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■23年度と24年度の平均腫瘍径の比較
URLリンク(www.pref.fukushima.jp) (②-11ページ)
(平成23年度)
平均腫瘍径 14.1mm (μ1)
標準偏差 7.6mm (σ1)
標本の大きさ 12 (n1)
(平成24年度)
平均腫瘍径 18.1mm (μ2)
標準偏差 9.2mm (σ2)
標本の大きさ 16 (n2)
各標本の標準偏差が既知なので、ウェルチのt検定を適用。
Z0=(μ2-μ1)/(((σ2^2)/n2)+((σ1^2)/n1))^(1/2)
=1.258
①差はあるか?(両側検定)(帰無仮説 μ1=μ2、対立仮説 μ1≠μ2)
有意水準α=0.01 z=2.57 > Z0 99%の確からしさでは、差があるとは言えない
有意水準α=0.05 z=1.96 > Z0 95%の確からしさでは、差があるとは言えない
有意水準α=0.10 z=1.65 > Z0 90%の確からしさでは、差があるとは言えない
有意水準α=0.21 z=1.25 < Z0 79%の確からしさでは、差があると言える
②方向性が既定(※)の場合、大きくなっていると言えるか?(片側検定)(帰無仮説 μ1=μ2、対立仮説 μ1<μ2)
※原発事故による被曝を原因とすれば、発症のピークアウトまで年々大きくなる傾向にあると考えられる。
有意水準α=0.01 z=2.33 > Z0 99%の確からしさでは、大きくなっているとは言えない
有意水準α=0.05 z=1.65 > Z0 95%の確からしさでは、大きくなっているとは言えない
有意水準α=0.10 z=1.28 > Z0 90%の確からしさでは、大きくなっているとは言えない
有意水準α=0.11 z=1.22 < Z0 89%の確からしさでは、大きくなっていると言える
〇差があるかないかについては、79%の確からしさで差があると言える。
また、腫瘍が大きくなる方向にあるとすれば、89%の確からしさで、大きくなっていると言える。
〇工場の品質管理や、薬の薬効の問題などでは、有意水準α=0.01や0.05が通常求められるが、
そこまで行かないのは、標本の大きさが12や16と現段階では少なく、分母(ばらつきの項)が強くなるから。
いまのところはこのくらいで仕方がない。
〇とはいえ、Z0が1を超えており、σ(1.0)~2σ(2.0)の間にあるので、
『こんなの誤差だろ(<σ:約68%の確率で起こる事象、偏差値で言えば40~60の間)』とは言えない。
参考:標準誤差 μ±σ/√n
(平成23年度) 11.9~16.3mm
(平成24年度) 15.8~20.4mm
標準誤差で見てもやはり、片方の平均値が、もう片方の平均誤差の範囲に入っていない。