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ツイッターに「放射能が拡散」、真鶴町議が焼却灰の県外搬出で/神奈川
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湯河原、真鶴両町のごみ焼却灰が処分場の地下水汚染が原因で県外搬出を余儀
なくされた問題をめぐり、村田知章真鶴町議(37)がツイッター(短文投稿サイ
ト)で「放射能の拡散につながるので反対」などと書き込んでいたことが、24日
分かった。焼却灰の放射性セシウムは国の基準値を下回っていたが、搬出先が書
き込み後に受け入れを中止したことなどから一部町議が問題視し、27日の臨時会
に村田町議の辞職勧告決議案を提出する見通しとなった。
県外搬出は地下水汚染発覚後の1月から始まり、両町の衛生組合は奈良県の民
間処分場に焼却灰の埋め立てを委託。これについて村田町議は3月3日、「関東
の焼却灰は関西に比べ放射能汚染度が高い。奈良県の業者への委託は放射能の拡
散につながるので、私は反対である。少なくとも県内で処理すべき」などと書き
込んだ。
関係者によると、その前後から焼却灰の受け入れを疑問視する別の書き込みや
抗議が相次ぎ、民間処分場は同7日に受け入れを中止。組合は別の搬出先を探す
必要に迫られ、「現在は町外に一時保管している」という。組合が2月に行った
焼却灰の検査では1キログラム当たり144~490ベクレルの放射性セシウム
が検出されたものの、国の基準値(8千ベクレル)は下回っていた。
こうした経緯や状況は衛生組合にも報告され、村田町議からの聞き取りも行っ
たが、道義的責任を問う声が一部で上がり、今月24日に開かれた真鶴町議会の議
会運営委員会などで、辞職勧告決議案を提出することが報告された。
発議したのは、青木嚴、青木繁の両町議で「書き込んだ内容は法的には問題な
いが、町議員として騒動の一因をつくった社会的、道義的責任がある」(青木嚴
町議)などと理由を説明している。
村田町議は神奈川新聞社の取材に対し、「考え方は今も変わらない。(今回の
件に伴う)両町の関係悪化は避けたいが、辞職勧告は表現の自由を侵害しかねな
いもの」などと話している。