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産経新聞に賠償命令 辻元議員の批判記事、名誉毀損認定
東日本大震災の直後に災害ボランティア担当の首相補佐官だった辻元清美衆院議員が、
「根拠のない話をもとに批判記事を書かれた」として産経新聞社と執筆した記者に
3300万円の損害賠償などを求めた訴訟の判決で、東京地裁は22日、
80万円を支払うよう同社側に命じた。
斎藤清文裁判長は「辻元氏らへの取材を一切せず、真実と認められない内容の記事を掲載した」
などと述べ、名誉毀損(きそん)による賠償責任を認めた。
問題とされたのは、2011年3月16、21日付朝刊に掲載されたコラム。
辻元氏がかつて阪神大震災の被災地で「反政府ビラをまいた」などと指摘。
辻元氏を災害ボランティア担当の首相補佐官に任命した菅直人首相(当時)の判断を「ブラックジョーク」と批判した。
同社は記事の根拠について「当時広く知られていた」「本を引用した」と主張。
「論評記事だから辻元氏への取材は必要ない」と訴えたが、判決は退けた。
同社は「主張が認められなかったことは遺憾だ。判決内容を検討し、今後の対応を考える」としている。
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