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NRC(Nuclear Regulatory Commission=原子力規制委員会)の50マイル案と、
NR(Naval Reactors=海軍原子炉機関)の200マイル案の想定についても、
『カウントダウン メルトダウン 下』には述べられています。
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船橋洋一(2012)『カウントダウン メルトダウン 下』,文芸春秋社,pp.54.
NRC、海軍原子炉機関、エネルギー省はじめいくつかの機関が、それぞれに「最悪のシナリオ」をつくり始めた。
16日にNRCがプレスに発表した「RASCAL」という放射能拡散モデルによる計算は、
・1つの原子炉、33%のコア損傷
・1つの燃料プール50%損傷と別の燃料プール100%の損傷
と試算された。
建屋が破壊されているから、放射性物質の放出は避けられない。
50マイルの撤退圏を支持する保護行動指針を超えている。
海軍は「もっと最悪のシナリオ」も試算した。
・100%コアメルト
・3つの原子炉の格納容器が全て破損
・4つの燃料プールの水がなくなり、燃料が溶け出し、大気中に放射性物質が放出される
である。
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4号機プールで、工事でのやらかしの結果、地震によって原子炉ウエルの水が燃料プールに流れ込むという、
恐ろしいほどの幸運がなければ、シナリオとしては、海軍原子炉機関の想定に近いものになったことを考えると、
思い出すだけでぞっとします。200マイルというのは、320kmですからね。
近藤駿介・内閣府原子力委員会委員長が作成した「最悪シナリオ」の強制移転170km、
任意移転250kmというのを、さらに超えている。
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