13/02/12 20:37:31.66 yGBJAWgX0
昔は庶民だけではなく上流階級でも結婚しない人は珍しくなかった。
西洋でも貴族の次男三男や側室が産んだ子は神父になった。貴族階級の子弟が出家すると、
優秀な者なら宮中で王家のミサを取り仕切ったり、キャリア組で司教→大司教→枢機卿→教皇の出世コースがあるし、
さほど優秀でなくても修道院の院長くらいにはなれた。
庶民でも口減らしに出家する者は珍しくなかった。もっとも庶民クラスは神父になっても司祭として生涯を終えた。どんなに優秀でもノンキャリ。
貴族の子弟のように司教以上の役付きの聖職者エリートコースを歩むことはできなかったし、修道士になっても修道院長になることはなかったw。
日本でもこのあたりの事情は同じで皇族は天皇になる者や宮家(いくつかあった)の当主となる者をのぞいては全員出家した。
女も皇嫁する者は少なく大半が出家した。京都のあちこちに門跡寺院があるのでもよくわかる。
男性皇族が入る寺としては青不動で有名な青蓮院、女性皇族が入る寺としては人形の寺で有名な宝鏡寺がそうだ。
長屋の熊さんはっつあんは終身独身で、長屋十軒のうちカカアがいる家は一軒か二軒しかなかった。
武士階級でも次男以下は結婚しなかった。(養子の口でもあれば結婚したが)
武家の次男三男は旗本等の上級武士の家で個人的に雇用される雇い侍になった。
彼らの年収は現在の貨幣価値に換算すると二百万くらいで、仕える主家の近所に長屋で一人暮しすることが多かった。
今で言うアパート暮らしのワープアの生活と一緒だ。