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甲状腺超音波検査講習会
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チェルノブイリでは、5000人の小児甲状腺癌が発生し、15名が死亡している。
しかし、癌が進行して死亡したことを確認したのは1名のみである。
多くの患児が他の原因で亡くなった。
手術合併症である両側反回神経麻痺による死亡や交通事故死、そして癌を苦にした自殺
チェルノブイリで甲状腺癌が発生した小児の平均被曝量は500mSVであることに対し、
福島では最大でも50mSVであり、チェルノブイリがヨード欠乏な地域である事に対し、
日本のヨード摂取量はWHOが必要としているヨードの10倍くらいあるため、癌が発生する可能性は低いのではないか。
有病率と発見率は異なるものである。
これを同じとして話してしまうことは問題である。
これまでに報告されている小児甲状腺癌の発見時点でのサイズは、日本では4.1cmなのに対し、ベラルーシでは1.4cmである。
これは、ベラルーシでは小児甲状腺癌が甲状腺エコー検査で発見されるため、早期に発見されるためである。
韓国では、甲状腺癌が日本の14倍発見される。
これは、韓国で甲状腺のスクリーニング超音波検査が普及しているためであり、
治療の必要が無い甲状腺癌を見つけてしまうことが問題となっている。
甲状腺癌は、ラテント癌(何らかの原因で死亡した者への剖検により,はじめて発見される癌)が多く、
フィンランドの調査では35%、日本では11-28%であり、その多くが10mm未満の微少乳頭癌である。
一般に小児甲状腺癌は15歳程度に多く発生する。
それに対し放射線被ばくによる甲状腺癌では、被曝年齢が0-4歳で発生しやすい
また、チェルノブイリで多く見られた甲状腺癌は乳頭癌亜型であり、多発性である。
今回、福島で見つかった3例の甲状腺癌は、15才くらいであり、3例とも一般的な乳頭癌である。
以上のことから、今回見つかった3名の甲状腺がは高精度の検診を行ったことによって、
通常成人で認められていたような甲状腺癌が小さいうちに発見された可能性が高い。
これが福島の子供達のベースラインの甲状腺癌の頻度となる。