【原発】原発情報3579【放射能】at LIFELINE【原発】原発情報3579【放射能】 - 暇つぶし2ch■コピペモード□スレを通常表示□オプションモード□このスレッドのURL■項目テキスト500:地震雷火事名無し(奈良県) 14/03/07 01:31:22.75 ZwGJRzeN0 丸山眞男「軍国支配者の精神形態」は、軍国支配者の特徴として、既成事実への屈服、権限 への逃避という二点をあげています。既成事実への屈服はムラビトの行動様式でしょうし、 権限への逃避は官僚の行動様式でしょうから、軍国支配者はムラビトと官僚のアマルガム (融合体)であるといえましょう。しかし、既成事実への屈服にしても、権限への逃避にし ても、概念としてこなれていない印象はぬぐえません。とりわけ、既成事実への屈服という のは、どうなのでしょうか。彼らとて、あらゆる既成事実に屈服していたわけではないでし ょう。彼らが屈服したのは雰囲気であるといえましょう。 彼らが屈服した雰囲気とはどういうものだったのでしょうか。《大衆に漠然と浸透していた 「國體」のかけ声が、「政治化」の動向を通じて、一気に政治過程に吸いあげられ、政治権 力と世論とが一体になって、異論を封じこめてゆく。国粋主義者や軍部だけでなく、内閣や 政党、そして一般大衆がそろって「國體明徴」を叫んだ天皇機関説事件は、一国の全体がそ うした状況に突入したことを示していた。誰もが「國體」の神話を本気で信じていたわけで はないとしても、それに対する批判を許さない空気が、社会をおおってゆく》(苅部直「丸 山眞男-リベラリストの肖像」)。 《それに対する批判を許さない空気が、社会をおおってゆく》とありますが、空気という概 念は七十年代後半に山本七平によって作られたものです。丸山がファシズム研究をしてい た四十年代後半にはこのような概念はありませんでした。その代わり、雰囲気という概念を 用いています。《普通には残虐な支配はないが、いったん権威信仰の雰囲気的なわくに入っ て来ないとみると逆に非常に残虐になる》《中心となる権威が赤裸々な人間の支配としてあ らわれず、雰囲気的な支配としてあらわれるのが特色である》(「日本人の政治意識」)。ひと はひとつの場に囲い込まれていますので、そこで浮いてしまうとおしまいです。ですから、 浮かないように雰囲気に溶け込んでいる、つまり屈服しているというわけです。 丸山眞男は「自然」と「作為」という二項対立を生涯にわたって用いましたが、日本的自然 に定義を与えることができたとはいえません。「近世日本政治思想における「自然」と「作 為」」における「自然」は近代以前のヨーロッパの秩序のことでしょうし、「歴史意識の「古 層」」における「なる」はギリシャのピュシスと変わらないでしょう。日本的自然に定義を 与えようとするのであれば、雰囲気という概念を用いるべきでしょう。《ある空気を読む行 為は、明らかに作為であり、さらなる空気を生み出すにもかかわらず、行為者にはその責任 をあまり感じさせないところに、怖さがある》(阪口正二郎「ACのCMと、「自粛」、作ら れる「安心」」)。ある雰囲気を読む行為は、さらなる雰囲気を生み出します。いわば勢いづ けるわけです。しかし、ある雰囲気を読む行為は明らかに作為であるにもかかわらず、作為 とは感じられません。ですから、あまり責任を感じさせません。いわば、自然にそうなった ように感じられるのです。なるようにしかならない、というわけです。 ちょっと推敲したが、論理の飛躍等はいかんともしがたい。 次ページ最新レス表示レスジャンプ類似スレ一覧スレッドの検索話題のニュースおまかせリストオプションしおりを挟むスレッドに書込スレッドの一覧暇つぶし2ch