13/08/10 20:04:10.72 Y+4jGN1+0
>>95
つまり、
「腫瘍寸法‐術式‐予後」の関連性を豊富なデーターで解析しています。
ちなみに、ここで予後という場合「再発率および生存率(死亡率)」のことを指しています
(生存率は有名なカプラン・メイヤー法で測られます)。
データーは、甲状腺全摘出手術を受けた43227人(82.9%)、葉摘除を受けた8946人(17.1%)です。
結論を言います。
1cm以下の微小癌では、全摘出手術も葉摘除手術も、患者さんの予後には有意な影響を与えていません。
つまり、1cm以下であれば、全摘出手術は不要ということになります。
しかし、1cmを超える甲状腺癌では、葉摘除手術を使用すると、患者の再発率および死亡率に否定的な影響が現れる
ことが統計的に示されています。つまり、癌寸法が1cmを超えると、やはり「全摘出手術」が必要であるというのが、
この論文の結論です。
なお以下の図は、「腫瘍寸法‐術式‐再発率」の相関性を示しており、非常に興味深いデーターを提供してくれます。
URLリンク(www.ncbi.nlm.nih.gov)