対応するんじゃないかと。それが自然な対応で、そういう自然な対応になっていないと、群の積を考えたときに困るだろうと
ここは原論文では詳しく説明されていないが、倉田>>4P119の命題2(Vの有理式の群と根の置換の成す群が(反)同型)を考えればそうなる
(つづく)