12/12/07 21:08:09.69 wQZncbIw
>>435 恋愛というとわしの観察では世には多くの幻想が流れておるのう。
映画とか小説とか漫画とかそのようなもので、男女が仲良くなって幸せに暮らしましたとして終ったりしておる。
しかし、現実はそこで終わりではない。
相手が気に入らなくて別れ、相手が死んだり自分が死んだりしておるのじゃ。
最近の研究では大体3年しか、同じ相手を好きで居る時期は続かないという。
本能によって起こる現象を、幻想によって飾り立てているのじゃ。
恋愛をしている間は、一時的に恐怖や不安を忘れさせてくれる。
相手が自分を好きかどうかと思っている間は、不安や恐怖も無い。
そして結ばれれば幸せが約束されるという、一種の遊戯と成っておる。
遊戯であるから結果にのみ囚われ、相手に執着してストーカーなども起こるのじゃ。
完全に本脳にのみ従えば、むしろ囚われは無い方が有利じゃ。
より多くの者が相手に出来るからのう。
遊戯であるから勝者があり、敗者があり、そのためのさまざまな技や道具さえも必要となってくる。
恋愛テクニックとか、収入とか車とかじゃのう。
それらは一見有利になるようであるが、実はより深く遊戯に囚われ、執着を増やす原因となって居るのじゃ。
遊戯は技や道具で有利であると思えば、より勝てると思うから、ますますはまるからのう。
それらが金儲けに繋がる故に、社会でもそれに絡めた宣伝が多くあり、ますます囚われていくのじゃ。
恋愛至上教という社会的な宗教のようになっておる。
しかし、現実には別れが在り、死がある故に、それらは幻想でしかないものじゃ。
囚われているほど、後の苦は大きくなるものじゃ。
そのような囚われは愛別離苦という苦の原因ともなるのじゃ。
若い者は今の社会では難しいかも知れんが、幻想を観察し、幻想を見抜き囚われずに進むのじゃ。