12/01/15 21:47:42.87 ptyWgEQg0
富士山が大噴火する場合でも、貞観の時みたいに溶岩を流すだけならそんなに大被害はないかも。
溶岩が来る麓の地域はかなり困ったものになるけど、溶岩なら逃げる時間はあるし、
そういうタイプの噴火の場合、火山灰も大量には出ないと思われるので、広範囲が大きな被害を受ける事はないだろう。
もっとも、溶岩が南に流れて東名高速や新幹線が通行不能になると経済的にまずいけど。
問題は宝永の時みたいなプリニー式噴火をして大量の火山灰を撒き散らす噴火。
こうなると首都機能はマヒするだろうし、また大量に火山灰が積もった地域では雨による泥流にも警戒せねばならない。
また小規模の火砕流も発生するかもしれない。
そして富士山で最も怖い災害は、めったにある事ではないが山体崩壊だろう。
富士山の麓には人口10万人前後の都市がいくつかあるが、
もしこれらの都市めがけて、たとえ小規模でも3000ｍ上から岩や土砂が崩落してきたらと思うと、考えるだけで恐ろしい。
ちなみに山体崩壊は火山活動だけではなく、大地震の大きな揺れも引き金になり得るという。
噴火位置は有史以降の噴火は皆、側噴火なので次も側噴火だろうといわれてるけど、
近年の噴火をみると同じ側噴火でも、
937年か1033年頃の噴火では標高2150～3450mの火口列から剣丸尾第2溶岩を流したと推測されているし、
1707年の宝永噴火も3000ｍ付近からと、800年代の噴火に比べて、より山頂に近くなってきているようにみえる。
また地熱活動が、1854年の安政東海地震以降始まり1960年頃まで続いたといわれる荒巻は山頂にある。
(一説ではこの時、山頂で小規模な噴火があったとも言われる)
これらを見ると次の噴火は山頂近くか、あるいは2200年ぶりに山頂火口での本格的な噴火もあるかもしれない。