13/09/09 00:02:55.70 JsJESQmB0
>>365
おちびちゃんの甲状腺癌は、被曝したかどうかにかかわらず、もともと充実性タイプが多く、
また被曝してなくてもRET/PTC3の再配列はけっこうみられる。
被曝⇒RET/PTC3の再配列⇒充実性タイプ⇒進行が速い襲撃的な乳頭がん
これがベラルーシのおチビちゃんではたくさん見られたけど、被曝してなくても
おチビちゃんの甲状腺癌ではもともと同じことが見られる。
しかし、長崎大学系の医者は以下のことを発見した。
たしかに、おチビちゃんでは、もとからRET/PTC3の再配列は多いし、充実性タイプも多い。
しかし、チェルノブイリでは被曝した青年層の甲状腺癌でも高頻度で同じことが起きている。
青年層では、典型タイプの乳頭がんが多いのに、チェルノブイリではそうじゃなく、
やはりRET/PTC3の再配列と充実性タイプの乳頭癌が主流だった。
つまり、被曝から短期間で生まれた甲状腺癌は、ベイビーだろうが、チビちゃんだろうが、青年だろうが、
みんな同じRET/PTC3⇒充実性増殖増殖(solid growth pattern)が見られた。
よって、『RET/PTC3⇒充実性タイプの乳頭がん⇒進行が速い乳頭がん』というネクサスは、
被曝してからすぐに生まれた甲状腺癌に特徴的なものだ。
潜伏期間の短い小児甲状腺癌は、年齢を問わずこれが見られる頻度が高い。
以上が、長崎大学系の考え方です。
これは、アメリカとベラルーシの小児甲状腺癌を遺伝子解析した以下の論文でも
まったくそのまま実証されています。
Yuri E. Nikiforov et al., (1997), “Distinct Pattern of ret Oncogene Rearrangements in Morphological Variants of Radiation-Induced and
Sporadic Thyroid Papillary Carcinomas in Children,” in Cancer Research, vol. 57, on line at
URLリンク(path.upmc.edu)