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安楽死や自殺幇助が合法化された国々で起こっていること(ウェブロンザ/朝日新聞デジタル 2012年10月2日)
URLリンク(webronza.asahi.com)
「尊厳死法制化をめぐる議論で、尊厳死を推進しようとする人たちの中から「既に安楽死や自殺幇助を合法化した国では、なんらおぞましいことは
起こっていない」という発言が出ることがある。私はそうした発言に遭遇するたびに、そこでつまづき、フリーズしたまま、その先の議論について
いくことができなくなってしまう。(中略)
■ 囚人の「安楽死後臓器提供」?
もっと衝撃的なのはベルギーだ。05年から07年にかけて「安楽死後臓器提供」が4例行われたことが、09年の移植医療の専門誌で報告されている。
安楽死を希望する人が同時に臓器提供も自己決定したとして、レシピエントが待機した隣の手術室で安楽死を行い、心臓停止を待って臓器を摘出し
たという。論文の著者らは学会発表した際に、既にプロトコルができていることを明かした。さらに安楽死者のうち約2割を占める神経筋肉障害の
患者について、彼らの臓器は比較的「高品質」であり、これらの安楽死者はベルギーにおける臓器不足解消のために利用できる「臓器プール」だ、
とも述べている。
また、つい最近、ベルギーでは長年収監されてきた囚人に安楽死が行われていた事実も明らかになった。安楽死法に規定された要件は満たしている
ので問題はないとされ、むしろ政治家が表に出したことで囚人のプライバシー侵害の方が問題視されているというのだが、果たして安楽死法が囚人
に適用されることの倫理問題はどのように議論されたのだろう。」(記事より引用)