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スイス
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スイスは武力によって永世中立を維持してきた重武装の国家として知られる。正規軍は近代的で高度な装備を有する。
同時に多数の成人男子が予備役もしくは民間防衛隊(民兵)として有事に備えている。軍事基地が高い密度で存在
する上、岩山をくりぬいて建設されるなど高度に要塞化されており、主要な一般道路には戦車侵入防止のための装置
や、小屋に擬装したトーチカが常設してある。
国民皆兵を国是としており、徴兵制度を採用している。20-30歳の男子に兵役の義務があり女子は任意である。
スイスの男性の大多数は予備役軍人であるため、各家庭に自動小銃(将校等は自動拳銃も含む)が支給され、
各自で保管している。かつては弾薬も各自で保管していたが、2007年9月より安全上の理由によって、これらは
回収され軍が管理するようになった[3]。対戦車火器や迫撃砲など、より大型の武器は地区単位で設置されている
武器庫に収められている。これらの支給火器が犯罪に用いられることはごく稀である。
近年、国際貢献を前提とした軍のプロフェッショナル化のため、徴兵制を廃止する法案が3回、国民投票にかけら
れたが、いずれも否決されている。
政府によってスイスの一般家庭に配布された小冊子『民間防衛』の内容からもうかがい知れるようにスイス国民は
あまねく有事に備えている。政府が食糧を数年分貯蔵していたり、学校にも緊急避難用のシェルターが
装備されている。