13/09/08 22:59:42.19 kESC2qUx0
>>346
>>だから、「どうして、放射能の検査をしないのか」初期拡散はこれ一本でもいいです。
・スクリーニング効果以上の多発であること
・検討委の関係者自身が「放射能起因のガンは進行が速い」とこを認めていたこと、
・放射能起因では男女比が近くなること
>>この3つの傍証で十分です。
この三つは重要ですね。1は自分よりも東京さんにやってほしいですね。
二番目についてですが、乳頭がんはサブの病理タイプによって随分様相が異なりますね。
乳頭がんは分化癌の中でも一番大人しい癌で、濾胞癌に比べても死亡率は低く、未分化癌
に比較すれば遥かに生命予後がいい。
「典型的な乳頭がん」はRET/PTC1の再配列が顕著にみられて、
大人しめの癌です(女性はとくに生存率が高い。それでも、男はダメで、
成人男子=55才くらいの3割は20年以内に死んでます)。
小児の場合は、それじゃないんです。
とりわけ10才以下のケースおよび被曝起因のケースでは、癌遺伝子(RET/PTC3)の活性化によって
典型的な乳頭がんよりもはるかに襲撃的で攻撃的な癌になります(低分化乳頭癌=poorly differentiated PTCと呼ばれます)。
初期のベラルーシでも多発したのがこれで、長崎大学系の学者が複数の論文で実証している。それでも適切に治療すれば生命予後
はいいんだけど、再発率がものすごく高く、再発すれば半数以上で肺転移が起こります。
再発して死ぬ場合は、乳頭がんで死亡するよりも他の疾患を随伴して死んでいます
文献によれば、再発すると30-50%が死亡するとあり、実際に延世大学の臨床例では再発者の23%が死んでいる。
あと、ピサ大学医学部の研究だと、ベラルーシの小児甲状腺癌の再発率はイタリアよりも
はるかに再発率が高い(ベラルーシ再発率64% vs. イタリア再発率3%)。それも、再発では
大部分が肺転移しています。死亡者はいないんだけど、被曝由来の甲状腺癌は、通常よりも
再発率が高いようです。これちょっとびっくりな結果です。
Claudio Spinelli et al., (2004), “Surgical Therapy of the Thyroid Papillary Carcinoma in Children: Experience with 56 Patients ≤16 Years Old,”
in Journal of Pediatric Surgery, vol. 39, no. 10,
at URLリンク(spinelli.med.unipi.it)
子供の甲状腺癌は怖いですよ。
死なないけど、子どもの時点で廃人になる可能性もある。
放射能由来の小児甲状腺癌が通常よりも攻撃的かどうかは論争があるけど、
自分が読んだ論文をまとめると、答えはYESっぽいですね。