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チェルノブイリから80キロ離れたゴメリ(ベラルーシの州都)では事故5年後甲状腺がんを発病する子供たちが急増した。
甲状腺がんを発症する割合だが、ベラルーシ全体では、1986年に大人10万人に0.1人だったのが、1995年には40倍の4.0人になった。それがゴメリ州だけでみると12.0人。120倍である。
事故で放出された放射性ヨウ素が特に子供の甲状腺に取り込まれ、甲状腺ホルモンに異常をきたす。
記録も様々なものがあって、どれが真実なのか迷うところだ。ゴメリで3年間甲状腺がんにかかった子供たちの治療をしたある医師は、600人の子供が甲状腺がんにかかり、そのうちこれまでなくなったのはたった1人だと。
またある記録によれば、「病院の物理的収容能力により、1年に30人しか手術できず、手術待ちの子供の患者のうち半数は待っているうちに死んでいく」とか。
5才以下の幼児が特に発生率が高い、ということだ。ベラルーシの場合、事故から5年後に子供の甲状腺がんが急増した。
だから今回の「フクシマ」の場合もこれから数年後、どんな形で放射能汚染の人体への影響が出てくるか。「ただちに健康に影響はない」という官房長官のお決まりの発言は当たっているがふざけている。
しかし不幸中の幸い、なことには、ベラルーシの子供たちとフクシマの子供たちの違いは結構ある。
① 日本人の普段の食事はワカメ・昆布・海苔などのヨードを多く含む海産物が豊富であること。だから甲状腺が放射性ヨウ素を必要とする度合いが低い。
② ゴメリの子供たちは外部被ばくが大きかったこと。秘密主義の旧ソ連は事故の報道をほとんどしなかった。ゴメリの子供たちは黒い放射能の雨が降る中、5月1日のメーデーの練習をさせられたそうだ。
③ 高濃度汚染地域に住み続けたために、汚染された牛乳を飲み続けることとなった。放射性ヨウ素は水溶性なので、牛乳に取り込まれる量は大きかった。
④ 旧ソ連の経済はひどく低迷していたため、地方の住民は貧しく、汚染地域から移動したくてもできなかった。汚染された地域に留まり、汚染された地元の野菜などを食べ続けるしかなかった。
以上の点から、フクシマは「チェルノブイリ化」は避けられるかもしれない。
ただ妊婦や乳幼児はやはり汚染地域には戻らないほうがいいのではないか。
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