12/06/02 03:11:56.42 TQ9TTaoV
>>210
今は6月に入ったから、
「武人時代」は先月(5月)からレンタル開始だね。
専門研究書とかなら、わりと高麗王朝関係の書籍もあるような。
内容的や価格面では、かなり固くて敷居が高そうでもあるけど、まあこれはやむを得ないか。
日本の一般向けの書籍で高麗王朝関係が少ないのは、
現代から時代が近い李氏朝鮮王朝よりも相対的に史料が少ないことや、
その一方、三国時代を中心とする古代史に比べて、
史料の少なさを逆手に取った想像力の広がる余地が高麗王朝史関係では少なくなることと、
日本との関係という面で一般的関心が薄かったりする時代でもあるからということがあるだろうな。
まあ、高麗王朝史に関しては、韓国でも今一つ世間一般の関心が高くないという実情はあるみたいだ。
やはり、朝鮮王朝時代に比べると時代的な身近さが薄いから、という事情が韓国でも大きいようなので。
(もちろん、韓国の高麗王朝関連書籍は、日本でのそれの数に比べれば断然多いけれども。
日本の状況に例えるなら、鎌倉時代と江戸時代ならどちらが一般的には知名度や馴染みが高いか、という感じに近いかと思う)
とはいえ、少し調べてみると、思想や社会的慣習の許容範囲の広さという面では、
或る意味で李氏朝鮮王朝時代よりも高麗時代のほうが現代社会に近い、と見えることも結構あって、
高麗王朝史というのは、実はかなり面白いんだよ。
あとそれから、高麗王朝での社会的状況に関しては、
司馬遼太郎の「街道をゆく 耽羅紀行」で、わりと詳しめに書かれたりしてるね。