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朝日新聞 2012年11月13日 東京夕刊9面
原発とメディア276 子ども17
提言の結末
日本原子力学会が1996年からまとめている教科書への「提言」。不適切と指摘された教科
書会社は、どう対応したのか。
国語の教科書に原子力に懐疑的な評価を載せた桐原書店は、「公正さに課題がある」とさ
れた。担当者は「提言を読んだ記憶はあるが、特に何か対応したということはない」と語る。各
社にも取材したが、一様に提言への関心は低かった。
各社には、日常的にさまざまな個人や団体が「こう書いてくれ」と求めてくる。業界団体、市
民団体、政治団体、……。時には自治体も。原発をめぐる要求については、各社にとって「たく
さんあるうちの熱心なほう」という程度の認識だ。
ただ、提言通りに記述が変わったことがある。2003年5月の衆議院文部科学委員会。高校・
社会の教科書に間違いが書いてある、と取り上げられた。質問をしたのは公明党の斉藤鉄夫
(60)。放射線を長年研究し、日本原子力学会の会員だ。提言のまとめ役だった九州大学特
任教授の工藤和彦(68)から「バランスを欠いた教科書がある」と言われ、提言を渡されていた。
問題とされたのは東京書籍の教科書で、原発をテーマにしたディベートの部分だった。原発
の増設に否定的な立場の意見の例として、「原子炉の解体、放射性廃棄物の管理費用は膨
大なもので、これを参入すると、発電コストは、他の物に比べてかなり高いものになる」と書か
れていた。これが「間違い」とされた。
文部科学省は05年度、教科書検定で意見を付け、発電コストが他と比べて高いとした部分
が削除された。同省教科書課は取材に対して「国会の質問とは関係ない」と説明。斉藤は「当
時、偶然知って問題にしただけで、子どもへの原発啓発を熱心にしていたわけではない」と話す。
日本原子力学会が今年3月に出した提言には、東京電力福島第一原発事故を未然に防げ
なかった反省が書かれていた。工藤は「もっと人々の疑問に向き合うことが必要だと痛感して
いる」と言う。一方で、「今後の教科書で原子力がどう書かれるか、きちんと見ていきたい。今
後も原子力を適切に取り上げて欲しいという思いは変わらない」と話した。
(原田朱美)
キャプション 今年3月に日本原子力学会が出した教科書への「提言」。冒頭に東京電力福島
第一原発事故への反省が書かれている。
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うーむ。ググっても出てこない><
1.本調査・提言をまとめるにあたって
平成23年3月11日に発生した東日本大震災およびそれに伴う東京電力福島第一原子力発
電所の事故により、被害を受けられた多くの皆様に心からお見舞い申し上げます。
日本原子力学会は、今回の東京電力福島第一原子力発電所の事故を未然に防ぐことがで
きず、国民の皆様に原子力に対する少なからぬ不安、不信を招いてしまい、専門家集団とし
ての使命を十分果たせてこなかったと率直に反省しております。
今後事故の解明・収束、サイト内害の県境修復などに学会として全面的に立ち向かうととも
に、反省すべき点は検挙に反省し、国民の安全確保のために専門家集団として全力を尽くし
て社会の信頼が回復されるよう努力していきます。
なんつうか、事故ったけど反省すべきは反省して、引き続き全力で原子力推進に邁進いたします!の決意表明にしか受け取れないのだが、穿ち過ぎかな?
だって、建屋の爆発は爆破弁の作動です!やプルトごきゅごきゅ安全安心とかいう基地外集団が「反省」とか言っても説得力ゼロだからw